森の詞

元ゲームシナリオライター篠森京夜の小説、企画書、制作日記、コラム等

日々の生物(ナマモノ) 第9回

2008年11月16日 | 日々の生物(ナマモノ)

Q:「ハムスターの名前の由来は? いつからペットとして飼われるようになったの?」

 ハムスターはドイツ語で「(食べ物を)ため込む」という意味らしいです。頬袋に色々とため込んでますね。一般的なゴールデンハムスターは1930年代にシリアで捕獲された個体の子供が繁殖して世界中に広まったそうです。ペットとして飼われるようになったのは、その後ですね。


水族館編


Q:「マグロは止まってしまうと死ぬらしいけど、水槽では飼えないの?」

 仰る通り、マグロやカツオなどの回遊魚は泳ぎながら海水から酸素を取り込むので、止まると呼吸ができません。ですが、回遊魚は泳ぐことに特化した生物ですので、十分な大きさの水槽(海水入り)の中なら泳ぎ回ることができます。実際、マグロの養殖場や、マグロが飼育されている水族館も存在します。近畿なら大阪にある海遊館がそうですね。
 で、どれくらいが十分な大きさかというと、10~20cmの回遊魚で、最低90cmの水槽が必要なようです。最大3m(!)を越えるクロマグロとなると、養殖用のいけすが直径17mほどの大きさで、これでも運動不足になるそうです。自宅に17mほどの水槽があって、毎日新鮮な海水が用意できるならどうぞ。


Q:「マンボウって水槽に当たると死ぬのは何故?」

 前述のとおり、マグロは慣れれば水槽の中でも器用に泳ぐことができます。しかし、マンボウという魚は変わった形をしていて、泳ぐのが不得意なんです。方向転換が苦手な上に、海の真中で漂っている生活なので、水槽に入れると壁にぶつかりまくるらしいです。一回ぶつかったくらいでは死なないでしょうが、何回も繰り返すと衰弱して死ぬのだと思います。
 よく生きていけるなと思いますが、基本的に肉食の生物は自分より大きい生物を襲わないので、一旦大きく成長してしまうと敵はいないのでしょう。ただし、大きく成長することができるのは少数ですが。


Q:「水族館の魚ってどうやって水槽に入れたんですか? トラックとかで運んだんですか?」

 船で運ぶのが一般的なようですが、陸送もあります。調べてみたら、鹿児島で獲れたマグロを名古屋までトラックで運んだ例がありました。水槽ごと運ぶ感じでやればいいわけです。海の魚ならば新鮮な海水が必要になるので、それを絶やさないようにするのが問題です(ですから、水族館は海の近くに多いんです)。
 イルカとかシャチを運んでいる映像を見たことがありますが、海水に浸した状態でトラックに乗せていました。彼らは肺呼吸ですから多少の無理ができるようですか、さすがに辛そうでしたね。


カメムシ編


Q:「カメムシは何故、臭いんですか?」
Q:「カメムシの寿命は?」
Q:「カメムシの巣は土の中ですか?」
Q:「カメムシはなんで、あの形なんですか?」

 カメムシは半翅目と呼ばれる種類の昆虫です。近い種にはセミ、アメンボ、タガメ、ヨコバイなどがいます。頭が平らなホームベースっぽい形のものが多く、カメムシは一番、極端に四角い形をしています。形が亀の甲羅みたいなのでカメムシというらしいです。
 カメムシが匂いを出すのは、主に敵から身を守るためだそうです。他にも匂いを出して仲間に危険を知らせたり、仲間同士で集まる目印に使ったりしているのでは、とされています。
 ちなみにカメムシの匂いでカメムシ自身が死ぬこともあるそうです。容器の中に匂いを充満させて、小さな昆虫を入れると死にますが、カメムシを入れても死ぬのだそうで。
 カメムシは夏前に生まれて成虫のまま冬を越します。だから、1年以上は生きるようです。冬を越すのは様々な場所で行うそうですが、土の中で冬を越すというのは聞いたことがないですね。ただ、種類によっては根から汁を吸うものもいるそうです。


最新の画像もっと見る