『よお、翁さん、庭の掃除だね。門松も立て、氏神様にも注連縄、準備が出来た。俺は神社で焚き上げをやっているので、古いお札などを納めてきたよ、ハハハハ。今年も大晦日、365日なんてアッという間だな。孫がこの間小学校に入ったと思ったら、来春は大学受験でホッホッしているわ、ガハハハ』
『茂さん、いろいろと世話になって、ありがとうございました。昔のように除夜の鐘を聞きながら “お正月様” を迎えることはないが、一応形だけは準備をして、年越し蕎麦を打って、いつもどおりに早寝だ、ハハハハ。テレビ?、見ないよ、くだらない番組を見ると、認知症が進行をするからな、ファハハハ』
『正月飾りもそうだが、手作りをする家は殆どない。若い頃、お節料理は30日から大晦日の夜まで、女姉は竈や囲炉裏でお節料理を作ったが、今では銭さえ出せば用意が出来る、ハハハハ。翁さんの家も本家だったから、正月は親戚一同が年始に、女姉は接待に休む暇もなかっただろうからな』
『いやあ本当だな、元旦の昼頃から2日の夜まで、徹夜で酒を飲んでどんちゃん騒ぎだよ、俺は小中学生の頃だ。第一次大戦で出兵をした叔父たち、その話を毎年繰り返し聞かされた、ガハハハ。もう、第二次大戦(大東亜戦争)を語る人もいなくなり、どんどんと過去が遠ざかって行くよ。じゃあ良い新年をね』
追記 ブロガーの皆さんも、お元気で穏やかな年になることを、来年もよろしく、ガハハハ==放念の翁