森の詞

元ゲームシナリオライター篠森京夜の小説、企画書、制作日記、コラム等

日々の生物(ナマモノ) 第34回

2008年12月27日 | 日々の生物(ナマモノ)
Q:「スカイフィッシュって何?」

 1994年に発見されたスカイフィッシュは未確認動物(UMA)の一種で、筒状の体に羽を持ち、高速で飛び回る生物だとされています。
 あまりに早いので肉眼では見えず、ビデオ撮影された動画をスロー再生することで初めて確認されます。ちなみに生息場所はUFO墜落で有名なアメリカのロズウェル、スカイダビングで有名なゴロンドリナス洞窟、それと日本の六甲山とされています(笑)。
 この設定が一部の人達に好評だったのか、様々なメディアで取り上げられました。たとえば「ジョジョの奇妙な冒険」には「スカイフィッシュを操る能力者」が出てきます(ちなみにこのキャラクターの「俺はアポロ11号だーッ!!」という台詞は劇中屈指の名台詞として有名です)。
 ただ最近になって、これは飛行している虫の「残像」が棒状の生物のように見えているだけではないかと考えられるようになりました。
 地球上に「人類未踏の地」があった頃はネッシー、雪男といった未確認動物も信憑性があったのですが、現在ではそのような生物のリアリティも失われています。その代わりに出てきたのがスカイフィッシュという「身近にいるけど気付かない」設定の未確認動物だったのでしょう。
 変わった物好きとしては、少々寂しい話ですね。


最新の画像もっと見る