goo blog サービス終了のお知らせ 

読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

荻原浩著「それでも空は青い」

2021-04-18 | 荻原浩
人間関係に正解なんてない。人づきあいに悩む背中をそっと押してくれる7つの物語。バーテンダーの僕は、骨折で入院した先の看護師の彼女に恋をした。退院後、何度かバーを訪ねてくれたものの、バツイチ7歳年上の彼女との距離はなかなか縮まらない。なぜなら彼女は“牛男”と暮らしているようで・・・「僕と彼女と牛男のレシピ」。夢破れ、しがない現実を過ごしながらも、あの頃のまぶしい思い出が忘れられない中年男。野球をテーマに描かれた・・・「スピードキング」。祖父に教えられた野球が人生の転機となり,野球が生きがいとなった青年。人生,良いことなんてそうそうないけど,案外捨てたものでもない,と清々しく思える・・・「人生はパイナップル」。近未来のロボットを扱ったショートSF風の・・・「あなたによく似た機械」。ペットを監視するために付けたカメラに映った意外なものはコミカル調の・・・・「君を守るために」。20周年の同窓会に出かけたのは妖精が見えるといったあいつに会いたいため・・・「妖精たちの時間」。一卵性の双子の兄弟が同じ娘に恋をして・・・「ダブルトラブルギャンブル」。人と人の組み合わせの数だけ、物語がある。読めば心が軽くなる傑作7つの物語、「オチ」がついたどれも読後感はほっこり、人生前向きに生きようと思わせてくれる小説でした。
2018年11月角川書店刊

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ザゼンソウを見に伊吹山に登山 | トップ | 今野敏著「オフマイク」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

荻原浩」カテゴリの最新記事