中鉄大全情報版(博客)

つれづれなる中国鉄道情報をより早くお伝えできればと…。日本、韓国ネタも少し。

割引してもまだ高い… 寝台CRH

2008年12月17日 | 列車レポート(7番線)
 「21日杭州発北京行きの寝台電車のを1枚ください。まもなく運転するあの列車です」。体育場路の切符売り場に張さんはその切符を買いに来た。  
 「寝台電車?」出札係は一瞬不思議そうな顔をした。しかし、「ああ、北京行きのでしょ?とても高いやつ」言い終わると時刻表で列車番号を探し、振り返ってコンピューターに入力した。
 「20081221、D310……」出札係は希望の列車を入力したが、コンピューターからの反応が無い。何秒か後、「この列車はありません」の表示。出札係は一瞬焦ったが、再度入力を始めた。「20081222、D310……」、画面上に2行のデータが現れた。上段には820元、下段には730元。出札係は画面を指差し、張さんに言った。「ね、高いでしょ。割に合わないよ」

  杭州発が寝台CRHは22日から運転

 16日、鉄道部門は北京-杭州間の寝台CRH(D309/D310)の運転時刻と運賃などを発表した。その日から杭州、杭州東の各駅ならびにしない発売所で乗車日の10日前から列車の乗車券が発売された。
 しかし、ちょうど張さんのように21日発の北京行き寝台券は買うことができなかったのだ。上海鉄路局と杭州駅に確認したところ寝台CRHは12月21日から運転を開始するが、その日は歩北京発が2本(上海行き、杭州行き)、上海発が1本(北京行き)だけであった。杭州発の寝台CRHは22日に到着したD309次の折り返しが初列車となるため21日は運転されないことがわかったのだ。

 11時間半の列車か2時間の飛行機か

 出札係が言った「この列車の運賃は高い」というのは間違いではない。寝台電車は設備も先進的だが、値段もめちゃめちゃ高い。杭州から北京までの定価は軟臥上段で969元、軟臥下段1090元。現在は割引運賃のため寝台は25%引き(上段730元、下段820元)、軟座が31%引きで353元となっている。
 インターネットで調べると、22日の杭州から北京までの航空運賃は定価が1150元、当日の販売価格は70~80%引きで230~350元だという。最も安いのは定価の85%引き、170元なのだ。時間だけを見れば、寝台電車の所要時間は11時間22分、飛行機は2時間前後である。この2つを比べてそれでも張さんは切符を買わないと思うだろうか。
 出札係の担当者も感じているのは「この列車は運転開始間もないし、満員にもならない。まだ一般にもあまり知られていないし、値段を聞けば割に合わないと思うだろう」ということだ。
 ただ、市民の中には飛行機の心地よさと寝台車のそれは比べられないと言う人もいるだろう。寝台電車には防音設備がされていて十分静かではある。とは言え、車内にバーがあったり、映画やテレビが見られたり、音楽が聴けるなどこのような種々のことは全部飛行機上に楽しむことができたのである。
  また別の市民は「飛行機はチェックインから、待ち時間、到着してから空港を出るまでの時間を考えると、単純に飛行時間だけでは計算できない。」という。寝台電車が夕発朝着となれば、割に合うか合わないかは旅行者の判断にゆだねられるところである。

浙江在線

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