メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

SF少年文庫21 『タイムマシン』 Wells Herbert George 岩崎書店

2021-07-10 12:42:34 | 
塩谷太郎/訳 岩淵慶造/表紙・口絵・挿絵 1980年第7刷





「ジュヴェナイル」カテゴリー内に追加します


このSF少年文庫の中には眉村卓さんの『まぼろしのペンフレンド』も入っている





他にも魅力的な表紙画がたくさんあった
それらを見た後に現代版を見るとつまらない印象を受ける










ウェルズのタイムマシンは底がそりのようになっていて
自力で動くこともできないし
雨風をしのぐには小さな屋根では心もとないが

眉村卓さんの『とらえられたスクールバス』のタイムトラベルは
大型車なだけに何人も乗ることができて
時間を超えた先で車を走らせることができるため

万一、野蛮人や怪物に襲われそうになった時は
車で逃げられるのは新たな工夫だと思った

先日読んだ『宇宙戦争』がスターウォーズのような
宇宙での他の宇宙人との対決ではなかったのと同様に

タイムマシンで相当遠い未来に行くと
逆にシンプルで野蛮な下等生物になっているという設定で物語が進んでいく


読み始めてすぐにどこか既視感を感じたのは
何度か映画化されてそれを見ているからかもしれない


最後に時間旅行者は消えてしまい
恐竜時代に行ったのではと推測されているが

私が思ったのは、また同じ時代に行って
彼女を助けてそのまま暮らしているとも考えられる

でもそうなると、同じ時空間に2人の同一人物が存在することになり
『時をかける少女』と同じように
タイムパラドックスが発生することを考えると
いつも頭がゴチャゴチャする


ウェルズの思い描く未来がとても悲観的なのが意外
ヒトはいろいろ過ちを犯しつつも徐々に進化していくと私は思う

科学の誤った理解で核戦争などで一旦滅びたとしても
もう一度生物は進化の道を歩むだろうし

あまりにひどい場合は
宇宙からの何かしら手助けが入るのではないか
これまでもそうだったように

それに地球の寒冷期と温暖期が繰り返されているという
今の説は、この時代はまだなかったのだろうか?

生物が絶えるとしたら
そうした自然環境の変化が原因ということもありうる


【内容抜粋メモ】





●信じられないこと





時間旅行者:
君たちが学校で習った幾何は間違った考えの上に立っている
ほんとうは、縦・横・高さ+持続時間の4つの次元があるのだ

時間は空間の一種に過ぎない
僕たちはしょっちゅう現在の瞬間から抜け出している

僕がある事件を生々しく思い出すと
僕はその瞬間に戻っているわけだ

空間と時間を自由に旅する機械を証明した

その模型は時計くらいの大きさで精巧に出来ていた





このレバーを押すと未来に向かい
こっちのレバーを押すと過去に行く

(ウェルズはシンプルでいいな ジュヴェナイルに変換したからか?

心理学者にレバーを押してもらうと、機械はふっと消える

時間旅行者:
ほとんど完成した機械があるんだ
識いき下(意識作用が起きたり消えたりする境目)の表象だ

研究室にはさっきの機械をさらに大きくした機械があった
ニッケルや象牙の部品がついている(象牙は止めて・・・/涙

僕は時間を探検するつもりだ


●びっこをひいた時間旅行者
彼はあまり頭がよすぎて、つかみにくく
信用できないような人間だった

私はあれはトリックだと考えていた
私は彼をよく訪ねる1人だったと思う

次の木曜日、4、5人が客間に集まっていた
医者、心理学者、有名な新聞の編集長と記者
メモに「19時までに戻らなかったら夕食を始めてくれ」とある

少し遅れて部屋に来た時間旅行者は埃や泥だらけ
髪はくしゃくしゃで、びっこをひいていた


編集長も記者もまったく信用しないで冗談扱いした
「未来世界には洋服ブラシはないのかね」

時間旅行者はがつがつ食べて、ひっきりなしにシャンパンを飲んだ

時間旅行者:
飢え死にしそうだったんだ
喫煙室に行こう 長すぎる話なんだ
今夜は議論はごめんだよ


●未知の世界にむかって
タイムマシンが完成したのは今朝だ
まず発進レバーを押すと同時に停止レバーを押した
10時過ぎだったが、もう15時半になっていた

僕はレバーを最大限まで押した
妙な感じはうまく言い表せない

1分が1日を示している
夜昼が一緒になって灰色になった

大きな建物がぼうっと現れて、夢のように消えていくのが見えた
1分で1年以上進んだ

好奇心と恐怖でいっぱいになった
人類はどんなに素晴らしい進展をしているだろうか

心配なのは、機械をとめると
僕の体の分子は邪魔物とぶつかり合い爆発するだろう

いきなり停止レバーを引っ張り、僕は頭から空中に投げ出された
そこはシャクナゲの茂みのある庭園のようだった

翼を持つスフィンクスのような白い大理石の像がある
風雨で酷く傷んでいた







贅沢な衣服を着た人間が見ていた
細くて1m20cmくらいの背でいかにも弱々しい






●八十万二千七百一年の世界
僕は発進レバーを外してポケットにしまった

かれらはやわらかい小さな手で
僕の体に触り、実在かどうか確かめた
当然私に持つはずの関心を示していない様子だ

雷雲に乗って太陽から来たのかと尋ねた
以前から未来人は知識や芸術でも
はるかに進んでいるに違いないと考えていたが
ひどくガッカリした

彼らは崩れた石造りの大きな建物に連れて行った
小人たちは音楽のような声で笑ったり喋ったりしていた

テーブルの上の果物を食べるとどれも美味しかった
広間には約300人が食事をしていた
小人たちは徹底した菜食主義だった

僕は連中の言葉を覚えようと決心して
20ばかりの名前を覚えた

彼らほど怠け者で飽きっぽい人間に会ったことがない
僕も小人たちをあまり気にかけなくなっていった

どこにも家が見当たらず、共産主義なのだと思った
彼らは中性的でのんびりとした生活をしていた

子孫の安全が保証されている世界では暴力はなくなり
家庭を作るのは必要ない
僕たちの世界でも始まりかけている

2kmほど向こうの丘に登れば辺りを眺めることができる
優しく美しい眺めだった
柵もなければ、所有権もない

人類の終末期ではないかという気がした
安定した生活に力は必要ない

生活を良くしようという努力が文明となり頂点に立った
現在の衛生施設や農業、医学はまだ初歩の段階なのだ

人類は教養を高めて、互いに協力し
自然の征服に向かって急速に進むだろう

1匹の蚊もいない(それは天国!
雑草もない どこも果物や美しい花ばかり

彼らは何も仕事をしていない
老化現象もない
人口増加の問題にぶつかり適応したのだ

人間の知恵や力の源は困窮から逃れたいと願う心だ
そこでは強い者が生き残り、弱い者は滅びる

ここでは自然が完全に征服されたと信じるようになった
おそらく長いこと戦争の危険や、野獣に襲われる心配もなかったのだろう

満ち足りた無気力さで
芸術への意欲もしまいにはなくなるのだろう

(芸術は残ると思うな


●消えたタイムマシン
タイムマシンがなくなっていることに気づき息が止まりそうになった
彼らは気づかない力があり、どこかに隠したのではないか
レバーがある限り、誰も機械を動かすことは出来ない

僕は泣いたりわめいたりして広間に行くと
20人ばかりが集まって寝ていた

「タイムマシンはどこだ?」

彼らはひどく怯えた顔をした
僕は神を罵りながらあちこち歩き回った

目を覚ますとすっかり朝になり
最悪の場合を考え、ここで材料や道具を手に入れて
もう1台作ろうと考えるよりなかった

それより隠し場所を見つけて、力づくでも取り返すのだ
芝生に筋を見つけて、スフィンクスの台座まで続いている
タイムマシンを動かした跡らしい
妙に小さい足跡があった

この台座の中にあるのだろう
小人にこれを開けたいと身振りをすると
ひどく侮辱を受けた顔をして行ってしまった

取り上げるつもりでなければいつか返してくれるだろう
それまでの辛抱だ

彼らの言葉はほとんど名詞と動詞でできていた

小さな井戸のようなものがたくさんありフシギに思った
その下から大きなエンジン音が聞こえる
地下に大きな換気装置があるに違いない

これまで読んだ未来世界物語では
建造物などについて詳しく書いてあるが
実際行くとロンドンに来たアフリカの黒人が
帰国して鉄道や電話についてどんな話ができようか
できたとしても仲間はどれだけ理解できるだろうか

地上には機械や道具はないのに
彼らの衣服は一体どこで作っているのだろう


その日、1人の友だちのようなものができた
川で溺れかかって泣き叫ぶ者がいるのに誰も助けようとしないため
陸に引き上げてやると、彼女は嬉しそうに声をあげ
大きな花束をくれた





彼女の名前はウィーナという
どこにでもついてきて、探検に行く時おいてきぼりにして
ひどく悲しませた

彼女は暗闇、影をひどく怖がった
小人たちは暗くなると大きな家に集まり固まって寝ることに気づいた

ある夜、なにか灰色のものを見て不安を感じた
丘の上でも3つの影を何度も見た

グラント・アレンの説を思い出した
それぞれの時代が幽霊を残せば
世界は幽霊でいっぱいになるだろう
今、1度に4人の幽霊を見てもフシギではない

大きな廃墟に入ると、光る2つの目が睨んでいた
小さなサルみたいなものが駆けて行くのが見えた
そいつは井戸を降りて行った





未来世界は2種類の生物がいたのだ
のんきに暮らす地上の美しい人間とどういう関係なのか
地下には何が隠されているのか
足の下には大きなトンネルが掘り巡らされているに違いない

どうして人類が2つに分かれたのか
今の資本家と労働者の違いがどんどん広がったと考えた

イーストエンド(ロンドンの貧民街)の労働者は
地上の自然からまったく切り離されて暮らしている

富む者には排他的傾向があり、地上のかなりの部分を
自分たちの利益のために独り占めしている
ロンドンの美しい土地の半分は、一般人は立ち入れない


隔たりが拡大し、金持ちと貧乏階級が結婚することはなくなった

ここは僕が想像した道徳、協力ではなかった
つり合いのとれた文明は全盛期を過ぎて衰退期に入ったのだ

地上の人間はエロイ、地下人間はモーロックという
なぜモーロックはタイムマシンを奪ったのか

ウィーナに聞くと体が震え、泣き出してしまった
この世界で見たたったひとつの涙だった

(ソウタくんの星でも人々は感情がないと言っていたけど
 科学が進むとそうなるのかねえ



●しのびよるモーロック人
あと数日で月は1/4に欠けて暗い夜が来る
あのいやらしい生き物はもっといっぱい来るかもしれない

僕はこれまでより遠くまで探検に出て
東洋風の大きな建物を見つけた

僕は恐怖で先延ばしせず、地下におりようと決心した
ウィーナが必死に止めるのがかえって勇気が出た







井戸の深さは約200m
水平の狭いトンネルの入口に着いた

一寸先も見えない闇に住むモーロックの目はやけに大きく敏感だった
彼らの言葉はエロイとは違っている





広い所に来てマッチをすると
明かりを恐れて彼らは避けて隠れた

テーブルには肉のようなものがあった
モーロックは肉食なのだ!
相当大きい動物らしいがどこに生きているのだろうか


僕は武器も持たずに来たのを悔やんだ
残っているのは4本のマッチだけだ

モーロックが群がり、何をしようとしているのか全然分からない
ポケットから紙を出して火をつけて逃げて
やっと穴の入口に着き、廃墟を抜け出し、太陽の中に出て気を失った


●安全な寝場所をもとめて
僕は本能的にモーロックが嫌いだった
新月の暗闇は近い
エロイたちに復讐の危険が迫っていた

僕は武器と安心して眠れる砦を見つけることにした
彼らはよじのぼるのが上手いから
どんな建物でも簡単にのぼってくるだろう

片方の靴のかかとが取れて、足の裏に釘が刺さりびっこをひいた

ウィーナはいつも僕のポケットを不思議がり
それを花瓶と思い、花を入れた


時間旅行者は2輪のしおれた花をテーブルにおいた
ゼニアオイに似た白い大きな花だ

僕はウィンブルドンにほうに進んだ(また出てきた!
辺りは夜の闇に変わった

青磁宮殿は見えない 方角を間違えたのかもしれない
暗い森から生き物の気配がした






ウィーナの恐怖を見て、テーブル上の肉塊が何か知り身震いした
エロイたちは太った牛に過ぎず
モーロックが飼って食料にしていたのだ

人間は仲間の人間を働かせて楽しく暮らしてきた
それが自分に巡ってきたのだ

彼らが人間によく似ていたので同情しないではいられなかった
(牛やブタでも同情するよ・・・


寝ずの番をして空が明るくなった

すぐに安全な隠れ場を探し、武器を作り、火を手に入れなければ
僕はウィーナを現代に連れて帰ろうと思っていた


●マッチとしょうのう
青磁宮殿の中は長い陳列棚があり博物館と分かった
恐竜の骨格の次は現代の陳列ケースがある

ここはサウスケンジントンの博物館の廃墟だった!





硫黄から火薬を作ろうとしたが硝石が見つからない
大きな機械が並んでいたが僕の知らないものばかり

機械に夢中になり、部屋の奥が真っ暗だと気づかなかった
奥からパタパタという音が聞こえた

レバーを引っ張って折り武器に持った

腐りかけた本の残骸があり、文字はすっかり消えている
応用科学室で1箱のマッチを見つけて思わずダンスした

その後、しょうのうを見つけた
しょうのうは燃えやすく、明るい炎を出す

ダイナマイトを見つけて喜んだが模型と分かった


●もえせまる火
暗くならないうちに森を抜けるつもりで
小枝や枯草を焚火用に集めて持った

この世界では火をおこす方法はすっかり忘れられていた
この焚き木に火をつけてモーロックを脅かそうと思いついた
焚火は周りの藪に燃えうつった

何人かのモーロックに囲まれ、僕はしょうのうに火をつけて放った
そのうち道に迷ってしまった

モーロックが襲い、げんこつで殴ると骨が砕ける音がして倒れた(酷いな・・・↓↓↓
焚火をしてうとうとしてポケットのマッチが盗られているのに気づいた

1本の木を背にして立ち、鉄の棒を振り回した
周りのモーロックが逃げて行く

振り返ると焚火が山火事になって追ってきた
小さな空き地に出ると、目が見えなくなったモーロックが近づいてきて
めちゃめちゃに殴った





ウィーナを探したがどこにも姿がなかった
これは夢なんだと、唇を噛んだり、わめいたりした

明るくなると、足に草をまき、くすぶる灰の上を歩いた

ウィーナを失ったことが最大の不幸に思われた
僕はまた一人ぼっちになってしまったのだ


●あいたスフィンクスの台座
朝、初めてここに着いた場所に来た

エロイの生活はいかにも楽しそうだ
野原で遊ぶ牛たちのように

人間は自分で自分を殺してしまった

金持ちは富と安楽を保障され
労働者は生活と仕事を保障され
非常に平穏な時代が来た

人間の知力は環境の変化や困難により高められるのが自然の法則だが
完全に調和した動物は、知力に用はない(そうかなあ?

僕はひどく疲れて芝生で長い眠りに落ちた


スフィンクスの台座に行くと扉が開いていた
タイムマシンは油をさして掃除してあった





青銅の扉が閉じてしまい、僕は罠にかかった
僕はマッチをすり、レバーをつけて消えるだけだが
マッチをする箱がないことに気づいた

モーロックが襲ってきて、頭突きをすると相手の頭の骨が潰れる音がした
(どっちが野蛮なんだか・・・吐き気がする

こうしてまた灰色の光にまきこまれていった


ばけものガニの海岸
ようやくダイヤルを見ると、とんでもない所に来ていた
過去ではなく、さらに未来に引いてしまっていた

やがて荒れ果てた海岸に停まった
空は濃い赤で、地面には地衣類のようなものが生えている

海にはほとんど波がない
空気が今より薄いと気づいた

大きなカニの化け物みたいな生物がやって来る
後ろにもいて、触覚を掴んでしまった

大きなはさみで襲いかかろうとしたため
さらに100年先に進めた

(これだけ疲労困憊しているのに、まだ先が見たいって執念が凄い!


千年おきにタイムマシンを停めて旅を続けた
とうとう3000万年以上行くと
大きな赤い太陽は空の1/10を覆っていた

海にはコケ、地衣植物以外、生物はないように思われた
海岸には氷が張り詰めている
地上、空、海にも動いているものは見えない

日食が始まった
人の声も、鳥のさえずりも、ざわめきがまるきり聞こえない

大きな闇はぞっとさせた
砂州で赤い海になにか動いているのが見えた

フットボールほどの大きさで、触手を垂らして
ぴょんぴょん跳ねていた


●ウィーナがくれた白い花
こうして僕は帰ってきた
研究室は出発の時のままだった
美味そうな肉のにおいがして部屋に入った

君に信じてもらえるとは思わない
作り話として、どう思うかね?

編集長:君が小説家でないのは全く残念だ と信じていないようだ

私はしおれた白い花を見た

心理学者:変わった花だ

時間旅行者:
人生は時に惨めな夢だと言う
夢だとして、どうしてあんな夢を見たのか?
もう一度タイムマシンを見なきゃならない

みんなで見に行くと、タイムマシンの下には草やコケがこびりついていた

私は編集長と同じ馬車に乗った
彼はあの話は大ぼらと思っているようだ
(UFO写真を見て「合成乙~w」て言う人みたい


私は翌日、時間旅行者を訪ねた
彼は小型カメラ、ナップザックを持ち出かけるところだった

時間旅行者:
昼飯まで待っていてくれたら
今度こそすべて証明してみせるよ


私は人と会う約束を思い出し、研究室のドアを開けようとして
中からドシンという音がした

幽霊のような人影が一瞬見えた気がした
その向こうが透き通って見えた

目をこする間にタイムマシンは消えた

彼は前より変わった話を聞かせてくれるだろう
標本や写真も持って帰るに違いない

だが彼が姿を消したのは、もう3年前だ
あれきり彼は帰ってこないのだ


●結び
旧石器時代の野蛮人に捕まってしまったのか
もっと近い未来に行ったのか

現代のような不十分な経験と理論
互いに調和のとれていない時代は全盛期とは言えない


彼は人類の進歩に悲観的な見方をしていた

この白い花こそ、人類の知力や力が滅んでも
感謝、愛し合う気持ちは人間の中に生きていることの証だ




あとがき





『タイムマシン』は非常な評判を呼び、ウェルズの名を有名にした

大学卒業後、科学教科書を書いたりしていたが
肺結核になり療養している間に短編を書いて
雑誌に載せたのがきっかけで小説家となった

その頃、SFの草分け時代で数も少なく
フランスのヴェルヌがいるだけ

本書は歴史家としての識見が盛り込まれ
人類の未来を予測した物語として絶賛された





ウェルズ:
ヴェルヌの作品は実現の可能性のある発明を取り入れて書かれた
私の作品の発明はまったく空想的で実現の可能性はない


本作では文明が進むにつれ人類は退化している
だが愛は永久に変わらないのだと言っている

ウェルズは社会主義団体の「フェビアン協会」に入り
戦争、教育、宗教について作品で示して注目された

世界平和を願い「知的国際連盟」を提唱した




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