メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

SFベストセラーズ『なぞの転校生』 眉村卓/著 鶴書房盛光社

2021-08-13 11:02:32 | 
桜井誠/装幀 武部本一郎/挿絵 420円

「作家別」カテゴリー内に追加します


『なぞの転校生』眉村卓/著(角川文庫)


「SFベストセラーズ」












いつものように SF のまとめから読みたい本をピックアップして
その中で眉村卓さんのドラマ化された作品があったので
他の図書館から相互貸出で借りたのに

1ページ目、広一という男の子の名前と
クラス対抗戦に行くという出だしで
なんだか以前読んだかもしれないと思い
ブログ内検索をしたら引っかかった/汗

後半にあるもうひとつの短編も全く同じなのに出版社が違い挿絵も違う
こんなこともあるんだ/驚

て言うか数年前に読んだにも関わらず
ブログにメモってもすぐに忘れてしまう
この貧弱な記憶力にがっかりした
毎回新鮮に読めるとも言えるけれども




はじめに 福島正美
科学の時代には、それにふさわしい考え方
常識に縛られない科学的空想力を持たなければなりません
つまりSF的な空想力をです

世界をリードしているアメリカやソ連では
世界でいちばんSFがさかんです
日本でも非常な勢いで読まれています

このシリーズが若い諸君の明日をきずくエネルギー源となることを信じています


【内容抜粋メモ】
(以前の記事を参照 今回は印象的な部分の抜粋のみ






















典夫:
D-26世界の人たちは、ぼくらが到着し終わるのを待って
人間狩りをはじめたんだ

D-26世界には戦争はなかった
そこの人びとは、まるで人間が猛獣狩りをするように
次元ジプシーを見つけて狩りたてることで
闘争本能を満足させていたんだ!

(最近ハマってるMMOゲームでPKする人たちとリンクした/驚


典夫の父:
もちろんこの世界にもいろんな矛盾やキチガイめいたことがたくさんありますよ
私たちの未来は真っ暗のように思えることがあるのもほんとうのことです

でも、みんなそれでもがんばっている
なんとかして自分たちの手でよい未来をつくろうとして生きている

これがあるかぎり、この世界は大丈夫でしょう
いや、私たちもそうして生きなければならないんです




典夫:さよなら・・・また、あした

そうだ“またあした”という言葉こそ
今のみんなの気持ちではなかっただろうか

あした・・・それは誰にでもあるのだ
そのことを知ってさらに素晴らしいあしたを作るのは
僕たち自身でなければならないのだ!



●侵された都市














解説・SF入門 宇宙人はいるか SFマガジン元編集長 福島正美
3、40年前は「そんなものは、空想小説の中にしかいないデタラメだ」と言ったでしょう
しかし、今ならたぶん半分以上が「おそらくいるだろう」と答えるにちがいない

(都市伝説、スピ系などなど“目に見えないもの”が次第に受け入れられるようになったよね

それは地球のような惑星が、この宇宙で非常に偶然にできた
ごくまれな存在だと思われていたためです

次に生まれたのが「惑星は宇宙塵からできた」という説でした

100億の太陽系があり、それぞれ9つの惑星を持つとすると
900億個の惑星があることになり
9億個の地球に似た世界が存在することになる

もし宇宙人がいるなら、一体どんな姿をしているでしょう?

初めて科学的な宇宙人を考えたのはH.G.ウェルズで
有名なたこ型火星人でした





巨大な頭は大きな頭脳があり、火星人の文明が非常に発達しているため
心臓や肺が大きいのは、火星の薄い空気を吸うため
胃腸がないのは、ほかの生物の血を吸うため(!?

環境が変われば、そこに住む生物も合わせた姿になるはずと考えた
ウェルズ以降のSF作家はこの考えに従い、さまざまな宇宙人を考えた






動物だけでなく昆虫から発達した宇宙人を考えた作家もいた
植物が知能を持って進化したタイプもある
ばい菌、ビールス、鉱物型、ガス、電気エネルギーなど

どんな変わったものから進化しても
人間ほどの高等生物になると、形が似てくるはずということになった
(ちょっと奢りがあるのでは?

大昔の人が考えた人間型宇宙人が今また科学的に復活しつつあるのは
なかなか面白いことではありませんか



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