中鉄大全情報版(博客)

つれづれなる中国鉄道情報をより早くお伝えできればと…。日本、韓国ネタも少し。

杭州発上海南行き中国新幹線初列車に乗る

2007年01月29日 | 列車レポート(7番線)
  1月28日7時15分、初の中国新幹線が杭州駅を出発しその運行を開始した。今回、この列車として完璧なまでに出来上がった新幹線の模様を全行程体験した。
 ★デラックスで人間味のある設備
 夜明け方4時、杭州駅は数百mにわたって2台のナトリウム灯の光に照らされていた。2分後、1台流線型の列車が静かにプラットフォームに入って来たが、そのホームに聞こえたのは一般的な列車の「ゴットン」という音ではなく、「ヒューヒュー」という静かな音であった。
 このN522次は「CRH2-25」「CRH2-26」の2編成で運転される。「CRH2」は「中国高速鉄道の2型」という意味である。列車はホームに止まった後、地下鉄のような引き戸をするりと開けた。N522次の改札は7時から始まったが、その乗客達は今までの列車とは違い、ホームと車両の床がフラットになっていることに気が付くのである。
 ひとたび乗車すると、すべての人はその車内の豪華さに魅せられたのであった。車内には2人掛けの座席が二列に並び、その飛行機より広い座席は座席を360度回転させることもできる。各座席には折り畳みのテーブルがあり、コップや身の回りの小物なども置くことができるのだ。トイレは使用後の水洗を除いて蛇口や手の乾燥機などが全部感応式になっている。そこには乳児のおむつ交換台も設けられているのだ。
 7時15分、乗客が発車に気づかないほど静かに列車は動き出した。車内の掲示板に表示されるスピードは平均で140km/h、最高は155km/hであった。
 このプロジェクトの技術者によると、「中国新幹線」は早くからすでに滬寧線(上海―南京間)で何度も試運転を行っていそうだ。そして今日、このN522次が初の公式運転となった。この列車の最高で250km/hを出すことが可能だが、それは4月18日の全国鉄道高速化改正から実現するということである。   

 ★内外旅客からも多数の賛辞
 8時38分、列車は達上海南駅に到着した。以前の滬杭線の最速列車よりも所要時間を25分短縮した。この新幹線に乗って乗客は何を感じたのか?聞いてみると皆異口同音に賛辞を表した。列車はすでに簡単な交通手段ではなく、私たちに快適な移動生活を提供してくれるようになった。杭州阿里巴巴で働くカナダ人呉凱文は標準的な中国語で「こんなに豪華な列車はヨーロッパでしか見たことがない」と語った。対外貿易会社で働く朱さんは折り畳み式テーブルの報告表を見ながら所々にマークしていた。彼は「これなら事務仕事もできる。飛行機みたいに安定していてその上ひろくて良いね。」と語った。

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