メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ドラマ『ディア・ペイシェント』(5話~最終話

2020-11-01 12:52:05 | ドラマ
ドラマ『ディア・ペイシェント』(1話~5話



第5回 去りゆくものへ
西園寺は昔から俳句が趣味
認知症で自分では作れないが
人の句を添削するのは大好き

(人の脳の仕組みって本当に興味深いなあ

脱走癖は変わらない


ザマが2週間以上姿を見せず嫌な予感がよぎるチアキ


浅沼の認知症は早めに対処すると
進行を抑えられると話すと興味を示し
息子と話す機会がようやくもてる


瀬戸が西園寺に暴言を吐いたため
院内裁判にかけられることになった

事案は言語的虐待について
防犯カメラで撮影された証拠映像を見せられる






西園寺:
帰るんだ! と箸を投げ
役立たずが! としりを蹴られる
お前それでも男か?
悔しかったら言い返してみろ

瀬戸:
あんたに帰るところなんてないんだよ
家族はあんたに帰って来られたら迷惑なんだよ


西園寺の家は白金台の豪邸で贅沢に暮らしていたはず
でも家族も全然会いに来ないのを可哀想に思って言った発言だったが
言葉が過ぎたと謝る瀬戸

懲戒処分を言い渡されるところを院長がフォロー


瀬戸:他にも西園寺さんから言われた事があった

西園寺:まともな就職もできずにこの仕事してるんだろ?

瀬戸:
西園寺さんの言うとおり就活に失敗してこの仕事に就いた
介護なんて考えてもいなかった
今はやりがいを感じているけれども
ずっと続けていいのか不安で・・・

(求人広告に今たくさん載っているのは
 高齢者の介護と子どもの面倒をみる仕事
 一番大切な部分なのに常に人が足りていないのは、社会全体の問題だ


チアキ:
私の母も認知症で施設に入っている
介護は真面目に向き合うほど過酷で
誰にもできる仕事じゃない

認知症は悲しい病気ですね
しっかりしていた頃の母を求めてしまうところがあって
母のことがあるからザマさんに強く言い返せないのかもしれない


ヨウコが医療訴訟を抱えている話を切り出す

ヨウコ:良い弁護士が付いてくれて和解の方向に向かっている


瀬戸は介護の担当を外されて、西園寺とは接触禁止
倉庫の整理をしている

(ペットボトルが箱ごといっぱいある!






瀬戸:
真野先生は何のために仕事をしてるんですか?
僕はもう辞めようと思います


マリから電話があり、施設から母の姿が見えなくなったと聞き
瀬戸とともにクルマで出る





(本人のためにも、徘徊する場合、GPS機能のついた
 アクセサリーとかないものだろうか?


母親が見つかる
駅に向かう途中で迷い、近所の人が見つけてくれた
チアキに会いに行こうとしていたらしい

父:2人とも申し訳ない 今日のことは私の責任だ

チアキ:
私が戻ってくれば
お父さんはお母さんにずっと付いていてあげられるよね

父:
医者として患者と向き合う方法はいろんな形がある
医者の仕事は一生だ
今の病院で学ぶべきことはまだたくさんあるんじゃないか?

瀬戸:
マノ先生は仕事熱心なのはもちろん
いつも僕たちを対等に見てくれます
そういうところに僕は救われていた

いろんなことを試してみて
それでもやっぱり介護の仕事がしたいと思ったら
また一から始めます






ハスミは研修で3日ほど留守にするから、ザマのことが気になるという

午前3時 暗い病棟にまたザマがいる

ザマ:
母が体調を崩してしばらく来られなかった
今日はチアキ先生が当直だから会いに来ました

僕は何でも知っています
今度は母も連れてくるので診察してください
3年前、脳梗塞になって寝たきりなんで

チアキ:専門ではないのでお役に立てるかどうか

ザマ:俺を馬鹿にしてるんだろう?! 胸ぐらを掴まれる

チアキ:
どうして私ばかり攻撃するんですか?
私が親の面倒をみてないからですか?







若い警備員が来る

ザマ:
この人は新人さんです
警備主任の留守中に勝手に警察を呼んだら
事務長に首を切られますよ

警備員:
すみません
僕は今試用期間で、今日初めての夜勤なんです
あの人の言う通りトラブルを起こしたら
本採用できないって事務長に言われてまして


(そんな警備員要る?
 せめて人を守るハウツーくらい知っている人を雇って欲しい
 求人でもう一つ多いのが 警備員だよね
 大体夜勤で時給が微妙に高め


ヨウコ:
完全に院内暴力だもの
今度何かあったら警察に言いましょう


気分転換にシステマに行く途中
朝からトレーニングしているキラと出会う

チアキ:私も武術の達人になって、暴力の恐怖を感じないようになりたいです

キラ:
僕も恐怖を感じます
むしろ怖がりですよ
システマも恐怖を克服しろとは言ってません
恐怖や痛みに慣れましょうと言ってます

(仕事以外にこうした何かしらの趣味や
 人間関係でやっぱり必要だね


瀬戸:
事務所から今月いっぱいの給料は払うから
今週いっぱいでいいと言われました

認知症の人は孤独で寂しいんです
だからこそ心の深い部分から強く家族を求めます
家族がお見舞いに来ている患者さんが羨ましくて
帰りたいってわがままを言うんです

家族に見放されているのに
必死にすがろうとする姿を見ていられなくて
介護士は家族の代わりにはなれません


西園寺:
あの若い奴がいつまでも帰ってこない
あれは息子なんだ
あいつがいなきゃここにいる意味なんかない!
あいつはまだ子どもだから面倒見てやらないと






瀬戸の俳句を渡す
「ありがとう 怒鳴り声にも見える愛」






会いたいと泣く西園寺

チアキ:彼に手紙を書きましょう


チアキモノローグ:
老いていくことは時に切なく悲しい
でも大切なものを失うからこそ
年を重ねるごとに人は謙虚に真摯に生きられるのかもしれない

それが希望なのだと思いたい
老いは魂の成熟だと信じたい


とうとうチアキの母のもとにまでザマが来て声をかける







第6回 新しい風

佐々井記念病院のライバル病院は2つあるが
実際は大原病院との一騎打ち

もうひとつの病院は富裕層向けに切り替えて
病院食がすごく豪華


ヨウコの勉強会の次の議題は
女性のがん患者の職場復帰
医者が支援してサポートプログラムを作ること

カネダ:タカミネの「患者ファースト」は「患者様のお金ファースト」


事務長のコストカットにより
赤ちゃんの予防接種は小児科の担当だが
月に3回、内科の医師が駆り出される
小児科は手がかかる割に収益が上がらないと言う事務長の主張


岩見春菜が子どもの予防接種に来る
ハルナ:すごく泣くんです 昼も夜も 病気でしょうか?

チアキ:お母様は眠れていますか?

ハルナ:小児科の先生じゃないんですか?

同じ机に他のワクチンが置かれていたことからワクチンの誤接種を疑い
保健所に訴える!と騒ぐハルナ






カネダ:育児ノイローゼ風?

院長:
子育て中のお母さんが過敏に反応されるのは無理もない
お宅を訪問して誤解を解いたほうがいいですね

(そんなことまでするんだ…


タカミネが早速聞きつけてやってくる
チアキ一人では不安だから
沼田が一緒に言ってくれと指示する


沼田は前は大原病院に勤めいてた
内部事情が聞き出せるからと事務長が採用した







ザマはチアキの母に会い

ザマ:
僕は見学者です
母の入所を検討していて
でも僕はやっぱり母と暮らして自分で世話をしたいです
親の介護をしない子どもなんて許されません

母:子どもには子どもの人生があるわ

(「するべき」はその人の固定観念だよね
 子どもの世話になりたくないと望む親も多い



イワミ夫妻に謝罪する





納得しないハルナに沼田はお金を渡すと

夫ユウト:
今度から気をつけてもらえばいいんじゃない? と受け取る
ずっと赤ん坊と2人きりで部屋にこもっているから神経質なんですよ

ハルナ:絶対に許しませんから!
大きな声に驚いて子どもがまた泣き出す


タカミネ:その奥様は金銭の吊り上げを画策していますね
(いや違う なんでもお金だと思う人の思考にはついていけない/汗



ザマは勝手に病院内の草むしりをしている
ザマ:僕も母を施設に入れようかな 山梨あたりの


夫が全く育児に参加せず、ハルナは夜中に一人で泣いている


ヨウコの勉強会でがんになった体験談を話す女性:
離婚して子どももいたので、すぐ働けなければならず途方に暮れていると
ヨウコ先生がどう仕事に向き合うか
会社に協力してもらうかアドバイスをくれたおかげで
自分の病気を受け入れながら仕事と子育てを続けられています






チアキ:今って周りに SOS を出しづらい世の中なんだなと思いました

ヨウコ: SOS を出したら「甘えるな!」って叩かれた人もいる


ハルナはチアキに電話をかけてくる
(なぜ電話番号を知ってるんだろう? 院内専用?

ハルナ:
子どもの体調が悪い すぐ家に来てください
来てくれないなら子どもと一緒に死にます


慌てて駆けつけるが子どもには問題がない
病院まで送ると言って、レストランに停めて、お礼にご馳走すると言うハルナ

ハルナ:
オーダーを聞きに来たウエイトレスが夫の不倫相手なんです
私の代わりにあの女を殴ってください
そうすればもうワクチンのことであれこれ言ったりしません

チアキが断ると自分で殴りに行くが子どもの泣き声で思い止まる

ハルナ:
夫が寝ている間にスマホの指紋認証を解除して中を見た
(これって確か家族間でも違法だよね

もう限界です
マイが生まれてすぐ死なせかけたことがある

授乳後にうたた寝をしてしまい、マイが吐き戻して
喉を詰まらせているのに気が付かなかった

夫は気にしすぎだって言う
でも私が気を抜いたらこの子は死んでしまう

そう考えたら夜も眠れなくて
イライラしてマイを怒鳴りつけたりして
ちゃんと育てられるのかって自信がなくなって

小さい頃から子どもが好きで
でもお母さんになるのが
こんなに苦しいなんて知らなかった と号泣する

(なんでも1人でやるなんてムリだよ


週末に実家に帰るチアキ

母:
結婚前は家事は得意じゃなかった
最初から完璧な母親なんていないわよ

父:
2人が生まれた時は、私はまだ大学病院に勤めていたから
今で言うワンオペ育児になってしまった

ハルナのことを相談する

母:
人生は辛いことがたくさんある
でも辛いことはそう長く続かない
悩んだときは焦らずただ立ち止まる
そうすると自分の本当の気持ちが見えてくる

いつのまにか新しい風が吹く


マリ:施設にお姉ちゃんの患者さんが見学に来たんだって
ザマと知って息が止まるチアキ

ブログはさらに加熱している
「最低女医伝説
 親の介護で腰を痛めている私に草むしりを要求」


ザマが診察に来て、草むしりで腰を痛めたという
チアキ:整形外科を受診してください

チアキの母の施設に行ったのも偶然で驚いたと嘘をつく

ザマ:
いい施設ですね
僕は大切な母親を施設に入れる鬼畜のような真似はしませんが

ヨウコ:
ブログを興味深く拝読しています
応召義務(医者は治療を希望する患者を拒絶できない)について書かれてましたね

正当な理由があれば拒んでいいんです
暴言、暴力、ストーカー的行為は正当な理由に当てはまります
今後行動を改めなければ診療を拒否します






ザマ:あんたのこともブログに書いてやる!

ヨウコ:
どうぞご自由に
そちらこそ名誉毀損で訴えられないようお気をつけて


ハスミ:
昨日、新人が急に辞めたいと言い出して
話を聞いたら、夜勤でのことを非常に後悔していた

チアキ:
ザマさんはなぜか院内事情に詳しくて
こちらが反論できないやり方で威圧してくるんです

ハスミ:少し調べてみます


キラ:
護身の7割は危険人物との距離で決まる
残りの2割は角度
最後の1割は演技力

いかに相手に気づかれず戦略的に有利な位置をキープするか
相手の懐に入るためにはリラックス
大切なのは平常心

(軍隊では毎日毎日こんなことを
 念仏のように聞かされているんだろうな


ハルナが謝りに来て、母の話を伝える

チアキ:
心が落ち着いたら自分の心に問いかけてみてください
自分がどうしたいのか


ハルナ:久しぶりにいっぱい寝られた
夫:不眠症とか言ってたもんな

ハルナ:立ち止まったらわかってきた 離婚しよう

夫:
不倫相手とは別れる
絶対変わるから考え直してくれ!
1年後の俺を見てくれないかな






子育て相談会に来るハルナ

ハルナ:
病院からの和解のお金も辞退しました
夫に離婚しようって言いました 1年後に

夫は変わらないと思います
なのでこの1年間は夫の変化を待つのではなく
自分が夫なしでも子どもを育てていけるか
真剣に考えようと思います


仕事復帰とかお金の事とか不安だらけ
でもそう決めたらやる気が出てきて
今なら言えます マイは私が守るって






チアキ:
辛くなったら SOS を出してください
助けに来ます
私もここにいます


ヨウコ:
私も休もうかな
夏になったら夫のいるアメリカにでも行って
私も少し出口が見えてきたから


ザマは自分で腹に注射を打っている
何の注射だろう 糖尿病?


チアキモノローグ:
塵のように積もった苛立ちや悲しみは
やがて拭い去れないほどの重さになって
人の心を押し潰していく
人の心が耐えられる苦しみには限界がある


(カラダが一番正直だよね



第7話 母子の事情
カネダは送るなと言ってもいっぱい送ってくる実家の野菜を同僚に配る
(これってうちだけじゃないんだ

ヨウコは弁護士に会いに行く

医療訴訟では7、8割の確率で
医者が勝訴すると言われている


(逆に言うとほとんどの患者は泣き寝入りしてるってことか?


遠山秋絵(松金よね子さん、久々見た)が診察に来る





アキエ:
全身がだるくて関節も痛むんです
私じゃなくて息子の体調が悪いので薬を頂きたい

チアキ:
診察をせずに薬を処方するのは無診察治療と言って
保険診療の基本ルールで禁止されています

アキエ:
息子は外に出られなくて
とにかくさっさと薬を出してちょうだい! 急に怒り出す

チアキ:患者さんにとっても危険なことです
アキエ:母親が言ってるんだから間違いないわよ!


カネダ:
以前、刺し身を食べてアニサキスで救急で運ばれてきた
もう20年も引きこもってる
旦那が随分前に死んで
母親がパートをかけ持ちして食わせてるらしいよ


院長:今、中高年の引きこもりは61万人と言われている

「8050問題」
80代の親が50代の引きこもりの子どもの世話をする社会問題
高度経済成長期に働き手だった親が
バブル崩壊による就職氷河期のあおりを受けて
職に就けず引きこもってしまった子どもを養う
でもやがて高齢となり、子どもを支えきれなくなる


江頭孝心法律事務所に相談に来ているヨウコ

弁護士:
過去の判例を見ても浜口先生が圧倒的に有利であることには変わりありません
しかし先方が裏工作をしているとも限らないので慎重に進めましょう


チアキ:
息子さんの携帯に何度か電話したが出ていただけなかった
浅沼さんから息子さんに電話の折り返しを頼んで頂けないでしょうか?

浅沼:
マーくんはとても忙しい
私は物忘れしませんよ
今日も車を運転してきましたし

(それが怖いよ/汗
 免許証更新の際の認知症の検査って一体どうなってるんだろう?


急にザマが出てくる





エレベーターでこんな人と2人きりって危なすぎるよ 私なら絶対に出る
色んな所に患者のためにカメラが設置されているなら
こうした暴力行為も証拠として使えるのでは?

チアキ:ザマさんはどうして私を攻撃するんですか?

ザマ:
攻撃なんてしてません
僕の心と体をしっかり把握して欲しいだけです
僕はチアキ先生との絆を信じていますから

(最初から「助けてくれ」ってサインを出し続けていたのかもしれないな


夜間、アキエは腕から血を出して
同じアパートの女性アズミに連れて来られる
息子にやられたことを必死に誤魔化す

循環器専門のヨウコを呼ぶ
心臓弁膜症の疑い、不整脈心肥大などを抱えていても病院に来なかったと分かる

アズミ:
息子にやられたのかもしれない
いつも引きこもっててアキエさんを殴って
声や音でわかるんです 家庭内暴力
ぶっ殺すっていう声が聞こえた
このままじゃ殺されちゃう


ヨウコ:
明日、事務長にかけ会いましょう
親子とはいえ傷害事件の可能性もあるし

事務長は全く取り合わない

沼田:
アキエ様は今回と同じように
刃物で切りつけられたような傷を負って来院した際
外科当直が家庭内暴力の痕跡ありと警察に通報したら大激怒して
息子に対する名誉毀損と虚偽報告で病院を訴えると騒いだ
遠山様には友好関係のある病院に転院していただきます

(こうして事件、ニュースになるまで放っておかれるのか?


ザマブログにはヨウコについて書かれている

ブログ:
2人目の魔物あらわる(都市伝説みたい
その名もはま愚痴陽子(名前をつけるセンスが昭和のヤンキー風


ヨウコは全く気にせずチアキをランチに誘う
ヨウコの両親は教師
ヨウコ:医大の学費を出してくれたりして尊敬してるわ

原告側が和解工作していると連絡が入り当惑するヨウコ


チアキは遠山の件をメディカルソーシャルワーカーに相談しようと思って資料を調べる

(いろんな知らないサービスがあるんだな


カネダ:
引きこもりの子どもを何とかしたくてもできなくて親は苦しむ
それなら助ける意味はある

でもあの母親は息子のためなら
自分は死んでもいいと思ってる

愛情はそんな簡単なものじゃない
それは母親から息子への暴力でもある

家庭の中は密室だ
親が子どもに支配されているのか
子どもが親に支配されているのか

傍から見たらよくわからない
相手を傷つけるだけが暴力か?

(なるほど


システマでも集中できないチアキ

キラ:
心が疲れているんじゃないですか?
心の乱れを整えるには体をリラックスさせる必要があります

僕はシステマのトレーニングより
現代人の日常のほうがきついと思っています

追い詰められて平常心を失い
自分が危険な状態にあることに
多くの人は気付いていない


だから僕らは呼吸で心を整えることを学ぶ
人と向き合い、自分と向き合うために

(ほとんどスピリチュアル! ほんとに呼吸は大事


遠山は転院先で大動脈弁狭窄症だったとわかる
アキエは勝手に病院を抜け出す
ここまでくると息子への執着心では?

アキエと息子が救急に来る
今度は息子の腕や腹に切り傷だらけ
アキエはさらに危険な状態


ヨウコ:
病院を抜け出して息子さんを刺したみたい
心不全を起こしかけてる

アキエ:私たちは2人でいないと生きていけないの!

ヨウコ:
警察が来たけどまだ事情聴取できる状態じゃない
憶測だけど向こうの病院で自分の余命を知らされてアクションを起こしたのかも

家族の問題には医者にも踏み込めない領域がある
医者として正しいことをしたとしても
患者さんの家族が受け入れてくれるかどうかは分からない

医者も弱い一人の人間
でも命を預からなくてはならない

(何かメンタルサポートに繋げることはできるんじゃないかなあ
 今は垣根を越えてチーム医療で一人を診る時代だし
 てか、内田さん、いつまでもキレイだなあ!


翌日、ヨウコが欠勤し、スマホも出ない

浅沼はようやく息子・雅彦と来る





雅彦:
こんなに待たされるとは思いませんでした
大病院でこんなにユーザビリティの低いところは久しぶりです

物忘れが進んでいると言われて
全く気づいていなかった息子

雅彦:
本人は大丈夫だって言ってるんです
気のせいじゃないですか
もう時間切れだ 失礼します


浅沼はポツンと一人で待合室に残っている

浅沼:
いつも車で来るからタクシー乗り場がわからなくて…
息子は一人で帰ってしまった


ジョウジは大暴れしていて、チアキも呼び出される





ジョウジ:
今更自立しろだの
できないなら一緒に死のうだの
勝手なこと言うんじゃない、人殺し!

このババアの行儀が悪かったから俺はこうなったんだよ
責任とって保険金でもなんでも
俺が一生暮らせるだけの金の段取りつけてから自分だけ死ね!


チアキ:
自分がうまくいかないことを
全部お母さんのせいにしないで!

お母さんは自分の身にもし何かあったら
あなたが一人では生きられないと思って
お母さんの気持ちも少しは分かりませんか?

アキエ:全部私が悪いんです しがみついて息子に謝る


その様子をずっと見ていた浅沼:
嘆かわしい親子関係ですね
でもあのお母様はお幸せだわ
あんなに息子さんに必要とされて
これ以上の幸せはないわよ



チアキモノローグ:
私は依存し合う親子関係を幸せとは思えない
でも家族には医者が踏み込めない領域があるのかもしれない
それが明らかにゆがんだ関係でも
医者は簡単に否定できない


ヨウコと連絡が取れず、またザマが来る

ザマ:
浜口先生、無断欠勤されてるようですね
訴訟も抱えているとか
何してるんでしょうね、浜口先生?


自宅を訪ねるが出ないため、管理人が部屋を開けると
ベッドで眠るように亡くなっているヨウコを見つける
なにか自分で点滴を打った様子
心臓マッサージして救急車を呼ぶよう言うチアキ



第8回 志をつないで

院長:
浜口先生はここに来る前は青森の病院にいた
事故はスポット勤務?で行った総合病院で起きた


5年前
心筋梗塞で運ばれた35歳の男性は
強いプラーク(脂肪などの動脈硬化で厚くなった動脈壁)を伴っていたので慎重に適切に処置をしたが
処置の途中で血管が破裂し、必死に蘇生を試みたが亡くなった

通常の判例に沿えば落ち度はなかったと立証されるか
ご家族との和解が成立するはず


和解工作の電話を思い出すチアキ

チアキ:
どうしてヨウコ先生は死を選んだのだろう
私は何を見落としたのか?


ヨウコが担当していた患者を振り分ける沼田:
患者様から浜口先生の不在を問われたら
休暇中と答えてください
事務長の方針です


ザマ:
ヨウコ先生、亡くなったそうですね
しかも自殺だったそうですね
不倫、過労、パワハラ、医療ミスの可能性もあるかな

無責任ですよね
患者様をほっぽり出して
余命わずかな人だっているでしょう

ショックだろうな
自分の主治医が自殺するなんて、生きる気なくすよ
責任から逃げたんだ


チアキはヨウコの両親と会う
ヨウコは何人かに遺書を残していて、チアキも受け取る





チアキ:
ヨウコ先生はこれまでたくさんの患者さんを救ってきました
スタッフを励まして、辛くても愚痴ひとつこぼさずに
医師としてあるべき姿を見せてくださいました

父:
ヨウコにはなんでも一人で出来るように育てました
一人で考え、一人で行動する我慢強い子でした
結婚後も海外で研究したいと言う夫を
快く送り出し、誰にも弱音を吐かず…

母:辛いって言えるように育てればよかったね ごめんね/泣


渡された封筒から出てきたのは
訴訟になっていた患者の症状と治療をまとめたメモ





チアキ:
患者さんの死は不可抗力だったが
自分にミスがなかったか
ずっと問い続けていたのかもしれない

メモの上には「詫言」と繰り返し書かれている

手紙:
あなたと一緒に働けて楽しかったです
病気を見つけ出すあなたの野生の勘にはいつも感心していました

私はずっと空の上から見守っていますから
安心して頑張ってください

その代わりと言ってはなんですが
私の患者さんたちをよろしくお願いします






チアキ:もうザマさんの対応は限界です

事務長:別の先生に担当していただきましょうか?
(たまにはいいこと言うじゃん

沼田:
ザマ様のご希望ではない先生に変更したとなると
過剰反応されてまだ中傷されかねない
私がご相談に乗ります
もう少し頑張ってくれませんか?


ミサキはヨウコの付箋を見て泣いている

チアキ:折り鶴折らない? 感謝の気持ちをご家族に伝えようよ


ハスミ:
ザマを調べてみた
長年地元の金属加工工場で熟練工として働いていたが
数年前、母親が脳梗塞になってからは
介護のために工場を辞めた 介護離職
生活保護は受けていない

病院内部の人間かもしれません
そう考えると院内で起きている不可解なトラブルの辻褄が合います


カネダ:
実は俺も訴訟3つ抱えてるんだよね
全部小さい案件だけど
一番でかいのは投薬ミス

救急で喉が痛いって言う患者に風邪薬を出した
でもヨウコ先生がしっかり調べたほうがいいって言って
調べたら大動脈解離だった

もしヨウコ先生がいなかったら
大きな医療ミスを起こしていた


チアキ:
だから分からない
あれほど患者さんのことを思っているヨウコ先生が訴訟のことだけで


ヨウコの夫が帰国し、チアキにお礼を言いに来る





チアキ:
気になってることがある
亡くなる数日前、江頭という方から電話があった
その時から様子が変わった

夫:
弁護士からの電話ですね
処置の際、立ち会っていた看護師が
急に証言を翻してヨウコの処置に過失があったと言った

その看護師の息子が原告側の親族の経営する会社に就職することになったそうです
賠償請求額は1億6700万円
敗訴となればヨウコに支払い義務が発生する

チアキ:
でも医師は医師賠償責任保険に加入しているから賄えますよね?

夫:
ヨウコが訴えられたのは事故があった1年後
患者が亡くなった日には保険に入っていたが
翌年訴えられた日には佐々井記念病院に転職して保険に入っていなかった
空白期間だったんです

ヨウコは遺族との和解を目指していました
訴訟に勝つより遺族に納得してほしかったんです
でも敗訴が決まればその道は絶たれる
ヨウコは生命保険金を遺族への賠償に充ててくれと遺書を残した

あれは不可抗力だった
でもヨウコは自分を責めて償いの方法を模索していた

常に患者の側に立つ
それがヨウコの揺るぎない信念でした
だから遺族と敵対することに
自己矛盾を感じていたんだと思います

患者を放り出して無責任だという人もいると思います
でもヨウコは自分の命をもって償い
責任を果たそうとしたんだと思います

死を選んだことは正しかったとは思わない
けれども僕はヨウコを誇りに思います


チアキらは折り鶴を夫に渡す

夫:
真野先生はヨウコが同志だと言っていた
真野先生に自分の夢や希望を託していったんじゃないかと思うんです
どうかヨウコの遺志を継いでやってください


ヨウコの声が聞きたくて、勉強会の DVD を見る

ヨウコ:
病気を抱えていると、いつも人は不安を抱えます
超高齢化社会で医療界が抱える問題は多く
医療制度は崩壊しかけているという人もいます

でもだからこそ病気になった人も
安心して生きられるように
医療を支えていきたいと思っています

そして私が出会った頼れる仲間と一緒なら
それが実現できると信じています


チアキ:この1週間、患者さん少ないですけど

カネダ:ザマのブログにヨウコ先生の自殺のことまで書かれている

「疑惑の病院 女医の自殺
 院内トラブルか プライベートの問題か?」

SNSまで始めて拡散している


事務長:このまま推移すれば年間収入は大幅な赤字です

院長:
今朝、ご主人から連絡をいただき
浜口先生の訴訟は原告側の申し出により
取り下げられたとのことです


ザマのブログ:
佐々井記念病院 患者様対応マニュアルを笑う
マニュアルには読むに堪えないひどい書き込みがなされている

以前読んだ落書きの画像まで貼っている
チアキに説明を求める事務長



第9回 それぞれの矜持

カネダは患者・香田綾乃にもう少し痩せるようアドバイスする






チアキ:
ザマさんがアップした患者様対応マニュアルは
当直室から持ち出したものですよね?
これは窃盗行為です

ザマ:この病院には患者様を侮辱する医師がいる! と大きな声で叫ぶ


落書きはカネダの字と分かる


院長:
これからは AI の導入、IT 環境の強化によって医療そのものが変わって
患者を病気にさせない医療が主流になります

(同感 「未病」の時代

目先の利益を追求して
将来の病院経営に対応できる人材を育てるコストを省けば
この病院は終わってしまう


介護施設の医師は飲み込む力が弱くなったら母に
胃ろうを勧める

(私が鼻の管と同じくらい恐怖度マックスの機械だ!


ザマの母を診察する新しい医師:
この便秘薬はお母さんにはきついですよ
強い薬のほうが1回で便が出るから
介護する人はおむつを替える回数が減ってラクだから

ザマは自分が責められている気持ちになる


キラ:
ライフディフェンスの基本は
ナイフを向けられても
ナイフに集中しすぎないこと
視野を広く持って相手の全てをコントロールする

(ナイフで襲われた時の練習って日本で必要?

攻撃する時、必ず姿勢が崩れます
リラックスしたまま軽く打ってください→相手は簡単に倒れる


なぜかアヤノがカネダにナイフを向けて脇腹を刺される
チアキはシステマを思い出し、素早くナイフを叩き落とすが
馬乗りで首を絞められ、ハスミに助けられる

こんな事件があった後で
手術室に入ったカネダの患者を診なきゃいけないって・・・


待たされた患者たちはみんな激怒
やっと外来患者の診察が終わった後に回診に回るチアキ


事務長:
カネダ先生のことがマスコミに取り上げられて
各社から問い合わせが殺到しています
院長は会合に出て、こちらに非はなかったことを説明してください
こういう対応が遅れると命取りになります

ヨウコとカネダを戦力外と言ったことでキレる院長

院長:
あなたの人材マネジメントは、医師を使い捨てにすることですか?
父の代からこの病院を支えてくれたことには感謝している
だが今回理事会で議論する必要がある
病院経営の在り様も
あなたの処遇についても

あなたの言うとおり、理想で病院は守れないかもしれない
でも理想がなければ医者は人の命を預かれない!






カネダ:
下手したら死んでたって言われた
おかげで久しぶりによく寝れた
患者から恋愛感情を持たれていた

俺達って24時間医者じゃなきゃいけないのかな
労働時間に文句を言えば「サラリーマン医者」
って馬鹿にされるけど、結局サラリーマンじゃん

奉仕するのが当たり前って
それじゃみんな潰れちまう

娘すみれ:パパは悪者だからやっつけられたの?

チアキ:
パパは正義の味方だよ
パパは大勢の人の病気を治して幸せにしてる


沼田とザマが親しそうに話している(沼田が怪しいぞ






母を連れてドライブするザマ
母の好きなマグロを食べさせる






車椅子を引きながら♪上を向いて歩こう を歌う
車椅子ごと崖から落とすつもり?
母親もなんとなく察している様子
すんでで止めて泣いて抱きしめる








週刊誌には「ブラック病院だ」と書かれている






事務長:
内部の人間しか知り得ない情報も書かれている
誰かが情報を売ったとしか考えられない(沼田じゃない?

院長:
今後は非常勤の相談役になって
この病院を支えていただけませんか?

事務長が退職すると内部は大騒ぎになる


ザマはドライブに行ったお土産を渡すが断られ
あんたみたいな人間に俺の気持ちなどわからないだろう、と行ってしまう

落としていった領収書に
練炭、粘着テープ、着火剤、包丁と書かれていて
心中するのではないかと心配するが
看護師から早くしないと外来が終わらないと急かされるチアキ


母が誤嚥し、施設の医師が謝ると
誤嚥はなかなか防げないものだと父が言い
マリは納得できない

チアキ:
私も食事介護に落ち度はなかったかと言いそうになった
私は今まで自分にクレームを言う患者さんや家族の気持ちを
分かったつもりになって、本当は分かってなかったのかも

父:
患者の立場になって考える
それは患者と同じ病を負うための第一歩だ
相手の立場に立つ医者だけではなく
人間が共存して生きるためには何より必要なことだ


チアキ:
私、病院やめる 診療所を継がせて
私も母さんのことで後悔したくない


タカミネ:
病院を辞めるという話は本当
ここに来たばかりのころは毎日辞めたいと思っていた
病院なんてあっという間に潰れる
今月は大丈夫でも、来月は大丈夫か
あなた方が考えているほど病院経営は甘くないということお忘れなく と言って去る

(医療システムが根本的に間違ってるんじゃないか?


チアキ:
母の介護で実家に戻ろうと思っていて
本音はまだ迷いもあって・・・

ハスミ:
私も父が倒れた時、介護のために
警察を辞めて実家に帰ろうとしたことがあった
でも結局帰らなかった

父は死に際、私の妻に
「あいつに仕事を捨てさせなくて良かった」と言っていたそうです

葛藤はあったと思います
子どもはそばにいてほしいけど足枷にはなりたくない
親は結局子どもの幸せを望んでいる
真野先生が行きたい道を選べばいいと思いますよ


看護師から介護に悩んだ練炭で心中を図った親子が来た話を聞き
ザマではなかったが胸騒ぎがして自宅を訪ねる

玄関のドアは開けぱなし
母親が騒いでいるので中に入る
家の中はゴミ屋敷で悪臭もひどい
練炭、着火剤、ロープが用意してある

そこにザマが帰宅する

チアキ:
ザマさんはお仕事を辞められて
お母様の介護をされているんですよね
それがどんなに大きな決断だったか
どんなに深いお母様への思いだったか
今更ながら考えていて
私に何かできることはありませんか?
一人で抱え込まないでください


ザマ:
貧乏人だって誇りってもんがあるんだ!
高いところにいるやつには分からない
そういう同情や哀れみで傷つく人間がいるって事が!
もう帰ってくれ


チアキモノローグ:
私は分かっていなかった
ザマさんの置かれている状況がどんなに過酷か
ザマさんが社会という枠組みから
こぼれ落ちそうになっていたことを

(ゴミ屋敷になっていたり
 何度も大きな声がしていても
 誰も知らないフリっていうのがおかしいね




最終回 私の願い

ザマ:私の家に不法侵入までしてサイテーのヤブ医者です!

♪上を向いて歩こう を大声で歌い
「やっと終わる」とつぶやく






チアキ:
私もザマさんと同じです
誰でもきっかけひとつで病院にクレームを言うモンスターになってしまう
私もどう患者さんと向き合っていいか分からなくなることばかりです
だからこそザマさんが何を求めているのか教えて頂きたいんです

そこに浅沼のクルマが突っ込んできて衝突

チアキはベッドで寝かされている
ヨウコが優しく頭を撫でて目が覚める

ザマは意識不明でオペ中 約3週間の入院となる
それ以外は全員軽傷

浅沼は警察の聴取を受けている
警察:おそらくブレーキとアクセルを踏み間違えたと思うんですが

ザマの母が要介護で認知症の傾向があり、生活に支障が出ると伝える

浅沼:
マーくんに知らせないで
事故を起こしたなんて知られたら施設に入れられちゃう


ハスミ:
ザマさんの母親は一時保護の形で施設に入所されたそうです
ザマさんのマニュアルの持ち出しや
診療中の暴言、誹謗中傷ブログを警察に相談しました

車が突っ込んできた時、ザマはチアキを突き飛ばして自分が犠牲になったと知る


ハスミ:
ザマは糖尿病でインシュリン治療はお金がかかる
金銭を餌にザマさんを操っている人間がいるかもしれません
佐々井記念病院を陥れるために


浅沼の息子は「これからは母と向き合います」と泣く

マリ:
人ってなぜ大切なことに後からしか気づけないんだろう
どうしてお姉ちゃんは医者になろうと思ったの?

チアキ:お父さんに認められたかったからかも


瀬戸に再会 レストランに就職した

瀬戸:
介護士の時は食事は一番緊張する時間
誤嚥で亡くなる人もいる(そうなんだ/驚
元気に食べてる人が見たいっていう単純な動機で

西園寺に再会し、瀬戸と美咲が付き合っていると見抜く西園寺
まるで息子のように喜ぶ






カネダは時間があるうちに病院改革の意見書を書くよう院長に言われた
ザマのブログを調べたら、チアキのピンボケ写真は
チアキが来た時に使われなかったボツ写真だとわかる

美咲に聞くとデジカメごと沼田に渡して管理しているという(やっぱり…


チアキ:
ザマさんを操っていたのは沼田さんですか?
いずれ全て分かると思います
でもどうして?






沼田:
大原中央病院のためです
前の勤務先の上司に言われて仕方がなかったんです
子どもが生まれて物入りで、病院のお金に手をつけた 30万円(ハンパだな
それが上司にバレて、佐々井記念病院に転職して
評判を落として患者を大原に呼び込めたら黙っておくと言われた

ザマとは役所の介護福祉課で知り合った
金に困っていたので
女医に嫌がらせをして追い込めば報酬を支払うと持ち掛けた

チアキ:どうして私何ですか?

沼田:あなたなら患者がごねても投げ出さないから

チアキ:
あなたは自分のために罪を犯した
それを子どものせいにするのは卑怯です
罪を償ってください
お子さんのために

土下座して泣いて謝る

沼田は業務妨害で逮捕される
大原病院は証拠が残らないやり方をしていて
沼田の勝手な暴走だと言い逃れる


ハスミが防犯カメラをチェックしたら
ザマがチアキを助けるために突き飛ばしていたことがわかる

ハスミ:
人とのつながりが糸で見えたら
人はどんなに安心で不安かと考えることがあります
ザマさんは何をしても自分を見放さなかった真野先生に
ある種の絆を感じていたのではないでしょうか?


チアキは帰省して、母に謝る
チアキ:今までずっと一緒にいられなくてごめんね

母:
チアキのことを考えると体が温かくなってくる
朝は寝坊していないか
お昼はちゃんと食べているか
風邪をひかないか

(私にはなんだかストーカーと同じに聞こえる
 心配するより信頼してほしいんだ


父:
人はいつか死ぬ
だから治すための医療以上に
幸せになるための医療を誠実に考えてきたつもりだ
誠実なら患者さんに気持ちは伝わる
こっちに戻る必要はないからな

マリ:
今更気づいた
いつまでもお姉ちゃんに甘えてたのは私だって
来年から看護大学に行こうと思ってる


泣いて謝るザマ





チアキ:ブログも沼田さんが書いてたんですね

ザマ:
僕も共犯です
役所に相談に行ったら
母を施設に入れて働くよう言われましたが
母は嫌がるし、僕は生活保護を受けたくなくて

帰りに沼田からモンスターペイシェントの誘いを受ける 月に3万円
あなたの糖尿病や狭心症、腰痛の診察も
知人の病院を紹介し、費用も負担するという


チアキ:ザマさんのお母さんはどんな人ですか?

ザマ:
働き者で明るい人でした
母が必死に生活費を稼いでくれていて
一人息子だから介護なんてしなくていいと言っていたが
夜一人で泣いていた

強がっていたけど、本当は施設に行きたくない
僕もそうするべきだと思いました

でも母の体が衰え、認知症が進行するにつれて心の余裕がなくなって
わめかれたり蹴られたりして、つい手をあげそうになって・・・


チアキ:
自分の心を守ってください
認知症でも心の深いところでお母様も分かってくれているはずです

今は生きにくい時代なのかもしれません
でも助けてくれる人は必ずいます
助けをもらいながら介護しませんか?
一緒に歩いて行きましょう

患者さんの笑顔で私たちは前が向けるんです

ここで♪ PS I love you が入る


病院にキラがシステマの説明にくる
長い棒で攻めてくる相手を倒すチアキ


院長:
これからはスタッフ一丸となって
この病院を立ち直らせなければなりません






チアキモノローグ:
私の願いは単純だ
治療の場を対立の場にしたくない
真摯に患者さんと向き合いたい
誠実であり続けたい
病院をいつも温かい言葉で満たしたい
そしてこの場所が全ての人の癒しの場でありますように







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