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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

小島正樹著「浜中刑事の妄想と檄運」

2016-03-20 | か行
群馬県警捜査一課の切り札と噂される浜中康平刑事は強運で事件を次々と解決する。
しかし本人は、村の駐在所勤務を夢見てその光景を日々妄想し、手柄をたてることを望まないのだ。
彼は容疑者の境遇に同情をし、その言葉を信じるときに事件の小さな綻びに遭遇しそれがヒントになり事件を解決に導く。
「強運と悲運」のミステリ2本建て。最初に非常な犯罪が淡々とドライに描かれており読み人と、警察を両方欺くトリックが書かれている。
しかし完全犯罪あわや達成寸前で主人公浜中の強運でそれが露見する展開。
もう一つはしみじみと読んでいくと「奇想」と「不可能」が浮かび上がるというプロットの倒叙ミステリだ。
強運の浜中の推理と同僚で一緒に組む夏木刑事という役割分担が絶妙でキャラクターもしかっり描かれていて面白い警察小説だった。
2015年4月南雲堂刊

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