メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『愛の世界 山猫とみの話』(1943)

2024-06-21 16:56:51 | 映画
監督:青柳信雄

出演
小田切とみ:高峰秀子
山田先生:里見藍子
松次郎:進藤英太郎
ほか


高峰秀子さんがほぼ喋らない役を演じている


【内容抜粋メモ】
オープニングの手書きの字がかわいい

ナレーション:
子どもはあなたのものであると同時に国家のもの
子どもを強くするのは、国家を強くすること
不良になった子どもにどう接したらいいか
矯正院に入れたりして、あらゆる努力を続けている


東京少年審判所 坂井審判官

オダギリトミ
7歳で母が死去
保護者の叔父と知り合い、食いものにされていた
工場などを転々として、強情、放浪性もある
急に狂暴性を発揮して警察に収容された

坂井:第一声を参考にしてほしい









路面電車に乗る2人





まだ汽車の時代か





何もない土地に門がある
山田:私、初めてなのよ
トミは急に走って逃げる

川をバシャバシャ渡ると泣きだす山田







道中、トミはずっと無言だった

坂井:
あんたにもいい先生になってもらわないと困る
狂暴だったから今まで無事だったのかもしれない








女生徒みんなで声を合わせて心得を朗読
先生:今日からお友だちが1人増えた

ご挨拶してと言われても無言のトミ
急に笑い出す女生徒


食事の前も感謝する
いただきますと言わないトミは注意される
先生:どっさり食べて、どっさり働いて!









労働から逃げて寝ているトミ
女生徒:ギョロギョロした目が気にいらない!










山田:
あんたのほうで仲良くしてくれなくちゃ先生だって困るわ
あんた、先生嫌い?
先生はあんた大好き








着物の縫い方を教わる
先生:物事は基礎が大切です









トミを笑いものにした生徒ととっくみあいのケンカになる








男性教師:
みんなが作ったものは軍隊におさめる
兵隊さんはこれを使って、国にご奉公している
今、日本は1人残らず戦争をしている
参加してないのはお前たちだけだ
ひと針でも多く縫うのがお国のためになる

第二次世界大戦中か?
田舎のほうは野菜も育って、比較的のんびりしてたんだな

山田:あの子は私をかばおうとしてあんな騒動を起こしたんです

男性教師:
今までは自分のために暴れていた
今度は他人のために暴れたのは大変な進歩だ
自分以外の人間が守ってくれると知った
あの子を可愛がるほど、ほかの子どもたちは言うことを聞かなくなる
あの子のためにも頑張ってもらわなきゃ








トミは夜中に起きて立ち聞きする

食前のことばを必死に読むが
翌日も何も言えないトミ
隣りのコが足を踏んでいるのをガマンして食べずにいる



オルガンを弾く山田先生
♪村の少女 を合唱する生徒







トミが歌わないので、みんなやめる
山田:今日は唱歌はやめにしましょう

山田は教務員室で泣いている
教師:誰でも経験すること 負けちゃダメ



トミはいじめっ子を倒して逃げた
駐在所に電話して探してもらう

トミは丘の上から汽車を見ている









林の中を踊るように歩いて行くトミ
♪よっほほーい やっほほーい 娘は元気に跳ね回る~

草の上で寝ていると天気が崩れる







山の上に月が出る
真っ暗な森の中で木がモンスターに見えてトミはついに叫ぶ

虫のように地面を這って、山の上で祈る
明るくなり、慌てて山を下りると小屋を見つける









いろりの食べ物をかきこむ
男の子が2人入ってきて、ハラペコなのに譲り合う

トミ:
あたいが食べたんだよ、ごめんよ
滝つぼに落ちたんだよ

子どもが喋ってる間に寝てしまうトミ



ひどい風で小屋が揺れる

トミも慌てて手伝う
子どもたちの母は死んで、父が熊を撃ちに行く間はいつも2人きり

みそ汁に入れるマイタケをとりに出かけるトミと子ども
味噌と米はあるんだな








たきぎをとってくる子ども たくましいなあ!

雨の日は家で縄を編む
子ども:父ちゃんがいねえと寂しいな

トミが逆立ちをして見せると笑う
夜は3人川の字になって眠る

子ども:
父ちゃんが帰るまでここにいてくれ
お母ちゃんのにおいがするぞ

罠を仕掛けたところにウマがいて仲間のもとへかえす!

トミ:あたい乗れるよ

ヒモを首にかけてものすごい勢いで駆ける
ほかのウマも一緒に走る









♪おててつないで のみちをゆけば~

キレイな声で歌えるんだ

トミ:今日はおねえちゃんがゴハン炊いてあげるよ

もう米がちょっとしかない
3人で食べたからか?



駐在さん:村で盗難事件があり、食べ物ばかり盗まれる 犯人は15、6の女の子
ちょうど盗まれた村人が話す









盗んだサツマイモを焼いて子どもにあげる







駐在さんの家に泊る山田

翌日は村人でヤマネコ狩り
川で顔を洗っているトミを見つけて追う
無言で走るシーンこわいな

子どもに食べ物を置いて、すぐ帰ると言うが
行っちゃヤダと引き留める

駐在らが着くと裏口から逃げた後
主人マツジロウが帰ってきて子どもを探す









山田:私の娘は子どもをさらったりしません!

山の中、暗いな・・・

子どもは父を見つけて走り寄る
こんなことなら子どもだけ残して猟になんか行かなきゃいいのに

1人になったトミは泣いて歩きだす
山の中で倒れている山田を見つけて起こす

トミをぶつと泣いて抱きつく










広い畑を耕しながら歌う生徒たち
トミもいじめっ子と一緒に笑顔で耕す

子どもたちに呼ばれて、走り出し、山田にぶつかって

トミ:ごめんなさい~!









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