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あいち国際女性映画祭・映画『坡州(パジュ)』

2010-09-11 | 映画
2009年韓国映画、パク・チャノク脚本・監督作品。
タイトルのパジュ(坡州)とは韓国にある北朝鮮との軍事境界線に接し、非武装地帯を有する韓国唯一の都市、ソウルから車で40分人口約34万人で深い霧で有名な街。
(ここの出身に女優のチェ・ジウ、サッカーのアン・ジェンファンがいる。)
北と接している為、戦争の起こる可能性の緊張から開発が遅れた坡州(パジュ)にも政府の太陽政策によって緊張がほぐれソウルのベットタウンとして大規模な企業団地や住宅団地の建設が相次ぎ地上げ屋と住民のトラブルが発生していた。
そんなパジュを舞台に、姉チェ・ウンス(シム・イヨン)の男ジュンシク(イ・ソンギュン)を愛したウンモ(ソウ)の義兄と義妹の禁断の愛のラブストーリー。
事故で亡くなった姉の夫、ジュンシク(イ・ソンギュン)を愛してしまったチェ・ウンモ(ソウ)は、自分の感情を沈めるため、単身インドへと旅立つ。
3年後、旅から帰ってきたウンモを、ジュンシクは同じ場所開発反対闘争の委員長として、同じように待っていてくれた。再び蘇るジュンシクへの想いを振りきろうと葛藤するウンモ。
そんな中、彼女は姉の事故死に関して不審な点があることと、ジュンシクが自分のために姉の保険金の受け取り名義人を自分に書き換えて残していてくれたことを知る。
秘密隠す姉の夫と、疑いながらも姉の夫に気持ちが傾いていく少女の心の葛藤心理を描いた社会派サスペンス映画。
今現在、7年前、3年前とめまぐるしく回想シーンが続きストーリーが掴め難い。
主演のウンモの髪型服装をしっかり頭に入れてついていくしかないのだが韓国の抱える政治や歴史がわかるともっと理解しやすいのだろう。
ウンモを脱政治的無関心の現代子の代表のように描くのは監督自身が80年代の政治闘争経験者からなのか。
映画は保険金詐欺容疑で囚われるシーンで終るが二人のその後の愛の行方の方が見たかった。

以上は、上映後会場で行なわれた監督インタビューや質疑応答で得た知識で書いてみたが
一回では難解な映画だった。

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