ＣＲＨ１、広深線運行前日の試乗会に乗る

　中国のが新たに導入した高速電車、ＣＲＨ１による営業運転を翌日にひかえた1月31日の午前11時29分、俊足「ＣＲＨ１」の試乗会行われ、午前11時29分、約60名のマスコミ関係者を乗せた臨時55012次が広州東駅を時間どおりに出発、試乗会が開催された。4月18日の第6次鉄道高速化ダイヤ改正後、ＣＲＨ１による200km/h運転が広州ー深圳間で行われ、広州からは55分で深圳に到着することができるようになる。また、運転間隔も短縮され、毎日80～100本の列車を運転、5～8分ヘッドでの運転を目指している。
　31日午前11時14分、白いヘッドライトを光らせながらＣＲＨ１は広州東駅1番線ホームに入線、その美しい高速電車は1番線の前部分に止まった。隣のホームに泊まっている列車と比べると、その長さは約半分である。自動扉とホームの透き間を補うステップがせり出し扉が開くと、「ご乗車有り難うございます！」という声と共に美しい列車員が出迎え、我々の「高速電車体験の旅」が始まった。
　11時29分、「ご乗車の皆様、間もなく列車が発車しますのでご注意下さい」というアナウンスの後、列車は広州東駅を出発、終着駅の深圳に向け出発した。ＣＲＨ１は駅を出発後、徐々に加速し、165km/hまでスピードを上げた。列車の運転台は明るく現代的ある。運転手はエレクトロニクスのインパネに表示される制限速度に気を配りながらハンドルを握っていた。現在、広深線の複々線化工事のため、ところどころ制限速度が25～80km/hとなっているとのこと。工事区間に入ると列車は前の信号を感知し自動で減速運行をしている。案の定、列車は東莞に臨時停車したのち、その運転速度は見る見る下がっていった。
　最高速度は165km/hだったが、その非常に滑らかな走りと心地よかった。もし窓の外の風景を見なければ、その感覚は飛行機に乗っているような感じである。車両空間も平常の列車に比べて広く、航空機の椅子に座っている感じだ。座席前の小さなテーブルも小物を置くのにも便利だし、感応式のトイレやベビーベッドなどの設備も整っている。

　列車員は共通語、広東語、英語で対応
　「お茶は如何ですか？」列車員の笑顔を見るとまるで飛行機に乗っているようだ。列車員の年齢は若く、その一挙手一投足がまるでキャビンアテンダントのようである。先日まで北京で合宿を受けていたという列車長の張薇薇さんによると列車員は平均身長平均170cm、年齢も20歳前後、その上美しくて気立ても良く、普通話、広東語、英語の3言語で会話ができると教えてくれた。合宿では車内サービスの常識を掌握したり、救護方法なども勉強して、お客様のために良質をサービスを提供できるよう心掛けているという。
　12時53分、ＣＲＨ１は順調に深圳に到着、その全行程は1時間24分であった。今後、広鉄集団は、2月1日からＣＲＨ１による列車運転を広州東ー深圳間で開始、下りは広州東6:54発深圳行きのT971次、上りは深圳07:05発の広州東行きT980から運転を開始する。ＣＲＨ１が使用されるのはT971～T988次で、4月のダイヤ改正までは車両の変更のみでスピードアップ(広州東ー深圳間の所要時間55分)による所要時間短縮は行われない。

【国際在線】