メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

草間彌生美術館(2017.12.14)

2017-12-15 15:13:27 | アート&イベント
草間彌生美術館

草間彌生ホームページ

草間彌生展「わが永遠の魂」@国立新美術館(2017.4.19 ネタバレ注意



ずっと美術館の完成とお披露目を待ち続けて、ようやく観れると思ったら、すでに2ヶ月先まで予約でいっぱい/驚
慌てて次のチケットを取った

メールでのやりとりで、当日はスマホに送られてきたバーコードで入場するシステム(プリントアウトでもOK

実は、スマホのメール受信設定をアドレス帳にあるのみにしてあるから
美術館からのメールが届かず、その旨メールで問い合わせたら、
再度送ってくれて対応が丁寧だった/礼



「早稲田駅から徒歩7分」てあったけど、出口1から出て、
初めて行く場所はやっぱり分かりづらい

方向音痴なため、何度も逆方向に行ってはGoogleマップ見ながら戻って
普段歩かないような道を歩いていくと、シンプルな建物ながら
1Fが特徴的なドット模様のガラス張りが見えた

10分ほど前に着いたら、もう外には入場を待つ行列が出来ている

 






観賞時間は細かく区切られていて、私は14時~ 観賞は90分間(1F~屋上まで含めて
「Y」と書かれた緑色のシールを服に貼る
15分前ほどになると館内アナウンスがあるそう


注意事項もいろいろと細かくある
1.のぼりはエレベーターor階段、おりるのはエレベーターのみ
2.撮影は4、5Fのみ
3.飲食禁止(外は寒かったけど、中は暑いからペットのお茶くらいはいいだろうに

エレベーター内までドット!



1F 受付・ショップ

外国人客も多いため、館内の簡単な説明はスタッフによって英語でもアナウンスしていた

ショップは最後の5分ほどで見た 置いてある商品も少しだけ
本館のカタログ、カボチャのミニサイズが可愛かった

絵画をプリントしたスカーフや、ハンカチは、いつ使っていいか分からない・・・
どれも高価だから目の保養です

私はのぼりはすべて階段で行ったけれども、下が見える構造だからけっこう怖い

夜景になると美しい光が漏れるガラス張りの部分も
中から外を見るとけっこう高いのが分かるから、高所が苦手な人はダメかも?


2F モノクロ作品

室内もとてもシンプルで見やすい
国立新美術館でも観た四角いシリーズが1室に27点

後で聞いたらすべてシルクスクリーン
マジックで描くから劣化するため、描いたものはすべてこうして保存している

最初は時間配分が分からなかったから、ひと通り観てから次へ


3F 16点のカラフルな絵画

ガラッと変わって、溢れるカラーの世界
よーく観ると、横顔や目玉の合間に、わんこを散歩させている少女や
丸い顔、宇宙人(と私は決め付けている)がいて観れば観るほど可愛い


4F インスタレーション
2分ほど暗くて狭い部屋に入ると聞いて、
「ちょっと苦手なので・・・」と詳しい説明を求めてから入った
もしダメならノックしたら開けてくれるとのことで挑戦

黄色のパンプキンが決められた時間でぽつぽつと灯がついていき
最後はすべてがキラキラと輝く 周りが鏡?なので反射してより無限に見える

四方から観られて、観る角度によっても印象が少しずつ変わる
あっという間の2分間だった

「大丈夫でしたか?」と声をかけてくださって親切












5F 屋上ギャラリー パンプキン オブジェ



出ました とっても淡いピンク色のタイル製
弥生ちゃんの愛してやまないカボチャもいろんな色、形、素材があることが分かった



 


見上げたら、ぽっかりと開いた天井にビックリ!
真っ青な雲ひとつない空
雨が降ったら閉められるのかな?

 


奥だけガラス張りで界隈が見渡せる
パンプキンも外から観られるといいのに 夜空にも映えると思う




(私のバッグではありません


<ブラウジングスペース(資料室)>

2、3Fをもう一度観てから、時間までここでこれまでの写真集を観ていた
ちょっとしたカウンター席で、座れるのは5人ほど 写真集はけっこう出ているんだなあ/驚

若い頃から顔立ちがパッキリした美人さん
外国でもやってやるぜ!って創作闘志がみなぎった顔

ヌードのパフォーマンスが多いのも驚いた 以前、映像でも観たけど
『不思議の国のアリス』まであった/驚 ちょうど図書館で借りたのでリンクした


MB1 トイレのみ


3→2Fと戻ってもう一度観た時は、もう外に出た人も多かったのか、
フロアに私だけだったからスタッフさんと少しお話した

この美術館は、世界で唯一の草間さんだけの美術館として
今後もずっと展示を続けて、年2回作品を入れ替える予定

アトリエも近く、今も精力的に描きつづけている
美術館内の作品選び、順番も本人が決めている

スタッフさんは、草間さんの事務所の方なのかと思って聞いたら、
美術館が展示会をやる時、外部と契約して、そこから派遣されて来るのね

私:じゃあ、ちゃんとアーティストさんについて勉強が必要ですね
スタッフさん:みんなある程度のアートの知識はある人たちばかりです

逆にあまりそのアーティストを好き過ぎる人もダメなんだとか
主観が入っちゃうからか?


名残惜しいが、また作品を入れ替えたら来よう
私が最後だったのか、外に出る時はもう次の人たちが入るところだった


最後に、入り口に掲げられた観覧者向けの草間さんのメッセージの中に
「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」という恒久の世界平和を願うとともに

“時間が足りない 私はもっと仕事がしたいのだ”

というような言葉があったのが、頭の中に残った

彼女の言う「仕事」とは、企業の一員として毎日ルーティンに追われて残業し
サラリーを得て、家を建てたり、教育費のローンを組んだりすることではない

ひたすら創り続けること
まるで時間に急き立てられるように弥生さんは描き続けている


今日拾ったチラシなど ※インスタにもアップする予定

 





 





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漱石山房記念館(2017.12.14)

2017-12-15 14:49:14 | 町歩き
漱石山房記念館(2017.12.14)

草間美術館の帰りは、行きに通った時の1本前の道を入ったら、こんな建物があった
平成29年9月24日開館したばかりなのか

入った時間が遅く、体力もなかったため、サっと観ただけだけど
一度、美術館で詳しく観たため、それ以上のものはなかったかな

私は、日本文学をほとんど読まないできたから、著書を読んでいたらもうちょっと違ったかもしれないが
漱石の書斎を忠実に再現してある部屋が唯一の見どころか



『夏目漱石の美術世界展』@東京藝術大学大学美術館

ドラマも観たから、それも参考になった

土曜ドラマ『夏目漱石の妻』(2016 全4話)(ネタバレ注意






カフェや本のある1Fスペースは出入り無料





大きな画面で2話映像が繰り返し流れている 各8、9分
1.漱石の人となり 2.漱石山房の仲間のエピソード

生い立ちも複雑だけれども、海外留学でココロを病んでしまったのね
その時「小説を書いてみないか」と言われて書いた最初の小説が『我が輩は猫である』

7人子どもがいて、執筆中は怒ったりもしたけど、普段は一緒にカルタをするなどの一面もあったとか

あまりに来客が多くて仕事に差し障ると、鈴木三重吉が「木曜の午後3時~に決めよう」と言ったのが
「木曜会」の始まり

鈴木さんも寄席が好きで、一緒に神楽坂までよく寄席を見に行ったとか

芥川龍之介、内田百聞さんら、「木曜会」についての思い出を後に綴った作家も多い
その中の1人が戦時中、疎開先に漱石の著書を持っていったため、戦火を免れた本も多かった


2Fは、生原稿、著作ストーリー説明のパネルなど


***

最初に裏の庭「漱石公園」を観たら、もう冬だから咲いている花は少なかったけれども、
小さいながらいいお庭








積み重ねた燈篭みたいなのは、『我が輩は猫である』の執筆モデルとなった福猫や
これまで飼った生き物のお墓を後に建てた「猫塚」だとか

 



 



風が強くて花が揺れた



庭から屋内の黒猫が見えたから、ワケも分からないままつい館内に入ってしまったというワケですw
やっぱりネコパワー強しっ!!





なぜかわんこもいた



順路の通りに黒猫がいて可愛いけれども
瓦屋根を模したりして、今どき珍しいなんとも中途半端でバブリーな建物だったな



これを作るお金と場所で、保育園を作ったほうが良かったのでは???


***

帰り道は坂道だったけど、これは「夏目坂」ではないのね






生家は近いみたい

夏目漱石誕生の地

地図で見たら、駅のすぐそばなのか ちょっと寄ればよかった




昭和な壁の家があったりして、ちょっとタイムトリップする雰囲気が残っているフシギな小路
漱石さんがお散歩したくなるのも分かるような気がした


鶴巻図書館は行ったことがある

「図書館めぐりリスト」

一時期、町歩きにハマっていろいろ行ったことを思い出して、
また暖かくなったら、ここいらもゆっくり散歩してみたくなった


今日拾ったチラシなど ※インスタにもアップする予定






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