『あなた、やることがないのか、手持ち無沙汰のようで、うろ
うろしているね。エアコンの効果に、玄関の上がり框に引き戸を考えているようだけれど、結構大仕事だね、ホホホホ。お昼のゴーヤの野菜カレーは思ったよりも美味しかったよ、苦みが意外に味の邪魔をしない、あなたも考えるね』
『作業、探せばいくらでもあるのだが、今日はなぜか気が乗らなくて。家庭内転居で設置してある空調機の元の場所が問題で、仕切りをどうするか？、ハハハハ。この間、和食の店で部屋の仕切りの戸のデザインが気になって、参考にするつもりだが、もう一度食べに行って観察をしてからだな』
『あなたの好きだから良いけれど、玄関は人の出入り、棟梁に頼んだ方が体裁が良いと思うけれ
どね、和食を食べるのは良いけれど、フォフォフォ。台所にある二十日大根とサラダ菜はどうしたの？、通り道の他所の畑から採った？、怒られないの？、今夜のサラダに？、呆れた』
『一応、棟梁に知恵は借りて、敷居の刻み込みなどは頼む予定だわ。野菜、知らない家ではないし、混んでるから手伝ってうろ抜いただけさ、ギャハハハ。夕食？、定番の一品は親子丼だよ、弘子さんが放し飼いの養鶏所から美味しい卵を買ってきたって、届けてくれたからな』
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あとがき＝夫婦、お互いに存在感が薄くなってきたが、何となく穏やかだから不思議だよ、ギャハハハ＝＝放念の翁
