『もしもし、もしもし、聞こえますか（難聴）？、翁さん？、私、
分かりますか？、ええ、分からない？、そんなに耳が悪くなったのですか？、話しているうちに、思い出してください、ホホホホ。昨日ね、和子さんと千代さんと久しぶりでお食事をしまして、例の春秋会（旅の会）の話しから翁さんのことが。やっと分かりましたか、そうコンパニオン？の睦子（高校同窓）ですよ、世話がやけますね』 
『おやおや、お久しぶりで、暫く声を聞かなかったね。どう、元気なの？、足が悪くて車の運転が出来ない？。和子さんと千代さんとは近くだから、会えば会えるのだね、ハハハハ。旅行に行かなくなって１０年以上かな、昨年はデパ地下で照子さんに、和食の店で宣子さんに偶然に会って』
『男のお友達、磯辺さんや立木さん、用宗さんとは会っています？、全然？、お正月
に電話で挨拶をする程度？。そうなのよ、信州や会津、伊豆などに旅をした話題からガイド役の翁さんは元気かねって千代さんが、 ファハハハ。そうよ千代さんはね、その当時から翁さんに好感を持っていたようよ、知ってたのでしょう？』
『昔仲間のみんなが、お互いに顔を見たい気持はあるのさ、しかし、何処に集まるかで話しが進まない、そう、体調だよ、ファハハハ。俺はまだゴルフはやっているが、あなたも立木君も卒業だものな。取りあえずは仲間に電話でどう生きているのか聞きながら、意向の確認だろうな。そのうえで考えようよ～～～～（電話は延々と１時間だわ）、ギャハハハ』
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あとがき＝旅の会は３０年以上、その全員がしぶとく存命だが、会いたい気持が気力で萎えるようだわ、ファハハハ＝＝放念の翁
