翁の“ガハハ”な山家暮らし

山家に放念で暮らす翁。田舎暮らしの“ガハハ”なエピソードとその珍問答、ニンマリしていただけたら嬉しいわ。(放念の翁)

◆雑草と生命の小話◆ 第363話

2008-03-28 06:05:08 | ブログ

道端のアスファルトを打ち砕き「ど根性の雑草」が。春爛漫、桜、椿Conv0007、レンギョウ、水仙、花桃などが一斉に開花をして、一年で最も華やいだ季節です。

その一方で雑草も負けずに力強くはびこり始めてきて、ウオーキングの道すがらで数ヶ月前にアスファルト舗装をしたばかりの歩道のあちこちで、アスファルトを打ち砕いき、押しConv0006上げて芽を出しているのを見つけました。

アスファルト工事の熱にもじっと耐えて、季節には地温を感じて命を育む自然の力は誠に驚きでもあります。

中にはコンクリート壁の斜面に種がへばりついてか、水気Conv0005も無いようなところからも草木が芽を出し、成長しようとする姿もあります。

日頃は「雑草は退治をするもの」と、初夏から秋にかけ て、懸命になって取っても取っても生えてくる雑草に辟易してしまいますが、数少ない時のこうした雑草には愛しさも感じさせらConv0004_2れます。

そして、多くが小さな可憐な花も咲かせて自己主張もしますが、そうした姿はあまり目は止められなくても歴とした学名を持っていて、植物格?があるのです。

その様子をスナップしてみたのですが。


◆日帰りの湯の小話◆ 第362話

2008-03-27 06:15:05 | ブログ

時々新聞販売店の招待券なども利用して日帰り温泉に出かけますが、看板には天然温泉掛け流しとはあっても、地下千メートル以上まで掘削をし、ポンプで汲み上げてますから、加温循環掛け流しが殆どと言えます。

中には内湯はその温泉でも、露天風呂は単なる地下水であるなど、温泉と水併用温泉も少なくなく、スーパー銭湯(入浴料は高いですが)とでも言うのが、正しい呼び名なのではないでしょうか。 Conv0003

以前は、温泉法に定める成分を含有し、温度が25度以上と定められていたと記憶をしていますが、今は温度に関係が無く温泉成分か25度以上の何れかの要件を備えていれば「温泉」と呼称をできるようです。

地球を掘り進めれば地殻からそうした成分の水はどこででも汲み上げられ、あとはどの程度の量が汲み上げられるかで、天然温泉と呼称をできるかです。

ところが、昨年ある青少年施設を改修して開設した日帰り温泉に出かけたところ、浴室に「浴槽のお湯を掻い出さないでください」と大きな掲示があました。

入浴を済ませてから施設のパンフレットを読んだら、「当館は○○の湯を使用しています」と書かれていて、その湯はこの施設から約70キロ先にあり、毎日タンクローリーで運んでいるようで、もしお湯が少なくなると温泉でなくなり、そうした掲示が必要のようで、それでもパンフレットには堂々と天然温泉と書かれていたのでした。

それぞれに浴室には温泉の効能書きも掲出をされていますが、温泉成分の効能よりも体を温めれば当然に改善できる効果も少なくないようです。

ですから、自宅で温泉の入浴剤でも入れた方がましなのかも知れませんが、広々とした浴槽で入浴し、休憩室でのんびり過ごし、レストランで食事をと過ごせる時間が楽しいのでしょうから、温泉保養ではなく、レジャー施設と考えて利用するのがこうした施設の利用の仕方のように思うのですが。


◆老後の気力の小話◆ 第361話

2008-03-26 06:15:54 | ブログ

=急性心不全と呼吸困難で一昨日の午後嫁はんが入院を= これまで腎臓疾患もあっての通院で、爺が専業主夫として食事の管理や雑用などを既に6年以上続けてきています。

夫婦二人の生活で、こうしたことは既に何度か経験済みではありますが、その都度家事のルーチンワークが崩れてしまい、何となく落ち着かなくなってしまいます。

しかし70も半ばになると、気力や体力も落ちて来てますから、今回は些かショックな事態でもあります。

昨日の朝はいつも通りに5時30分に起床はしてみたものの、嫁はんの食事の仕度はありませんから、庭や畑を一回りし、さて自分の食事はと考えましたが、トーストにレタスのサラダとコーヒーで簡単な朝食を済ませ、後片付けや洗濯物もなく、普段は嫁はんを送り出してから読む朝刊、玄関回りの掃除などを前倒しで行って朝の作業は終わり。

まだ6時40分でしたが、そのまま車で20分ほど先の病院に向かうことにしました。

着替えを持って10時頃に帰宅をして洗濯を、その合間に居間と寝室の掃除を簡単に済ませて、さて次の家事はと思っても何となく億劫になり、昼食まで読書をしながらうたた寝をしてしまい、昼食は買い置きの餅を二切れと、昨夜の残りのきんぴらにキュウリの塩もみで済ませました。

いつもなら一寸手を掛けた二人分の昼食も用意しますが、一人ですので間に合わせにとこれも手抜きをしています。Conv0001_3

マイペースに戻そうと、午後はいつも通のウオーキングを約6キロ、1時間15分で歩き、小休止の後に植木の移植などの軽作業、そして手打ちうどんを打ち、シメジ、エノキ、椎茸のキノコ汁で夕食をすることにしました。   

こうして三日目の朝を迎えましたが、入院予定が2週間ですのでこれからどのようなペースで過ごそうか心の葛藤をしています。

何れはどちらかが先立つことは分かっていながらも、心の準備がありませんからこの程度のことで戸惑ってもどかしさを感じていますが、老後を一人暮らしをしている人の寂しさが、何となく理解を出来たような昨日、今日なのですが。


◆食事の場景の小話◆ 第360話

2008-03-25 08:35:16 | ブログ

『(お墓参りの帰りに)そんで、帰りにデパートによっておいしいものを食べて……』とコボちゃんは。(読売新聞連載漫画)

何となく庶民感覚の響きがあるデパートでの食事、チキンライスに日の丸の旗が立てられた“お子様ランチ”を思い出してしまいます。

爺の子供の頃(横浜)は、レストラン、食堂も数える程度しかなくデパートでの食事が贅沢なご馳走で、食後のデザートはフルーツポンチかウエハスが添えられたアイスクリームを。

今では、そのデパートなどにはレストラン街ができて、和洋中華の老舗が暖簾を掲げ、手頃な値段で食事ができるようになりましたが、食事時間には人の出入りが激しいデパートでのこうした店も、あまり落ち着いて食事は出来ません。

そう言えば、列車から食堂車が消えてしまったようで、窓もはめ込み式になって座席から窓を開けて駅弁も買うことが出来なくなってしまい、列車が単なる移動手段に過ぎなくなって旅の風情がなくなってしまいました。Conv0111

以前は長距離の殆どの優等列車(急行・特急)には食堂車が連結をされていて、ゆっくりと移り行く景色を眺めながら食事を楽しむことができ、主な駅では停車時間が15分から長い時には30分ほどあって、駅弁や土産も買うことができて長閑な旅が出来ました。

新幹線も開業した当時から食堂車が連結(平成12年に全廃)をされていて、ビールを飲みながら一気に飛び去る景色を落ち着きなく眺めたこともありましたが、この頃は車内販売だけですから長距離の旅も雑居房に閉じこめられているようです。

ですから辛抱も3時間が限度で、幾度か東京から博多方面に出かけた時には、京都や岡山などで1時間ほど下車をして、食事をしたり休息をしてから乗り継いで、小一日がかりで移動をしたこともありました。

この頃は家庭でもゆっくりと家族で食事をする時間がないようで、ある調査では食事の平均時間が6分という結果もありますし、サラリーマンの昼食は5分とかで、立ち食い蕎麦、牛丼、ハンバーガーなどで空腹をみたすだけの食事のようです。

フランスなどでは昼食の休憩時間も2時間とかで、ワインを飲みながら過ごすようですが、そうした欧米と比較すると食事時間は10分の1以下だそうです。

何か日本人の食生活のゆとりの貧しさを感じてしまいますが、どうもこうした食生活が日本人の心までを貧しくして、生活習慣病の誘因になっているいるようにも思うのですが。


◆花暦と花待の小話◆ 第359話

2008-03-24 07:35:03 | ブログ

各地で桜の開花宣言をされて春本番の季節を迎えますが、全国に先駆けて1月2日には沖縄県名護市カンヒザクラが開花をして、平年の桜前線(正式には「生物季節前線」と呼ぶようですが)が始まるとかです。

そして一番遅い桜の開花が北海道歯舞諸島の5月10日頃ですから、狭い日本も春の季節が5ヶ月以上も違うわけで、国内を移動をしながら桜を楽しむことができ、こうした国は世界でも日本だけではと思います。
 
定年退職後、嫁はんへの懺悔の気持ちもあって、関東甲信越の花の名所を訪ねて、梅が咲けば梅の名所、水仙が咲いたと言えば水仙の名所に日帰りや一泊、二泊でよく旅に出ましたが、花を愛で、鄙の宿で寛ぎ、その地方の素朴な食を味わうことは、贅沢な旅であったように思います。

早春は少しでも早く春を見つけようと、伊豆や房総方面に足を運び、4月、5月には矢継ぎ早に花が咲く東北地方を追いかけてみたこともあります。

福島県には樹齢が千年を超える滝ザクラで有名な三春町がありますが、三春とは梅、桃、桜が同時に咲くからと聞いて、桜の時期の4月下旬に出かけてみましたが、既に梅は花が終わり、桃の木は見ることができませんでした。

花の名所も最近は観光バスで多くの人が訪れて、人混みを掻き分けながらですから、風情を楽しむこともおぼつきません。

そこで、ここ数年は出来る限り高速道路は避けて、旧街道などを走って甲信越や東北方面に出かけることにしてますが、思わぬところで美しいヤマフジやヤマザクラ、コブシなどの花を見かけることがあり、何か得をした気持ちにもなります。

我が家の庭先にも可憐な花が次々と咲き始めて、毎日見て回ることが楽しくなりますが、今朝見かけた花の幾つかを早速アルバムにしてみましたが。

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◆夢想の世界の小話◆ 第358話

2008-03-21 06:15:05 | ブログ

昨夜は、エッセイストの阿川佐和子さんと渋谷でデートを。昨年末には女優の財前直見さんと名古屋で食事を。そんなお二人が夢の中に出てきて、束の間の会話を交わしたような気がしますが、その話は思い出せません。

阿川さんは「ゴルフ交遊録」で、財前さんは相当以前に「お水の花道」で何度か見たことがありますが、格別にフアンと言うこともなく、失礼ながら意識をするタイプでもありませんから邪心もありませんし、どうして夢枕に登場をしてきたのか不可解なのです。

夢とはそんなもので、現実離れをしたドラマが夢に出てくることなのかも知れません。Conv0012

今でも記憶が甦るのですが、シチュエーションは何れも木造旅館の二階で、浴衣姿で部屋の手摺りから両手を羽ばたくと、芝生の庭の上に飛び出し、気持ち良く空が飛べるのです。そして再び部屋に戻りますが、飛んでいる気分は快感で、過去に同じ状況が三度ありましたが、殆どシチュエーションは同じで、その時の寝起きも爽やかなのです。

こうした夢のことは、他人様に話しても理解をして貰えませんが、そう遠くない将来には夢語りの脳波?をデジタル映像化して、夢を再現して見られる時代が来るかも知れません。

嬉しいのは、故人である父母や姉が時々生前の姿で現れて、思いがけない出会いの一瞬がありますが、父母からは叱責の思いが残り、どうも生前の親不孝と日頃の供養が足りないのではの思いがしますが、不思議と二人の子供や孫の姿を見ることはなく、自立してそれなりに小市民の生活をしているので、気がかりにならないのかも知れません。

夢のメカニズムについては承知をしていませんが、目が覚めるあるいは夢で目が覚める直前にみるようで、睡眠が浅い時に見るような気がします。

幸いと言うのでしょうか、これまでに眠った状態で家の中を歩き回る無遊症状(病)の記憶はありませんが、症例では階段を下りて食事をし、ソファーに座ってからまた寝床に戻って眠ってしまうことがあるとか。

今のところ欲求不満や心の葛藤をすることもないので、そうした症状にはならなくても、徘徊をすることは免れないのではと思っているのですが。
 


◆病原と病巣の小話◆ 第357話

2008-03-20 09:25:24 | ブログ

“ちきしょう、メールウイルスで風邪をひいてしまったよ”  先日友人から『鼻つまりと涙ボロボロで総合病院に行きましたが、花粉症に間違えられて危うく血液検査をされそうに、結局風邪のようです』

このメールを開いた翌日に咳と鼻水が出始めて風邪症状に、明らかにメールウイルスによる感染です。

昨日、嫁はんが大学病院の乳腺腫科(乳ガンの疑いで)で検査を受けたついでに、看護師にその話しをして『ここで風邪の診察をして貰らうかな』と言いましたら、『あらその話しでは脳神経内科ですよ』、『?????』

仕方がないので、帰り道に近くの開業医に立ち寄って薬を出してもらいましたが、案の定『この薬は風邪にも花粉症にも効きますから』と相変わらずに診断が曖昧なのでしたが、ならば総合感冒薬のほうが効果があるのでは何て思ってしまいました。

私、この頃動悸がしたり、時々目眩がして、これって更年期障害なのかな?。歳のせいとも思うし』 と60半ば過ぎのおばちゃんが。

爺は『女性の場合は、閉経期の50歳前後にホルモンのバランスが崩れて起こる症状が更年期だそうだから、婆の場合は正しくは“耄碌(もうろく)”と言うことだよ。その更年期障害はホルモン療法が良いそうだから、ホルモ焼き(牛や豚の内臓肉=モツ)を食べて、夫婦で一緒に風呂に入りフェロモンを発散するのが一番さ』

爺はすぐにそうした話しになるが、じゃ一人ものはどうするのさ』、『よくぞお尋ねをくださいました。お呼びを頂ければいつでも男性ホルモンを発散して差し上げますよ』、『爺さんは垢や老人臭は出ても、ホルモンなんて出るわけがないだろうが』

『あれ、爺さんは古々米会のゴルフコンペに参加をしないんだって??』、『ああ、テレビが壊れてしまったんでな』、『そうか、テレビが壊れてはゴルフどころではないよな。実は私も買ったばかりのネックレスが見当たらないから、ゴルフ止めるかな』

時には理屈にならない理屈の会話もありますが、それでいてお互いが納得していることが不思議でもあります。

罪のない話しで楽しむことは良いのですが、こと政治の世界では国民生活にも大きな影響がありますので、冗談は許されることではなく、ねじれ国会での審議の停滞は誠に深刻ですが、捻ってしまったのは有権者ですから如何ともしがたいことでもあります。Conv0110

ニュースを聞いていますと、日銀総裁の人事問題では「国際金融情勢や国内経済問題の時局に対応ができる人材」とは、どんな《資質や見識が求められるのか》の論議は全くありません。

野党の民主党は「財政と金融の分離」だけの屁理屈(無理のある主張)に終始をして、国会を混乱し来年度予算にまで影響が及んでいて、国民生活をないがしろしている無責任が問題でもありますし、冗談は小沢代表の顔(読売新聞から)だけにして欲しいのですが。


◆墨国の逸話の小話◆ 第356話

2008-03-19 06:05:08 | ブログ

紫色に澱んだ光化学スモッグの層に突っ込んで飛行機はメヒコ空港に着陸。空港ロビーは日中でも夜の気配が漂っていた、それがメキシコシティの第一印象でした。一昔前の話です。

『交差点で生きる人々~メキシコ~』というブログを見て、メキシコを訪れた時の印象が甦り、その面白い逸話を書くことにしましが、時代は10年ほどを経過して今では様相は変わっているのかも知れません。

空港を出て車の多いことに驚きましたが、大半は日本では廃車あるいは廃車寸前のポンコツでドアやボンネットがなかったり、満身創痍の車が堂々と走っています。

聞くところでは車検制度がないとかで、出迎えのワゴン車も床が錆び穴も開いていて、排気ガスが車内に籠もりカルチャーショックを受けたのでした。

メキシコ原油も良質のものは海外に、硫黄分の多いガソリンは国内で消費をされているようで、車は黒煙を撒きながら走っていますから、ガードレールや立木などはタールで塗装をされたように真っ黒なのです。Conv0010

交差点で止まっていて、他方向の信号が黄色に変わり発進をしたいと後続車がぶつける光景もしばしば見られて、交通ルールは全くありませんし、交通警察官も失業対策で安い賃金とかですから、交通違反も袖の下(金)で解決がされています。

その交差点や有料道路の入り口付近で車を止めますと、物売りにあっという間に取り囲まれてしまい、なかには勝手に車の窓を拭いて金を要求してきて、まともな仕事をするよりも金を稼げるからのようです。Conv0009

郊外を走っていますと、大半の住宅が二階建て建築半ばの鉄筋が剥き出しの異様な光景ですが、完成をすると税金(固定資産税?)を徴られるため、未だ建築中であることの知恵であるとかで、その住宅には貯水タンクが設置をされていて、雨水を生活用水に貯め込んでいます。

友好親善で日本のある市がメキシコ州のある市に日本庭園を整備し、池に鯉を入れてたところ、帰国までの一週間で一匹もいなくなったとかで、市民の話では役人が自宅に持ち帰って飼っているとか。

ある貴金属店で友人の土産に銀製品の装飾品などを購入しましたが、デザインには関係なく全てを秤に載せて銀の重量で値段が決められますが、それだけ加工する賃金が安いということなのでしょう。

まだまだ話題は幾らでも思い起こしますが、アステカ帝国など世界的文化遺産もあって文化水準が高いと思っていただけに、そのギャップの大きさに驚かされたマイナーな印象だけが記憶にあるのですが


◆季節の擬きの小話◆ 第355話

2008-03-18 11:36:54 | ブログ

蕗のトウがあちこちに顔を出して、昨日は天ぷらと煮付けにして香りを楽しみましたが、これからはセリ、タラの芽等の野草も芽を吹いて旬を味わうこともできます。Conv0024

先日マーケットで「あいちの伝統野菜・知多のふき」を買い求めましたが、この時期は恐らくハウスでの栽培だろう思います。

この頃は、トマト、キュウリ、ナスなどの野菜が一年中出回っていますが、ハウス栽培の技術も進んでか見栄えが変わらなくなってはいても、風味や保存性がやはり微妙に劣っていて、天の恵みとは一味違い旬には旬の味があります。

今年もジャガイモ、サトイモ、ネギを植え付けましたが、四月中・下旬にはナス、トマトなどの苗を、そして春大根などの種物も少しずつですが蒔こうと思っていて、 気候や害虫、雑草と相談しながら手入れをし、季節を感じて収穫する楽しみが食生活も豊かにしてくれます。

この頃はマーケットにも季節に地元農家が収穫した「野菜コーナー」があって、形は揃っていませんが、太陽の光を浴びて色素の濃い香りのある野菜、そして泥付きのゴボウ、ニンジンなども売られて、結構人気があるそうです。

昨年、長野県のあるペンションに泊まりましたら、野菜類の殆どが女性オーナーが畑で育てたものとかで、ハーブや薬膳、手作りの豆腐、油揚げまでが料理に使われていて、香りと色彩豊かな拘りの自然食を堪能しました。

その一方で、マーケットで売られている漬け物類の大半が中国などの産地で、目で鮮度を確かめることができない野菜には手を出さないことにしていますが、ことほど左様に観光地の土産品も外国産の野菜が大半で、「国産」の文字を見つけるのは容易でありません。

来月は久しぶりで新鮮な魚介類を食べに行こうと、静岡・南伊豆の漁師さんが経営をする温泉民宿に電話で予約をいれました。

「お魚は伊勢エビ、カンパチ、金目鯛、サザエなど早朝の漁で主人が持ち帰った新鮮な魚ですが、洋風の凝ったような料理はありません。素材のままで刺身、焼き魚、煮魚でお出しをさせていただきます」 と女将の嬉しい言葉が電話口に入ってきましたが、素材の姿や形が見られる素朴な料理が楽しみなのですが。
 


◆歩行と梅香の小話◆ 第354話

2008-03-17 05:55:09 | ブログ

『中仙道のバーチャル・ウオーキング』 2月11日(建国記念の日)に日本橋を出発して昨日で35日、183,11キロ(234,406歩)を走破して長野・立科町の芦田宿を通過しました。(宿場行程参照)

この間、雨に降られることもなく、一日平均5,5キロを目標に順調に京都に向かっていますが、道すがらには、梅やサンシュ、水仙などが咲き出して花を楽しみ、子供たちと言葉を交わしながらマイペースでウオーキングをしています。

その梅の花ですが、春の兆しを感じていち早く咲く花で、その種類は野梅系、紅梅系、豊後系の3系統に300種類以上の品種があるとかですが、全国には多くの名所もあります。

ウオーキングであらたまって目を向けますと、六種類の樹があって、この時期に満開を迎え上品な香りを漂わせています。

そんな梅の花をスナップしてミニアルバムにしてみました。

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宿 場 行 程
日本橋~板橋宿10,0㎞~蕨 宿20,0㎞~浦和宿26,0㎞~大宮宿31,0㎞ 上尾宿39,0㎞~桶川宿43,0㎞~鴻巣宿50,5㎞~熊谷宿66,5㎞~深谷宿 76,5㎞~本庄宿86,5㎞~新町宿94,5㎞~倉賀野宿100,5㎞~高崎宿~ 107,5㎞~板鼻宿114,5㎞~安中宿117,5㎞~松井田宿127,5㎞~ 坂本宿137,5㎞~軽井沢宿147,5㎞~沓掛宿151,5㎞~追分宿155,5 ㎞~小田井宿160,5㎞~岩村田宿165,5㎞~塩名田宿170,5㎞~八幡宿 173,5㎞~望月宿177,0㎞~芦田宿182,0㎞~長久保宿188,0㎞~


◆奇襲と国難の小話◆ 第353話

2008-03-14 13:35:05 | ブログ

《某国が日本に向けてミサイルを発射》  首都東京に5発が着弾し、大規模な火災が発生、多数の死傷者が出てパニックになっているという緊急ニュースが??。Conv0044

こうした周辺事態が起こらないことを願うのですが、今の国際情勢からして日本が戦時下になったり、国際テロに襲われないことを完全否定を出来ないように思います。

第二次大戦では、日本はハワイの真珠湾に奇襲攻撃を仕掛けて、大東亜戦争が勃発をしたように、どんなに情勢分析をしても、戦争の勃発は予想が立てられないからです。

問題は仮にそうした事態になった場合に、誰が指揮をし命令を発するのか、自衛隊の活動、国連支援部隊をどう受け入れ、キャンプ基地の用地をどうするのか、軍事車両は道路交通法の緊急車両ではないのでどう走行れるのか、国民には警戒警報や空襲警報をどのように周知させらせるのか等、そうしたシュミレーションもしていませんから、サリン事件、阪神淡路大震災の異常事態の何十倍もの混乱が起こるはずです。

当然に現行法制上では報復攻撃は出来ませんので、攻められっぱなしなので、サッカーならデフェンスだけで闘っているようなもので、オフェンスとキーパーは不在のチームなので、国際間では日本が未だに独立国(自己防衛能力)でありません。

こうした問題に対して民主党も社民党も特に共産党の野党はどこまで認識をしているのか分かりませんが、「戦」という文字が出てくると、憲法違反、徴兵などと能天気なことを繰り返していて、国際緊張が高まった場合のことを与野党が真剣に考えることが重要と思えます。

そんな危機感を認識してかどうか、安倍前政権が「国家安全保障会議」の創設を目指していましたが、先日福田総理は当面見送ることが報じられて、どうも政府も危機管理の認識が甘く平和呆けをしているいように思えてなりません。

最近の報道で、北朝鮮は核問題をめぐり核計画の完全かつ正確な申告を拒否しているようですし、日米関係もテロ対策法案の問題も絡んでか、これまでのような良好な関係ではなくなってきているようですから、一朝有事にどこまで日米安保条約が機能するのかも不透明と言うことで、呑気な議論をしている時期ではないのです。

テロ国家や未国家組織のテロ集団には、日本は最も攻めやすい標的でもあり、仮想敵国が核弾頭ミサイルを実戦攻撃するのも日本と考えているという情勢分析も軍事関係者の中にはあるようです。

「日本を攻めるに刃物(武器)などいらず 兵糧攻め(日本への食料供給をやめる)にすればよい」などという国もあるようです。こんな危惧は素人の不見識な考えだと、一笑に付されることを願ってはいるのですが。


◆地域と景観の小話◆ 第352話

2008-03-13 07:05:19 | ブログ

この辺りは、季節のお花が一杯で綺麗ですね』  通りがかりの人がそんな声を掛けてくれることを楽しみに、一昨年から「花桃の道(延長300メートル)」づくりに取り組んでいます。

農家の多くが一人住まいの高齢者になって、最近は殆ど農作物を作りませんから荒れ地同然になってしまい、夏には雑草が生い茂ってしまいます。

そこで、地域の景観を少しでも良くしようと、近隣に呼びかけをして自主的に個人個人で花桃を植栽してもらうことにしました。

こうした地域づくりは、活動組織を作ったり、市町村から花づくり運動などの補助金を受けてやることも少なくありませんが、一人ひとりが植えて管理をすることで愛着も持ち、失われてきている地域の連帯も復権できますし、それが本来の地域活動ではと思っています。

そうした地域づくりを誘導するために、5年ほど前から我が家の畑地約4,000平方メートルに、挿し芽などで育てたアジサイ、ヤマブキ、レンギョウ、山ツツジ、山もみじなどを植栽し、手作りのベンチ、テーブルなど簡単な休息設備も設けました。

また山裾には1000本以上のカタクリ草自生地もありますので、昨年から「小さな花木苑」として開放をしたところ、多くの人が観賞に訪れ楽しんでくれました。

カタクリ草は3月下旬には咲き出しますので、昨日も一日かけて落ち葉を取り除いたり、周辺の手入れを、また花桃を植栽する新たな協力者と一緒に、実生で育てた苗の植え付けもして、少しずつ環境が整ってきています。

これと並行をして、地域に点在をする個人所有の小さな花木の景観地をネットワークした「ポケット・パーク」づくりにも取り組んでいて、花が咲く時期には手作りの情報紙を発刊したり、花祭りなどのイベントも開催し、自主的な地域づくりの輪も広がってきています。

こうした催しは「地域の活性化」などと称して、多くが官製化をされてきていますが、地域づくりは本来地域の住民の手に委ねることが好ましく、「ポケット・パーク」がそうしたインパクトになることを期待をしているのですが。

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◆情報と正味の小話◆ 第351話

2008-03-12 09:46:57 | ブログ

初ケータイのシニアの方に』 使いやすい簡単ケータイ(A5528K)とかに買い換えました。昨年、情報機能に挑戦とばかりに、iアプリ、音楽再生、トルカ、テレビ電話など多彩な機能を搭載したFOMASH903iの機種を購入したのですが、年齢不相応であるばかりか文字入力ボタンの操作が不便であったり、文字も小さく分かりずらく、諦めることになってしまいました。Conv0095_2

パソコン機能も登載をされている十分の一も使いこなしていませんから、玩具で遊ぶ域を出ていませんし、トラブルでも起こりますと頭がフリーズしてしまい、面倒くさくなると、そのまま電源を落としてしまいます。

こうして少しずつ「情報化社会」の落ち溢れになってきましたが、格別に日常生活で困ることもありませんから、ロスタイムの人生は「アナログ人間」に戻って暮らそうと思っています。

情報機器で分かりにくいのは「とりせつ」と言われる「取扱説明書」なるもので、専門的な技術用語が随所に出てきますので、的確に理解をできません。

今回購入したケータイには、“かんたんマニュアル”がありますが、「でかピクト」、「メールフィルター」、「プリセットデータ」、「レイアウト」、「データフォルダー」、「アプリ」、「ナビウオーク」、などの用語は冒頭の《初ケータイ》の高齢者には恐らく理解を出来ないでしょう。

さらに、契約内容には「パケット割」、「安心アクセス」、「ポータビリティ」、「MNP予約」と説明を聞くだけでも大変です。

こうした情報機器のケータイ、インターネットでコミュニケーションも変わってきましたが、人と人とは感情があり、個性があり、その上で精神的な心のつながりがありますから、そうした部分まで情報機器が介入をすることができません。

このため、言葉足らずで意味を取り違えたり、言葉を理解しなかったりことで、意志を伝達できないことも少なくないようです。

『急用などは滅多にないから、必要な時は固定電話で話しをするのが厄介もなく便利だよ。料金も安いし、それに固定電話は無くしたり、落とすこともないからな』は近所の爺いちゃん婆あちゃんなのです。

情報化社会に背を向けて、あくせくしないでのんびり過ごす、それが心を穏やかにしてくれるようなのですが。


◆労組と争議の小話◆ 第350話

2008-03-11 15:30:48 | ブログ

あれ、日教組(日本教職員組合?)ってまだあったのか』日教組大会の会場問題で少しばかり話題になりましたが、一時は勤務評定問題で授業をボイコットまでした日教組、安保反対と賃上げ要求の自治労、そして幾度となく利用者に迷惑をかけ、車両にべたべたとアジの張り紙をした国労(日本国有鉄道労働組合)など、闘争の志士集団もこの頃は争議行動も穏やかになり何となく存在感がありません。Photo

ソビエトや中国共産党などが、社会主義が華やかな時代に終止符が打たれて、この頃ではマルクス主義、そして搾取、抑圧、差別、資産家階級、労働者階級などの言葉も聞くことはなくなり、「労農連盟」など数多くの組合も瓦解をしてしまいました。

組織の弱体化はバブル経済期にあったような気がします。懐が豊かになり国民総中流意識で組合組織が再編をされたり、選挙の都度旧社会党、社民党、共産党などの革新政党が後退し、この頃ではメーデーでもメーデー歌であった「聞け万国の労働者」の歌声も聞かなくなってしまいました。

この歌詞には、♪♪汝の部署を放棄せよ、永き搾取に悩みたる、無産の民よ決起せよ♪♪など過激な文字が躍っていますが、この曲には原曲があって1900年代に今の東京大学が第一高等学校時代に記念寮歌として作られたものとかで、「アムール川の流血」という首題だそうです。

その労働組合も組合数や組合員数は年々減少をし、推定組織率は20パーセントを切っているようで、依然として労働運動が盛んな欧米とは異なり、健全な労働運動は根付かなかったようで、これは民主主義が定着をしていないことと同じ意味を持つのではないでしょうか。

最近の労働運動〈春闘〉を新聞記事から拾ってみますと、「福田総理、経団連会長に賃上げを要請」、「賃上げ1000円軸に労組と交渉方針 東芝」、「三菱電機、月1000円の賃金改善で最終交渉」など円高、原油高、サブプライムの影で様相は大きく変わって来ているようです。

この頃は共産党の主義、主張も労働や賃金の問題も薄れてきていますし、社民党は旧社会党左派の古い体質が禍して労働者階層の支持も得られず、民主党は寄り合い所帯の似非野党で苦悩をするなど、政界と労働団体系列の接点が無くなってしまっているように思います。

しかし現実は、パート、派遣など非正規雇用労働者が労働者の三分の一を超えているそうで、未組織労働者の雇用条件、労働環境や賃金格差など、事業主が講じるべき短時間労働者の雇用管理のあり方が社会問題ともなっていて、経済構造を揺るがしかねない労使関係の新たな課題があるようなのですが。
 


◆素直と単純の小話◆ 第349話

2008-03-10 07:35:57 | ブログ

『おばちゃんさ、この間貰ったホールインワン記念の時計なんだけど、電池を入れたら針が逆に回り出したよ』、『あら、それって電池のプラス・マイナスが逆なのではないの』 いやいや何ともおめでたいお人柄です。Conv0094

3年前の冬、友人数人で電車で群馬・四万温泉に旅行をした時ですが、中之条駅に電車が着いてもドアが開きません。

同類のおばちゃんは大声で『運転手さん降りられませんよ』、すると小さな子供が手でドアを開けましたから『あの子は力があるわね』……そう寒い時期は寒気が入らないように電車のドアが手動になっているのでした。

ユーモアを解さなかったり、冗談が通じないこうしたおばちゃまに「美子さんが頭に豆腐がぶつけて怪我をしちゃったんだって」と言おうものなら、「あら痛かったでしょうね。入院したの?」と真面目に受けられてしまいますが、《美子さんが怪我をした》衝撃?だけを理解し、豆腐は頭にないようで、早とちりまでされるとうかうか冗談も言えません。

こうした例は特別なものではなく、『爺さん明後日のゴルフは、気温が春らしく暖かくなりそうだよ』、『あれ、お昼の天気予報では小雨らしいぞ。婆さんの家のテレビ古いから電波が届くのが遅いんで、二日前の天気予報だよ』、『うん確かにもう8年前のテレビだからな。でも小雨程度ならやるだろ』何をどう聞いているのか、素直で可愛いおばちゃんもいます。

こんなことを投稿しますと、先日も『まあ素晴らしい、お墓をお建てになって安住の場所が出来て(注:第348話)良いですね。何時の日か遊びに行きます。ブログの話(注:第347話)もしかして私かしら、明日は下町情緒溢れる月島、佃島をぐるっと巡る撮影です、と言いながらもんじゃが目的かな、本物のもんじゃ一度も食べた事ないから楽しみで~す』とメールが入り、ご本人なりにお分かりにはなっていて、どうもこちらが弄ばれてしまっているようでもあります。

最近は銀行員も大変だいな。あんな小さな箱に入ってさ。お客がボタンを押すと札を勘定して出したり入れたり疲れるだろうな』 役場の隅に置かれたATM(現金自動預け払い機)を指さして、キャッシュカードには無関係の田舎の老婆は同情しきりでした。

警備会社が巡回をして、器械の点検で裏側に入った姿をたまたま見てそう思いこんでいるのでしょうが、ギスギスした世の中、こうして楽しく笑える話題で日々を明るく過ごしたいと思うのですが。 

※中仙道バーチャルウオーキングは、日本橋を2月11日に出発し、埼玉、群馬を経て3月9日までに148キロ(約195,000歩)で長野・軽井沢宿を通過しました。(第332話)