『翁さん、裏のブドウ棚、大分色づいてきたね、種なしデラ？
、一応薬液には浸したが、食べてみないと分からない、ギャハハハ。物置の軒に巣を作ったスズメバチ、吊した薬液に大分捕れているようだが、活発に巣作りをしているね。どうするのだい？、巣の破壊作戦をする？、気をつけないとな、ファハハハ』
『やあ、三郎さん。ブドウは春先にジベレリンという無種子化の水溶剤に浸してはみたが、様子が判らないからアバウト、期待は出来ないよ、ファハハハ。スズメバチ、様子を見ているが、スズメバチ退治のスプレーを買って来てあるので、チャンスを伺って化学兵器を噴射をしようと、ハハハハ』
『どうも、蜂は今が活動が活発のようだから、反撃をされないようにしないとな。そのスプレーは８メートルまで届き、巣ごと撃滅、そうできるならな、ガハハハ。ブドウは種
ありと種なしが混在？、食べて見て当たり外れだな、それも楽しみだよ。まあ秋の味覚だから、ご馳走になりにくるよ』
『屋敷と花木苑（約５千平方メートル）の草刈は取りあえず終えたが、年４回、もう一度刈るようだな。あとは花木の整枝などを気が向いたらやることに、ハハハハ。朝起きて何か作業の予定があると、今日もやる元気印になるが、さて何をするか、そう言う時は、不思議と食欲がわかず、何となく体がだらけてしまうは、ハハハハ』
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あとがき＝充実した日々とは言えないが、ぼけーっとしている時間はないな、まだ自力本願だよ、ファハハハ＝＝放念の翁
『あらあ、翁さん、どこのお店から、本屋さんですか？、水彩画のお勉強ですか？、芸術家？、趣味が多彩ですね、ホホホホ。私はこの近く
に妹がいますので、そこに立ち寄りながら、翁さんはわざわざこんな遠くまでお買い物に？、近くの本屋さんでは買いたい本がない？』
『やあ、初子さん、暫くだったね、相変わらずにお綺麗でございますな。やっと草刈が
一段落したので、もう秋の野草も咲き出したわ。いやね、先日、水彩の画材を衝動買いをしたのだが、描く自信がなくてね、ギャハハハ。いや、以前に淡彩画を自己流で描いていたが、人様には見せられない作品で。で少し勉強をしてと』
『確か油絵も描かれましたよね？、カンバスと絵の具が勿体ない？、お上手だって聞きましたが、ホホホホ。玄関の赤富士はデパートで買って来たもの？、居間のは友人の画家が描かれた福島の古民家？。翁さんの作品は物置
に、鼠が鑑賞をしている？、勿体ないですね、フォフォフォ』
『お昼は食べたの？、まだ？、なら軽く一緒に食事をしますかね？。そちらは迷惑だろうが、私はドキがムネムネ。ファハハハ。夏の定番でカレーはどうかな？、インド人が経営をする本格インド料理のお店だよ。ええ？、初子さんがご馳走してくる？、ならばステーキにするかね？、ギャハハハ』
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あとがき＝わずか６分間の読書で、音楽や散歩よりストレス解消効果（医学的に）があるらしい、睡眠薬にもね、ファハハハ＝＝放念の翁
『よう、義一ちゃんだろう？、翁ですよ。暑いのにお稼ぎだね。暫く碁会に出ていないので、会わなかったね、ファハハハ。間もなく収穫で田圃の草
取りだね、今年は暑かったが稲の育ちや分けつが良いようだから、豊作のようだね、汗の流し甲斐もあるということだろう、ハハハハ』
『おやおや、翁さんお珍しいですな。そうなのだよ、碁会に顔が見えないが、元気な話しは聞いていたが。ここのとこ
ろ朝晩涼しいから、作業が捗るよ、ハハハハ。今年は米の出来が良いよ。ええ？、案山子？、立てたことはないな。久米さんの田圃には、美人が大勢立っているから、痴漢でも出そうだ。久米さんも好きだから、案山子のシャツの下には奧さんの古いブラジャーも、ギャハハハ』
『新米が出来たら少し頂戴するかな、沢山はいらない、１０キロも貰えば、金は払うよ。久米さんの田圃？、この道を真っ直ぐ行って田圃の十字路
を右に２００メートル先？、じゃ、忠実に再現をした美人の案山子を見に回ってみるかな、ハハハハ。そのうちお茶でも飲みながら碁の手合わせをするかね』
『米は、面倒だが昔ながらの稲架（はさ）掛けで干してから仕納をするからね、機械乾燥は駄目だよ、干せば旨味の成分が違ってくる、ファハハハ。ええ、翁さんは昔の鉄釜を持っている？、簡易竈もかね？、じや、新米を持って行って薪で焚いて食うかな、そりゃあ楽しみだ』
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あとがき＝この頃の案山子はお洒落だよ、蓑と菅笠に弓矢を持ったり、剥ぎ継いだ絣のもんぺ姿も文化だったがな、ファハハハ＝＝放念の翁
『よう、ガハハハ、聞こえるかい翁さん、ガアガアと草払い機のエンジン
の音がするので来てみたが、もう少しで終わりそうだね、今日が３日目、ご苦労さんですな、ファハハハ。もう１回１０月に刈るようか？、そうだよな、伸びた枯れ草で野火にでもなったら困るからな』
『どうも、恒さん。この頃は運度不足もあるが、すぐに腕
や腰が痛くなって。給油で途中一休みして、３時間の作業が限度だね、ガハハハ。用足しに出かけると、早足で歩き、階段は２段飛び、待ち時間があれば屈伸運動など体を動かすが、それでこれだけの持久力だものな、ファハハハ』
『いやな、翁さんと一緒にゴルフをやると、殆ど乗用カートには乗らずに、早足でコースを歩いている、スポーツをやっている姿だわ。スポーツジムで汗を流すが、ゴルフを道楽で回る爺婆とは違うよ、ファハハハ。山仕事はもう止めた
って言ったな？、伐期になっても銭にはならない、手入れで怪我でもしたら高いものさ、ファハハハ』
『秋の七草が咲き出して、草木は秋の装いを始めたようで、あと一月ほどで北国から初冠雪の便りだろう、ファハハハ。恒さん、秋のお彼岸が過ぎたら、涼しい日を選んでゴルフを再開するかね。この間、例のおばちゃん二人と朝５時のスタートでラウンドスルー、スコア？、８６で回ってきたよ』
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あとがき＝泣き言を言っていると、生涯現役の８６歳の棟梁、８９歳の土建屋の親方、９３歳の建具職人に笑われるな、ガハハハ＝＝放念の翁
『いやあ、久しぶりのお湿りだったが、この程度の降りではあまり浸
みないわな、翁さん。いやね、８月の電気料の請求を見て、婆さんが大騒ぎだよ。１日の使用料金が５００円だそうで、ファハハハ。６月が７千円程度だったそうだから、倍以上だわ。猛暑と料金値上げ、それに食料や日用品も値上がりだそうで、生活を切り詰めるようだな』
『どこに行ってきたね？、八郎さん、栗畑の草刈？、そうだ実が大きくなってきたからな。電気料金？、俺も驚いたわ、原発の停止と円安で燃料費が高騰し値上げをしたのは知っていたが、これほどとは、ファハハハ。その料金の仕組みだが、どうも、沢山使えば高くなる仕組みのようだな。こんな料金体系は電気だけでないのかな』
『料金の体系、そうらしいよ、かあちゃんの話では、３段料金（３００キロワット超）とかが増えている。値上げの時の資料だと、１段階（１２０キロ未
満）より５割、２段階（３００キロ以下）の２割増とかだ、俺もこの際勉強をしたよ、ハハハハ。猛暑で熱中症に気をつけろの我慢の限界で使ったクーラーがこれほどまでとは、ギャハハハ』
『夏の平均気温が約２度上昇し、猛暑日や熱帯夜が増えている、このうえ、来年の４月から消費税の引き上げ、円安で輸入穀物や肉などの値上げが平均で１０％以上だそうで、じっと手を見るようだ、ファハハハ。国では財政の健全化の大義で、年寄り虐めも始めるようだが、識者の皆さんは “ご説ご尤も” のようで、ハハハハ』
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あとがき＝新聞を止め、タバコを止め、酒は飲まない、頭髪は自分で、外食を減らし、それでも贅沢？、なのだろうな、ファハハハ＝＝放念の翁
『翁さ～ん、翁さん、お早うございます、庭で毎朝のラジオ体
操ですか～～。ええ、運動公園に犬と一緒に散歩です、ホホホ。今朝は爽やかですね、カーデガンを羽織って歩いてきましたよ、何となく雲も秋らしい高い雲で、このまま秋ならいいですね』
『やあ、節ちゃん、お早う。いや、さすがにトランクス１枚では
冷たいわ。今朝の外気温が１８度だもの、何となく空気もひんやりして。朝飯は野菜やシラスを入れて、急遽雑炊にしてね、ガハハハ。空は天高くだが、今日も日中は３５度近い暑さだそうだから、秋はまだ先だろうね』
『それにしても、今年は暑い夏ですね、暑さでお米は豊作のようですが、雨不足で野菜が育たなくて、秋の葉物の種が蒔けませんし。公園で幸さんに会いましたら、七笑会がゲートボールの地区大会で準優勝したそうで、私の地区は
出ると負け、ホホホホ。来週は従姉妹たちとバスツアーで山梨にブドウ狩りをして、富士山の５合目に』
『毎年、玄関先に何度も秋野菜が捨てられるから、今年は作るのは止めたよ。甲州のほったらかしの温泉に入りブドウ狩りに？、楽しみだね。俺も車で行ってみるかな、ガハハハ。さてと、朝の涼しいうちに今年３回目の花木苑の草刈だ、ええ？、約３５００平方メートルだよ、１日３時間程度で ３日さ』
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あとがき＝夏至から夜明け日没が４０分以上短くなった、お正月まではあと１２７日だよ、ガハハハ＝＝放念の翁
『あなた、今日は涼しいね。何をごそごそしているの？、戸棚の整理を？、ええ、昔描いたスケッチを
探している？、またスケッチを始めるの？、才能が無いから止めたって言っていなかった？、ホホホホ。そうなのだよね、油絵も描いたじゃない、何枚かは家の中に飾ってあるけれど、あとは隠しちゃったよね、ホホホ』
『仕事で京都に出かけた機会が多かったから、時間があると近くでちょこちょことスナップのつもりでスケッチしてきて。
かあさんと旅をしながらもラフスケッチをして油絵に、それが大分ゴミになったよ、ガハハハ。久しぶりで画材店に寄ったら、水彩色鉛筆が目に止まって、コンパクトに持ち歩け、多様な技法を楽しめるそうで』
『まあね、楽しむのも結構ですが、何を描くつもりなの？、この辺りの四季の山を？。そうだ、いつも出かける峠道はどうなの？、田楽や里芋を食べられる茶屋もあるし、ホホホホ。あなたもカメラや陶芸、油絵や竹細工など興味本位
でいろいろやったけれど、趣味だと言えそうなのは囲碁とゴルフだけかね、フォフォフォ』
『言っては何ですが、かあさんに替わって家事をしながら、そして週３日かあさんが通院しているその合間の時間に頭の体操だから、あまり本気モードにはなれないものな、ファハハハ。ええ、それは言い訳？、手先の器用さと才能は別物？。でもね、いろいろとやってみて自分の才能は見つけ出さないと、もう遅いか？、ヒャハハハ』
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あとがき＝やることなすことが中途半端で、考えて見ると人生もそうだったな、ファハハハ＝＝放念の翁
『いやあ、昨夜は久しぶりの雨で涼しかったが、どうもお湿り程度で。雨不足で畑の野菜の葉が撚れてきて、川の水も随
分と細ってきたわ。庭のツツジなども枯れ始めて、これでは大干ばつになるかもな、恒さん、ガハハハ。俺が心配なのはゴルフ場の芝、来月半ば過ぎまでは暑さでプレーは自粛だが、このままではコースの芝枯れ、土が剥き出しになるだろう、ガハハハ』
『どうも翁さん、テクテクかね、ご苦労さんです。ここ１，２年
雷様も鳴らない、先月一度遠鳴りをしただけだものな、その一方で北日本などが大水害だそうで、お天道様は何で臍を曲げているのかな、ハハハハ。日本ばかりではなく、世界のあちこちで異常気象、海水温の乱れで漁獲にも大きな影響があるそうで、年々深刻な事態になるようだな』
『今から２０年ほど前に、ブラジルで地球サミット、持続可能な開発を実現する行動計画を採択したのを記憶しているが、条約のような拘束力がないから、途上国は先
進国に追いつけ追い越せで乱開発、ギャハハハ。日本も「エコ」と言う名の隠れ蓑で、大量生産大量消費は拡大をしている。５０年後、いや３０年後の地球に人が住めるのかと思うよ』
『うん、俺には難しいことは分からないが、四国で気温４１度という有史以来の炎暑、そして記録的な豪雨、記録的な降雪など、「観測史上」とか「記録的」という気象観測が年々更新をされる、明らかに異常だろう、相当深刻に捉えている学者もいるらしいな、ハハハハ。秋野菜も品不足で値上がりだそうだが、案外に生活者は安閑としているのが不思議だよ、ギャハハハ』
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あとがき＝田舎の爺も時には弾みでアカデミックな軽口、軽口で済む話しならいいのだがね、ファハハハ＝＝放念の翁
『あら翁さん、お買い物ですか？、ブドウをご馳走さまでし
た。お友達と秩父にブドウ狩りとお蕎麦を食べに、奥様とも身軽にお出かけになりますよね。うちの旦つくは出不精で、でも自分の飲み会だけは欠かさずに出かけますが、ホホホホ。この暑さで食欲がありませんが、お料理はちゃんと作られる？、コンビニのお弁当などは買われないですよね？』
『やあ節子さん、父ちゃんも暑いのに畑仕事を頑張っているね。いやあ、食事の準備も面倒で、でも、婆さんの食事は調味料や食材の成分制限があるから、その一手間が厄介で、ガハハハ。そう、出来るだけ手作りでね。正直、砂糖や塩などを使わない料理は美味しくないわ』
『奥様もご病気が大変でしょうが、翁さんが頑張っているからお元気ですものね。
時々は外食もされるようですが、いわゆる洋食の類は好まれないそうですよね？。ゴルフ仲間の女将の日本料理の店だとか、ホホホ。私も油っぽい物や肉は好まなくなってきましたね。先日友人を訪ねて茨城に、新鮮なお魚の浜焼きが美味しかったですよ、ホホホ』
『正直、三度の食事は食材を適当に加工をするだけだし、味や形には全く美意識はないのでね、器もそこにある物に適当に盛り込むだけさ、ギャハハハ。得意料理かい？、敢えて言うなればだが、五目ちらし、野菜カレーと手打ちうどんかな、冬はちゃんこ鍋とけんちん汁、要するに一品で間に合う料理だよ、ガハハハ』
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あとがき＝「美味しい」は野菜や魚が本来持っている味、もう天地御代の恵みではないからな、ガハハハ＝＝放念の翁
『勘さん、暑いのに草刈だな。どこに行ったかって？、水子地蔵の
お参りだよ。現役時代に全国を飛び回り、若気の至りであちこちに過ちの水子が、その供養にな、ガハハハ。いやね、高校時代の同級生とブドウ狩りと旨い蕎麦を食べに秩父まで。その近くに有名な水子地蔵の寺が、その地蔵が並ぶ何千体の景観はいつ見ても見事だわ』
『水子な、翁さんならありそうな話しだが、その度量があれば社長だったろうな、ファファファ。蕎麦と水子地蔵と言えば、観音そばだな、２度行ったことがあるわ、風情がある店で。そうだブドウの季節だな、秩父もあちこちに観光農園があるね、今年は照ったから甘いだろう、あれ、ブドウのお裾分けを？、折角の土産を悪いね、ガハハハ』
『久しぶりに高校の友人との食事会だが、もう、まともな爺婆はいないわ。膝が悪く部
屋中を這って回る、高血圧で立ち眩みが、手が痺れて包丁が握れないなどなど、ギャハハハ。でもな、呆けの大食いとかで飯は良く食うな、６人で盛りそばを１３枚だよ。会っても話題が乏しくなって、戦後共学の一期生だから、時効になった高校時代の男と女の赤裸々な話しの繰り返しでな』
『この歳になっても、そうした友人が多くいれば、お互いがフラットに付き合えるから、人生が楽しいよ。ましてや共学時代から６０年来の友人ならな、ファハハハ。草を刈り枯れ草は堆肥にしようかと思ってさ。台所の野菜屑のコンポスト？、食べ滓は塩分などの調味料などが混じったり、虫が湧くと厄介だよ』
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あとがき＝同窓生はまとまりが早い、話しがあったのは一昨夜のこと、茶屋でのんびり昼寝までしてな、ガハハハ＝＝放念の翁
『よう、翁さん元気かね、おやおや栄養剤を買ったね？、自分
では気がつかないが、猛暑で体力は低下、用心はしないとな、俺は孫の菓子と晩酌の焼酎だわ、ファハハハ。いや、暑さもあるが不精になって、倅の嫁にだらしがないとあれこれと注意をされて、自分の部屋は人様には見せられない、ファハハハ』 （ドラッグ・ストア）
『やあ暑いね、辰ちゃん、食欲も無く飯を食うのも億劫だから栄養剤、いやね、寝る前にカクテルに割って飲む、ささやかな熱中症対策でね、ハハハハ。不精な？、いや、俺の寝床は寝たきり生活同然、手を出せば、本に文具、時計に電話の子機、玄関チャイム。それに扇風機、電気のスイッチ、テレビのリモコン、寝たままテレビ、ベッドの下に着替え、ガハハハ』
『それは便利でいいな、夏はともかく、真冬は起き出しての探し物は面倒だものな。
そう言えば、翁さんのパソコンの周りも、手が届く範囲に必要な物が揃っていたよね、ガハハハ。そうだ、玄関には作業用の工具類がラックに整理をされていて、直ぐに取り出して作業に取りかかれる、能率がいいわ』
『散らかっていても、案外にどこに何をどう置いたかは一応覚えている、乱雑だから時には探し物もするが。そうかとて、年の暮れなどにちゃんと整理整頓をすると物の在処が混乱をして、ハハハハ。辰ちゃんの畑、綺麗に手入れをして、胡麻や里芋、薩摩芋が育ってきて収穫が楽しみだな、薩摩は少し貰うかな』
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あとがき＝大事本尊で物を保管、案外に気持がそうさせる、安堵感なのだろうな、ギャハハハ＝＝放念の翁
『いやいや何とも暑いね。ここは四方を山に囲まれ風が通らな
いから、“暑いぞ熊谷” よりも気温は高いと思うな。あなたね、近くの峠（７００メートル前後）まで登れば、気温がいくらか低いと思うけれど、ホホホホ。ええ、太陽に近くなるから暑い？、暑いのは地べたの輻射熱で、山は風が通るから涼しいよ』
『いやあ、雨が降らないから、秋桜や向日葵がうな垂れてきて、俺もうな垂れっぱなしだな。峠道に登ってみる？、かあさんが行きたいのなら行くけれど、暑さは変わらないと思うな、ガハハハ。いや、目的は茶屋の手打ちそばを食べたいから？、だろう。家に居ても暑いから登ってみるか』
～～～『ほら、いくらか暑さが違うでしょう？、ここの茶屋のお水は沢水だってよ、この水で晒すからお蕎麦も美味しいのよ。わあ、お蕎麦が出てき
ました、ホホホホ。ここでお蕎麦を食べながら富士山が見られるのは、空気が澄んだ秋だね、でも山並みが綺麗だし、ロケーションが雄大、来て良かった』
『この辺りにも民家が散在をしているが、生活が大変だろうな。子ども達は学校まで歩いて４キロだそうだが、下りは楽だろうが、上りが大変、でもな、それは他所者の考えで、子ども達は多分何も思っていないよ、ハハハハ。さてと、帰りは国道に回って買い物をしていくかな、そうだ、「新しき村」 に回って新鮮野菜でも買って行くかな』
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あとがき＝行動が次第に狭まり、この程度でも夫婦の非日常でね、残された貴重な時間でもあるさ、ガハハハ＝＝放念の翁
『ガハハハ、翁さん、玄関のチャイムが鳴ったかい？、鳴らない？、押し方が悪い？、機嫌が良くないチャイムだね、ファハハハ。翁さん
は難聴だから、人の声では聞こえないから昼夜用のチャイムでな。それにしても断り書きが楽しいわ、そうだポストにも、それに車の後ろ窓にも、ガハハハ』
『ご常連のヤクルトのおばちゃん、宅配便や訪問リハビリ
のおねえさんが、 「チャイムが鳴りませんか？」 っていつも玄関で大声をあげる、俺が押せば鳴るのにさ、ガハハハ。ナンセンスだが、ある会社のトイレ「急ぐとも心静かに前に出て、外に漏らすな松茸の雫」。いやね、我々の頃の大学のトイレは落書きが楽しかったな』
『俺も覚えているわ、トイレの便器に座り、前の漆喰壁を見ると、鉛筆書きで「右を見ろ」、で右を見ると「左を見ろ」、つられて左を見ると「何をキョ
ロキョロしているか」、ガハハハ。いやね、時々リアルな性器の絵が描いてあって、その期待感を言葉で誘おうと。哲学的な問答もあったよ、入学した時、さすがに大学のトイレだと思ったものな、ファハハハ』
『性がタブー視をされた時代、この頃はそうした落書きは見ない、たまにあっても絵や文章が稚拙で興味をひかないよ、ガハハハ。ところで恒さん用件は？、小学校のＰＴＡで古紙回収？、回覧が回ったので用意をしてあるよ。もう新聞を読まなくなったので、雑誌や段ボールだがね。暑いのにご苦労さんですな』
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あとがき＝この頃のお役所の啓発標語は意味不明だな、何を言いたいのか、職員の頭までがゆるキャラだよ、ガハハハ＝＝放念の翁
『よう、翁さん、早いね、もう買い物に出かけるのかね？。パソコンのトラブルで家電店に出かける？、パソコンも厄介な商品だね、ファハハハ。ハ
ードデスクの容量不足の警告が、どうするか戸惑って？。息子がいれば見させるのだが、お盆中は働いて、昨日から暑中休暇、家族で北海道に出かけてな』
『どうも、パソコンのことは良く分からない、赤字で警告が出
たり、調子が悪いとあたふたとしてしまって。でも、まだ止めるのも、ハハハハ。どうも、後付のバックアップ用のハードデスクの容量（１６０ＧＢ）の残量が僅か，データは幾らも保存をしていない，写真程度ならＵＳＢメモリーで十分だと思っていたのが』
『で、そのハードデスクの買い換え？、幾らぐらいする物だね、１万円前後（１，０ＴＢ）、安くはないね。でも、それがないと、パソコン本体が故障すれ
ば、ＯＳなどのデータも消えてしまう、それも困るだろう、ガハハハ。車も故障やパンクをすることは殆ど無いが、部品の交換ともなると結構高いよ』
『俺も機械いじり好きだが、この頃の車や家電製品などは、自分で部品の交換、修理ができない。いや、家電製品などは部品交換と工賃で、時には新しい物を買う方が安い、ファハハハ。ハードデスク、取りあえず店に行って相談をして、どうするか考えるよ。自分の体もあちこち傷んで、すでに警告が出始めてはいるがもう無視だ、ファハハハ』
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あとがき＝パソコンの仕組みを知らないから、トラブルで頭が混乱、用語も分からないからトラブルの説明も出来ない、ガハハハ＝＝放念の翁
『やあ、翁さん、ご先祖を送りお盆が終わり、一役果たせたね、ご苦労さんでした。俺の家では婆さんが主役、疲れたって、今日は日帰り温泉に出
かけたよ、ガハハハ。お盆中は仏様の三度のご膳の用意が大変、それを翁さんが殆どやるそうで、見習わなくてはな』
『やあ、茂さん、そろそろ手抜きをしようと思いながら、結局
はお盆の飾り付けもご膳も用意をしてしまう、ご先祖のご加護、仕来りを変えるのはなかなかさ、ファハハハ。料理をすることは苦にはならないが、さすがに根気もなくなってきて、体裁は人様に見せられないわ』
『どんな料理でも、スーパーで買って並べるのではなく、ご飯まで炊いて手作りなら立派だよ、手際も良さそうだし、ハハハハ。どうもこの暑さで、
冷えた麦茶などの飲み過ぎで、食欲もなくなってきて、三食たまご掛けご飯にトマトにキュウリだ。翁さんは奧さんとうな重を食べたとか、ギャハハハ』
『まあな、熱中症で水分を摂れっていうから、お茶も飲むが冷たいものに手が出るよ。婆さんは水分制限もあるので、冷蔵庫の氷をガリガリと囓っている、ガハハハ。来週の２３日は処暑、そろそろ秋の気配になってくれないと、のじきっちゃうものな、ファハハハ』
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あとがき＝「ウラバンナ」盂蘭盆経の故事の由来、この頃は住職も棚経に回らない、布施の催促はするが、ガハハハ＝＝放念の翁