読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

福田 和代著「プロメテウス・トラップ」

2010-07-17 | は行
『ハッカーとはコンピュータに精通した技術者のことで、コンピュータの知識を悪用し、
他人のシステムに不法侵入したり、ウィルスをしかけたりする連中のことを海外ではクラッカーと呼ぶ。』(26P)
大学時代、米留学時悪意のハッキングで逮捕され、3年の服役後帰国、今は平凡な派遣社員のプログラマとして生活している能條良明こと「プロメテ」。
そんな能條が逆にFBIにスカウトされ、対サイバーテロ組織の一員として腕をふるう。
FBIのコンピュータが選んだ対国際サイバーテロ組織として最もふさわしい人間・・・ 天才ハッカー“プロメテ”が闘う6つの息詰まる電脳戦。
能條に、謎の男からICチップ解析の依頼が舞い込んだ。
一見簡単に思えたその仕事が、彼を米国を脅かすサイバーテロ組織との闘いに導いていく入口だった。
息詰まる電脳戦、パスポート偽造、ソーシャル・ハッキング、スーパーコンピュータでのチェス対決、政府機関へのハッキング等、
半神の名を持つ男が強大な敵に次々と挑む連作ミステリーだが、各編読み切りの為テンポよく展開されるのがいい。
元SEの著者ならではのリアル感あるミステリーなのだが女性はあまり絡まず恋愛もないのが寂しい。

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