Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

拉致再調査なら人道支援検討・・・外務省

2007-08-31 | 拉致・北朝鮮問題
安倍政権 綱渡り外交

8月17日10時1分配信 日刊ゲンダイ

 北朝鮮が歴史的な豪雨に襲われている。「1967年の大洪水に匹敵する降水量」と分析する気象専門家もいるという。すでに農地の流失や道路の寸断といった被害が出ていて、これが農作物の収穫に影響が出るのは確実。もともと厳しい北朝鮮の食糧事情がさらに悪化しそうだ。
「数百万人が餓死したといわれる96、97年の再来になるかもしれません。大雨、洪水の被害は深刻で、北朝鮮は関係各国に食糧などの援助を求めることになるでしょう。その結果、日本はとことん外交的に孤立していく危険性があります」
 こう言うのは、コリア・レポート編集長の辺真一氏だ。
 北への強硬姿勢をバネに政権を手に入れた安倍首相と違って、国際社会は「ならず者国家」に寛容だ。核施設の無能力化など「次の段階」を履行する前にもかかわらず、韓国に次いで中国まで5万トンの重油支援に乗り出そうとしている。「支援の輪」が広がる中で発生した大洪水に対しても、各国が食糧支援を実施するのは間違いない。
 それでも安倍が支援を拒否すれば、日本は窮地に追い込まれる。
「これまでの日本政府の作戦は、北朝鮮が食糧難に陥り、助けを求めてきたら、拉致問題の再調査と引き換えで援助するというものでした。安倍政権は、小泉首相が再訪朝で約束した25万トンの食糧支援のうち半分を経済制裁でストップさせた。この12万5000トンを切り札に、北朝鮮から拉致問題での譲歩を引き出す狙いだったのです。しかし、この大洪水で各国が食糧支援をしたら、日本の出番はなくなり、拉致問題進展も遠のくばかりです。“お願いだから支援させて下さい”と頭を下げるコッケイな姿になりますよ」(辺真一氏=前出)
 改憲論議はもちろん、集団的自衛権の行使をめぐる憲法解釈の変更もできない今、北との対決は最後に残った安倍カラー。
 それを残しながら孤立を避ける綱渡りに失敗すれば、安倍は素直に看板を下ろし店じまいするしかない。

最終更新:8月17日10時1分
日刊ゲンダイ


 8月17日に「北朝鮮が歴史的な豪雨に襲われている」という記事↑が出ていました。

 その記事の中で、コリア・レポート編集長の辺真一氏が、「数百万人が餓死したといわれる96、97年の再来になるかもしれません。大雨、洪水の被害は深刻で、北朝鮮は関係各国に食糧などの援助を求めることになるでしょう。その結果、日本はとことん外交的に孤立していく危険性があります」「この大洪水で各国が食糧支援をしたら、日本の出番はなくなり、拉致問題進展も遠のくばかりです。“お願いだから支援させて下さい”と頭を下げるコッケイな姿になりますよ」と述べていました。

 どうして、各国が食糧支援をしたら日本はとことん孤立していくのか私には分かりませんが、こうした辺真一氏のような見方が外務省では、支配的になってきたようです。↓

拉致再調査なら人道支援検討

8月30日8時0分配信 産経新聞

 外務省は29日、北朝鮮が拉致問題で前向きな対応を示した場合、豪雨による水害被害への人道支援を行う方向で検討に入った。9月5、6の両日にモンゴルで開かれる6カ国協議の日朝国交正常化作業部会で、拉致問題の進展を促す狙いがある。町村信孝外相は29日の臨時閣議後の記者会見で、人道支援について「やるか、やらないかを含めて考えている」と北朝鮮側の出方を見極める考えを示した。外務省内では、北朝鮮が拉致被害者の再調査を約束することなどを条件とする案が浮上している。


 日本政府は「北朝鮮が再調査を約束しさえすれば、支援を行う」という水準まで、支援のハードルを下げようとしています。

 拉致問題の解決にとって「再調査」が「百害あって一利なし」であることはすでに多くの識者が指摘しているのに・・・。安倍首相だって、以前「北朝鮮は拉致被害者がどこにいるかすべて把握している。調査の必要は無い」と言ってましたがどうしたのでしょう。某拉致掲示板に「坂道を転がり始めた安倍政権」 とありましたが、まさしくその通りですね。

まさか・・・、

北朝鮮「再調査開始」&日本「人道支援」

北朝鮮「以前拉致した日本人を1、2名発見」と発表する

日本「拉致事件、終結宣言」

日朝「国交正常化」

というような出来レースを始めようとしているのではないでしょうね。


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2 コメント

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私も同じように考えました・・・ (ろろ)
2007-08-31 12:02:53
  2月の六カ国協議前後から、日本の閣僚が拉致問題について「解決」ではなく「進展」という言葉をしきりに用いるようになってきました。
  もちろん、アメリカの意向です。事実上北を同盟国として扱うことに決めたのでしょう。理由は、北の核による中国の牽制、エサは、日本による「近代化」です(金額は最低十兆単位でしょう)。
  北朝鮮の態度が、そのような合意の存在を裏付けています。

米朝軍事会談、北朝鮮が提案
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070713AT2M1301Q13072007.html
--------以下引用--------
 北朝鮮の朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍板門店代表部代表は13日に談話を発表し、朝鮮半島の平和と安全保障に関連した問題を討議するため、国連代表も参加する米朝軍事会談の開催を提案した。開催時期と場所については「任意の場所でいつでも」とした。

 北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議では、関係国が、核施設停止などに続いて完全な核放棄への流れを加速させようとしている。米朝軍事会談の提唱は、現在休戦状態にある米朝間の平和協定締結など、対米関係改善の先行を対抗カードにする構えを示したものと受け取れる。

 軍事会談の朝鮮戦争が1953年以降、休戦となっている朝鮮半島の新しい平和体制が樹立されるまでは、停戦協定の義務を満たすことが不可欠だとの立場から、談話は、米韓軍事演習の中止なども求めている。
--------引用以上--------

  産経が本文中の記事を載せたのも、米国の意向かも知れません。外資による日本企業の改革を礼賛したり、イラク戦争を無条件で肯定したり、この新聞はアメリカの飼っているポチの一匹に間違いないでしょう。
  これだけボロボロになっている安倍政権ですし、進展進展とさんざん伏線を貼っているのですから、そろそろ国交正常化に向けて舵を切りそうな予感がしますね。
  そうしたら、巷の愛国だの保守だの言っているブログの一部は、北朝鮮支援が国益に資するとかわけのわからないことを言い出すかもしれませんね。親米一辺倒のところが特に危ないと思います。
返信する
Re:私も同じように考えました・・・ (上田真司)
2007-09-01 10:56:20
ろろさん、コメントありがとうございます。

>2月の六カ国協議前後から、日本の閣僚が拉致問題について「解決」ではなく「進展」という言葉をしきりに用いるようになってきました。

そうですね。
「解決」というのは、全ての拉致被害者の解放しかありませんが、「進展」というのであれば、いくらでも言い逃れができますからね。

>もちろん、アメリカの意向です。事実上北を同盟国として扱うことに決めたのでしょう。理由は、北の核による中国の牽制、エサは、日本による「近代化」です(金額は最低十兆単位でしょう)。
>北朝鮮の態度が、そのような合意の存在を裏付けています。

そういうことでしょうね。
「北の核」は、中国の牽制になるだけではなく、日本のに対するプレッシャーにも成り得ます。
アメリカは、東アジアで、中国・日本・北朝鮮が牽制しあっている状況がもっとも好ましいと考えているのではないでしょうか。
東アジアの緊張状態がなくなれば、日米安保の必要性が大幅に減少して、「日米安保がなくなれば、日本の安全保障はどうなるのだ」というアメリカや媚米派の脅しが利かなくなりますからね。

>これだけボロボロになっている安倍政権ですし、進展進展とさんざん伏線を貼っているのですから、そろそろ国交正常化に向けて舵を切りそうな予感がしますね。
>そうしたら、巷の愛国だの保守だの言っているブログの一部は、北朝鮮支援が国益に資するとかわけのわからないことを言い出すかもしれませんね。親米一辺倒のところが特に危ないと思います。

 アメリカに追随する一方の自民党と、自民党を擁護する一方の自称保守。

 「自称保守」の唱える愛国は、愛自民でしかありません。自民党が「国交正常化だ」と言えば、「国交正常化したほうが、拉致問題は進展するのだ」というロジックを用いるようになるでしょう。

 彼らの意識の根底にあるのは、「アメリカに逆らうとひどい目に遭うぞ」「野党に政権を取られたら日本は潰れるぞ」という恐怖心です。彼らの主張は、この恐怖心を軽減するためのものでしかありませんから、いくらでも主張を変えられるのです。
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