Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

「冷静な大人の対応」というような言葉に誤魔化されてはいけない

2006-08-24 | 外交・防衛
 某討論番組では、、北朝鮮のミサイル問題について、田島陽子さんが、「あんなのに馬鹿騒ぎするんじゃないよ。もっと大人になりなよ。」と日本の世論を批判していました。

 そういえば、東シナ海のガス田問題や竹島問題や靖国問題についても、「感情的になってはいけない。冷静に大人の対応を。」というような声が主に左から上がってましたね。

 このような事を言う人たちにとっては、相手の非道に対して、声を上げたり対抗措置を取るような事は、感情的な大人気ない対応であり、相手の非道を受け入れ、容認する事が、冷静な大人の対応という事なんでしょうね。

 「相手の非道を受け入れ、容認する」という冷静な大人の対応・・・。これは、考えてみれば、戦後日本の外交姿勢そのものですね。

 戦後日本の外交目的というものも、つまりは、一部の領土が侵害されても構わない、国民の生命・自由・財産が一部侵害されても構わない、ただただ周辺国との(見せ掛けの)友好関係が維持できればいいというであったのかもしれません。そうであるなら、彼らの言う大人の対応というものもあながち、間違っていないかもしれません。

 しかしながら、このような大人の対応をこれから先も続けるというのであれば、結局のところ、周辺国との懸案事項の全てを諦めざるを得ない事になるでしょうね。つまり、東シナ海の海底資源も、竹島も、靖国参拝も、拉致被害者の奪還も全て諦めると共に、北朝鮮によるミサイル発射を黙認するところまで妥協することが大人の対応という事になるんでしょう。

 日本の妥協は、周辺国の新たな要求を生み、「日本の妥協」→「周辺国の新たな要求」→「日本の妥協」という悪循環になるかもしれません。

 そんなことになってはいけないと言うのであれば、相手の非道を受け入れ、容認するような妥協的な態度を「冷静な大人の対応」などと評価すべきではないでしょう。



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