南アルプスの高峰、北岳を舞台に山岳救助隊と山岳救助犬の活躍を描くシリーズ山岳小説短篇集12編。
北岳の白根御池小屋に山岳救助隊が常駐し、日本唯一の山岳救助犬が存在したらという架空の設定で描かれた小説。
妻と別れた男が滑落して骨折。携帯電話が通じず救助要請もできないまま寒い夜を迎えて・・・「遺書」。
北岳登頂56回をめざす77歳の老人。しかし悲願達成当日に遭難者を見つけてしまう・・・「山の嫌われ者」。
登山中の雷・・・「青天の霹靂」環境省ワイルドライフ・パトロール(WLP)シリーズとのコラボ『北岳ライチョウ異聞』・・・「神の鳥」。
現れては消える青い登山シャツの男の正体・・・「霧の中に・・・」老犬カムイはK-9チームリーダー進藤諒太のかけがえのないパートナー・・・「相棒(バディ)」。
フライフィシュングの釣り人が・・・「夏のおわりに」他「霧の中に」「帰ってきた男」「父の山」「サバイバーズ・ギルト」「辞表」「向かい風ふたたび」
どれもそれぞれよかったが「相棒」は涙なしには読めなかった感動編。2017年5月山と渓谷社刊
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