パニックサスペンス小説。長野・群馬県境で、自衛隊の運搬車が襲撃を受け、核燃料が強奪された。その調査を命じられた、自衛隊の運用支援・情報部の溝口貴弘陸佐。同時刻、岐阜県の飛騨山中で、大学教授らの乗った車が土石流に流された。恋人の令子は死に生き残ったのは八神准教授、ただ一人。その後、八神は見えない敵からつけ狙われる。襲撃犯は誰か?その目的は?そして、「T」とはなにか?恋人、家族、仲間、国のために、男たちは真実を追い求めて戦う展開。全体的に人物描写が弱く人間関係がよくわからない、突拍子のない行動や、同じような人間が多いので、誰がどれかも一覧表を見直しながら読むもよくわからない。緊迫感が伝わらず敵が複雑で、なかなか盛り上がらなかった。日本が米国にも隠れて秘密裡に核開発しようとしたらあるいは起こり得るかもという感じだったがリアル感はなかった。
2017年2月実業之日本社刊
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