読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

滝田務雄著「長弓戯画 うさ・かめ事件簿」

2010-08-26 | た行
都会の雑踏のなか、和弓で射殺された男。誰が、どうしてそんな目立つ凶器で殺人を行ったのか?しかも、日本有数の弓の名手でもなければ犯行が困難な状況であった。
美男子なれどヘナチョコな少女漫画家マーチ宇佐輝先生と、ドSの編集者カメちゃんこと小亀ミドリは事件が起きた現場に居合わせ心ならずも巻き込まれる。
捜査し調べるうちに次々現れる新事実、その度に繰り返される二人の掛け合いの推理は構築と否定の連続。どこまで行っても真相が明かにならない五里霧中のなか、謎多き「和弓殺人事件」の真相が解明されて意外な真実が・・・。
残念ながら主人公のキャラが中途半端でリアル感がない、和弓を使ったトリックも不納得で動機も理由も環境問題などともっと絡めてたら深みが増したのに残念。
弓道をしてる人から見たら怒るかも。
駄洒落一ぱいのコメディーセンスもミステリーとしてはもう一つ。
シリーズ化のつもりなら心理面やリアル感、社会性がないと支持されないのではないか。

2010年6月東京創元社刊

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