Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

アメリカはNOVAと同じ?

2007-11-16 | 外交・防衛
ブッシュ政権は日本の拉致問題での切望に応じるのか――日米関係のテストケース?のコメント欄で、「identification」さんと、 古森義久さんとの興味深いやりとりがありましたので、引用させてもらいます。
2007/11/14 01:58

Commented by identification さん

【アメリカはNOVAと同じ】

よく似てますねぇ。

・最初に高額な前金を払わせる
(①アフガン・イラク戦争協力②慰安婦決議受諾③イランでの権益強制放棄)
・前金に見合ったサービスは受けられない。
(①F-22売却阻止②テロ国家指定解除③北朝鮮の核保有容認)

・他方でサービス提供の意思を仄めかして最後の一円まで搾り取る
(解除に至る最後の一瞬まで「拉致を考慮」といい続け特措法延長を図る。)

 契約延長を勧めるNOVA社員に相当するのが親米派や知日派でしょうか。今後、日米関係がどうなるかは分からないですが、仮に解除がされてしまった場合、今後は安請け合いのNOVA方式を改めない限り関係悪化することは避けられないでしょう。日米の関係者はトラブルメーカーと呼ばれるようになるかもしれませんね。


 「アメリカはNOVA」そして、「親米派や知日派はNOVA社員」・・・。

 「アメリカは、前金だけを受け取ってサービスなし」・・・一面の真理をついてますね。

2007/11/14 02:42

Commented by 古森義久 さん

identification さん
]
【アメリカはNOVAと同じ】

ではいっそ、NOVAは影も形もすべて日本から消えてもらうということにすれば、すっきりするかもしれませんね。

そうなったあと、日本人は英語とは縁をすべて切るのか、あるいは日本人同士だけで英語を勉強するのか。中国語に切り替えるのか。日本人にとっては現実の代替策を考えねばならないでしょうが、第三国は日本がただ困れば、もうそれだけでうれしい、ということですね。

だからこの種の問題は自分がどこに立つのか、日本に立つのか、第三国(日米以外の諸国という単純な意味です)に立つのか、で、視点も姿勢を結論もまったく異なってきますね。


 これに対して、古森氏は、「アメリカは日本人にとって必要な存在であり、アメリカとの縁が切れれば、第三国の思うつぼ」・・・という典型的な親米保守の紋切り型の答えをしています。

2007/11/14 02:43

Commented by 古森義久 さん

上記のコメント中、「姿勢を」は「姿勢も」の誤記でした。




2007/11/14 14:52

Commented by identification さん

To 古森義久さん
>identification さん
>]
>【アメリカはNOVAと同じ】
>
>ではいっそ、NOVAは影も形もすべて日本から消えてもらうということにすれば、すっきりするかもしれませんね。
>
>だからこの種の問題は自分がどこに立つのか、日本に立つのか、第三国(日米以外の諸国という単純な意味です)に立つのか、で、視点も姿勢を結論もまったく異なってきますね。

******************************************************
 単にテロ国家指定解除に反対するかどうかという次元以外に、今になって拉致問題で「裏切られた」だの日米関係がゴタゴタしてるのは、親米派や知日派が安請け合いし、日本側からの対米協力は既に大量に発生してるからでしょう。

 NOVAじゃありませんが、異文化コミュニケーションに失敗してるわけです。アメリカの北朝鮮政策の推移を「ニクソンショック再来」と予測してたのは、在日の学者・姜尚中だけです。

 英語を一生懸命NOVAして、ワシントンを往復して要人と会ってきた人々は、今まで一体何を見てきたんでしょうか? 

 この次に来るのは、「北朝鮮の核保有容認」でしょうね。既に民主党の元国防長官のジョセイ・ナイ氏は「北朝鮮の核放棄は不可能」という見解を東洋経済で表明してますし、元議員の米田建三氏が内閣府にいたときにも、米国関係者から、北朝鮮が核保有国家になった場合の日本の反応の打診が来たそうです。

 従来のCVIDに変わって「核の無能力化」という新語が誕生したのも、それに符合する事象でしょう。しかし、一部の親米派・知日派は懲りずに「アメリカは北朝鮮の核放棄にはコミットしてる」という大本営発表を繰り返して、拉致問題と同様の禍根を残そうとしているようです。まさに、トラブルメーカーと言う所以ですね。


 「今になって拉致問題で「裏切られた」だの日米関係がゴタゴタしてるのは、親米派や知日派が安請け合いし、日本側からの対米協力は既に大量に発生してるからでしょう。」

・・・これには同感です。

 「アメリカは拉致問題に関して、日本になり変って解決してくれる」だの、「アメリカは、日本のために北朝鮮を軍事制圧してくれる」だのと、親米派が「有りもしない幻想」を振りまいた事が一番の罪ではないのでしょうか。

 「日本がアメリカに忠勤を励めば、きっとアメリカはそれに応えてくれるだろう」と、「アメリカによる拉致問題全面解決」というような餌を目の前にちらつかせて、アフガン・イラク戦争協力・慰安婦決議受諾・イランでの権益強制放棄に応じさせ、その挙句、「その餌は、幻だった」というようなことばかり続けていると、「親米派や知日派ひいては、アメリカ自体」が、信用を無くしてしまうと思うけどね。

2007/11/14 15:25

Commented by 古森義久 さん

identification さん

書かれている諸点、なるほどと頷かされるところ多々です。

そこでうかがいたいのですが、では日本はどうすべきだとお考えなのでしょうか。

外国人(在日韓国籍)の教授に日本の政策を決めてもらってもいいのかもしれませんね。でも結論はアメリカを一切、信じるな、というこのなのでしょうか。

あなたのご指摘の目的がわかりません。
日本が困れば、それでよいのか。日米同盟などやめることが日本にとってベストだというのか。

後知恵でここが間違い、あそこが間違い、あるいは大きな全体像のなかの個々の部分のミス(たとえはジョセフ・ナイ氏が元国防長官だとか)をせせら笑うというのには、どこか根幹での抵抗を覚えます。しかもまだミスだと断定ができない段階で、です。


「そこでうかがいたいのですが、では日本はどうすべきだとお考えなのでしょうか。」

・・・という反問ですが、幻想を持つのは止めることです。

 アメリカを当てにするのを止めて、自分の力で、事態を切り開いていこうとすることです。

 国民に対して、自己責任とか、自助努力と言いながら、日本政府に対してはとことん甘いのが親米保守です。彼らは、「日本はアメリカに守ってもらって当然」と考えています。そして、国民に対して限りなくケチなくせに、アメリカのサービスを受けるために惜しげもなく前金を払おうとします。そのくせ、肝心のサービスを受けられないことになっても、何だかだと誤魔化し続けます。

 「自力ではどうしても無理だ。ここはアメリカに頼るしかない。」という場合もあるでしょうが、そういう場合は、ちゃんと証文を取っておくことです。

 違反した場合の罰則もちゃんと書いておきましょう。そうすれば、「前金だけを受け取ってサービスなし」というようなこともなくなるでしょう。


2007/11/15 00:13

Commented by identification さん

To 古森義久さん
>identification さん
>
>書かれている諸点、なるほどと頷かされるところ多々です。
>
>そこでうかがいたいのですが、では日本はどうすべきだとお考えなのでしょうか。
*********************************************************
 拉致問題が日本に大事であるならば(それが従来の日本の主張のはずですが)、解除され次第アメリカに対して何らかの対抗措置を取るだと思いますが。

 親米派の人たちが、またまた最悪のコースを選ばせているようで懸念してます。つまり、「非常に重要」と言いながら、テロ支援国家解除がなされてもまるで何事もなかったように振舞うことです。

 ヒル氏も、解除以後に福田氏及び与党が、自分達の保身から「日米同盟は依然として堅固な関係」と繰り返すのを見越していることでしょう。

 ちょうど、ブッシュ氏が自分の保身から北朝鮮の核実験をいたずら程度と黙認したように。何もしないのなら、「非常に重要」などと最初から言わなければよいのです。結局のところ、これは日本はいくらでも丸めこめるという学習経験としてアメリカに蓄積するでしょう。

>外国人(在日韓国籍)の教授に日本の政策を決めてもらってもいいのかもしれませんね。でも結論はアメリカを一切、信じるな、というこのなのでしょうか。
>あなたのご指摘の目的がわかりません。
>日本が困れば、それでよいのか。
******************************************************* 
 少なくとも知日派の話は話半分に聞いておいたほうがよいと思いますが。構造的にも日米関係に携わるアメリカ人は「ワシントンの傍流(日高義樹)」なのですから。

 今回拉致問題でブッシュ政権を公然と批判したのは結局、ボルトン氏だけでしたね。グリーン氏やアーミテージ氏は、小沢批判だけに忙しかったようです。頼りになりますね。


 「拉致問題が日本に大事であるならば(それが従来の日本の主張のはずですが)、解除され次第アメリカに対して何らかの対抗措置を取るだと思いますが。」

・・・これも同感です。

 自国にとって、大事なことは、たとえアメリカの機嫌を損ねても、主張していかないと・・・。

 「アメリカとの友好関係」というものを最重要にして、「友好関係」を損ねるからと言って、日本の従来の主張を全て引っ込める・・・そんなことをしていれば、「日本などいくらでも丸めこめる」と侮られるだけです。

2007/11/15 00:15

Commented by identification さん

To 古森義久さん
>identification さん


>日米同盟などやめることが日本にとってベストだというのか。

 同盟が続くか終わるかは、脅威の認識が共有できるかで決まります。共有できれば続きますし、出来なければ終わるかもしれません。

 アメリカにとっての脅威は、イスラムであり核の拡散です。日本の脅威は、中国の軍拡、北朝鮮の核保有です。認識のズレは私のせいではありません。朝日のせいでもありません。

 私の指摘の目的は、そういう状況で前払いが多いNOVA方式で対米関係を運営するのを止めたほうがよいというだけです。お互いの期待が少ないほうが同盟はむしろ長持ちすると思いますが。
(後略)


「日米同盟などやめることが日本にとってベストだというのか。」

・・・アメリカ批判を行うと必ずこのような反問を親米保守は行います。

 「同盟が続くか終わるかは、脅威の認識が共有できるかで決まります。共有できれば続きますし、出来なければ終わるかもしれません。」

・・・それに対してこの答↑は正しいと思います。

 かつての日英同盟も、ロシアの脅威が去った後は、形骸化してしまいました。

 日米安保も、旧ソ連の脅威が去った今は、すっかり形骸化しています。日本の脅威は、中国と北朝鮮ですが、アメリカがもしそのいずれとも、ことを構える気はなく、イスラムとの戦いにかかりきりだとしたらどうでしょう。

 仮想敵が違うのに、同盟もないわけで、結果として、自衛隊は日本の敵でもないイスラムとの戦いに引きずり込まれて、肝心の中国や北朝鮮からの脅威には何の力にもならないという碌でもないことになりかねません。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私の対米感情の遍歴 (蒼龍)
2007-11-17 11:04:21
真司さん、お久しぶりです。蒼龍です。

またコメント投稿を中断してしまい、申し訳ありません。私事でまた色々とあったので…。

あ、そうそう。ブログの方ですが、来年初頭を目処にリニューアルしようかと思っております。

まずは米国の主に日本に対する悪しき振る舞いと、それについて沈黙ないし無関心を決め込む親米、いや媚米的なネットを含む保守論断を容赦なく切り捨てていく真司さんの記事には本当に溜飲が下がります。この場を借りてお礼申し上げます。

さて、ここで私のこれまでの対米感情について語らせて頂きます。

6年前の9.11同時テロからアフガン紛争、続くイラク戦争に至るまでの間、私は終始一貫して小林よしのりや西部邁はもちろん(ちなみにこの頃の小林の「新ゴーマニズム宣言」はこれまでで一番ひどいものでした)、ネット言論を含めた「反米派」に対して激しく憤っていました。それは別に親米だとか、米国に愛着があったという訳ではありません。

それは、彼らの対米批判が一見論理的に見えてその実、米国への激しい憎悪が込められた罵倒のオンパレードでしかなかったことです。さらに彼らの頭には9.11で少なからぬ日本人が犠牲になったこと、それを行ったビンラディン率いるアル・カイーダの非道な行い、アフガンの旧タリバン政権やイラクの独裁者だったサダム・フセインの民衆に対する残虐非道さが皆無だったこともあります。当時は私も若かったものだから、掲示板で小林の「新ゴー宣」を批判したり、反米派と論争したりしたものです。

イラク戦争については近年米国内からも非難の声が渦巻いていますが、私個人としては「絶対的に間違った戦争ではなかった」という意見です。旧フセイン政権時代のイラクは民衆の言論の自由を厳しく制限したばかりか、政府批判をした政治犯の収容、クルド人に対する化学兵器による虐殺、湾岸戦争でのクウェート侵攻等々、中共支那や北朝鮮と五十歩百歩の独裁国家でした。しかも、発見されはしなかったもののフセインは大量破壊兵器保有の野心を抱いていた疑いがあったようでした。もし査察を用いた時間稼ぎに付き合って大量破壊兵器保有を許せば、容易にフセインを倒す事ができなくなってしまったでしょう。

だからブッシュ大統領が、機能低下に陥った国連やフセイン政権とつながりのある国々、あるいは感情的な国内外の反戦派の批判を一蹴し、フセインを打倒した事だけは一応評価しなければならないと思います。

とまあ、その後しばらくはやや親米?的なスタンスでしたが、2005年の郵政大争乱をきっかけに、郵政民営化を目論む小泉や財界の裏で暗躍する米国の薄汚い対日干渉を知る事となりました。イラク戦争の時には米国寄りだった西尾幹二氏が一転して対米批判の姿勢を見せたり、また関岡秀次氏が一躍知られる存在になったのもこの頃でしたね。

そんな訳で、現在の私は米国が現在も行っているであろう、我が国内部の媚米派を介しての「カイカク」という名の経済システム改悪に真っ向から否定しています。また、「これ以上のゴタゴタはゴメンだ」「拉致問題は主に日本と北朝鮮との不幸な問題であって、世界的な人権問題ではない」「そもそも自分で何もせずに我が米国に頼るのがおかしいと思わないのか」と言わんばかりに、韓国も真っ青の北朝鮮への融和姿勢を見せ始めた米国の醜態は、とうてい許せるものではありません。最悪の場合、日米同盟解消を覚悟の上での報復措置を検討しなければならないでしょう。あくまで最悪の場合、ですが。

以上長々と語ってしまいましたが、これが私の対米感情の経過です。
返信する
海自の給油活動に関して (蒼龍)
2007-11-17 11:20:36
真司さん、もう一点だけよろしいでしょうか?

テロ対策特別措置法の期限切れによって、海上自衛隊によるインド洋での多国籍軍艦船(といってもほとんどが米海軍でしょうが)への給油活動が打ち切られ、海自艦船が日本本国へ撤収しました。福田首相は何としてでも新テロ特措法の成立を成し遂げようとする姿勢を見せています。

多くの親米保守系メディアやサイト・ブログでは、「給油活動は対米追随ではない。対テロ戦争に参加している関係諸国やアフガンからも感謝されている国際貢献だ」「日本への石油タンカーの通り道で海自の活動している事は海賊や中国への抑止力になる」とか言っていますが…。私にはどうもピンと来ないのですよね。

そこでお聞きしたいのですが、真司さんは給油活動を再開した方が良いと思われますか?
返信する
RE:私の対米感情の遍歴 (上田真司)
2007-11-17 15:55:47
蒼龍さん、コメントありがとうございます。

>またコメント投稿を中断してしまい、申し訳ありません。私事でまた色々とあったので…。

コメントは、お好きなときで、結構ですよ。

>あ、そうそう。ブログの方ですが、来年初頭を目処にリニューアルしようかと思っております。

そうですか。
再開されたら、伺いに行きます。

>まずは米国の主に日本に対する悪しき振る舞いと、それについて沈黙ないし無関心を決め込む親米、いや媚米的なネットを含む保守論断を容赦なく切り捨てていく真司さんの記事には本当に溜飲が下がります。この場を借りてお礼申し上げます。

それはどうも。

>6年前の9.11同時テロからアフガン紛争、続くイラク戦争に至るまでの間、私は終始一貫して小林よしのりや西部邁はもちろん(ちなみにこの頃の小林の「新ゴーマニズム宣言」はこれまでで一番ひどいものでした)、ネット言論を含めた「反米派」に対して激しく憤っていました。それは別に親米だとか、米国に愛着があったという訳ではありません。

私も、小林よしのりのテロ肯定とも取れる表現に、「それは無いだろう」と否定的でした。

>それは、彼らの対米批判が一見論理的に見えてその実、米国への激しい憎悪が込められた罵倒のオンパレードでしかなかったことです。さらに彼らの頭には9.11で少なからぬ日本人が犠牲になったこと、それを行ったビンラディン率いるアル・カイーダの非道な行い、アフガンの旧タリバン政権やイラクの独裁者だったサダム・フセインの民衆に対する残虐非道さが皆無だったこともあります。当時は私も若かったものだから、掲示板で小林の「新ゴー宣」を批判したり、反米派と論争したりしたものです。

「激しい憎悪」というものが、どのような考えから出たものか・・・それが理解できなければ、「醜い罵倒」にしか見えないということなのでしょう。

今の私たちの言動というものも、親米保守から見れば、その根っこにある考えに共感できないから、「醜い罵倒」にしか見えないと思います。

>イラク戦争については近年米国内からも非難の声が渦巻いていますが、私個人としては「絶対的に間違った戦争ではなかった」という意見です。旧フセイン政権時代のイラクは民衆の言論の自由を厳しく制限したばかりか、政府批判をした政治犯の収容、クルド人に対する化学兵器による虐殺、湾岸戦争でのクウェート侵攻等々、中共支那や北朝鮮と五十歩百歩の独裁国家でした。しかも、発見されはしなかったもののフセインは大量破壊兵器保有の野心を抱いていた疑いがあったようでした。もし査察を用いた時間稼ぎに付き合って大量破壊兵器保有を許せば、容易にフセインを倒す事ができなくなってしまったでしょう。

私のイラク戦争についての見方は、蒼龍さんとはちょっと異なります。

>とまあ、その後しばらくはやや親米?的なスタンスでしたが、2005年の郵政大争乱をきっかけに、郵政民営化を目論む小泉や財界の裏で暗躍する米国の薄汚い対日干渉を知る事となりました。イラク戦争の時には米国寄りだった西尾幹二氏が一転して対米批判の姿勢を見せたり、また関岡秀次氏が一躍知られる存在になったのもこの頃でしたね。

私は、プラザ合意あたりから、手前勝手なアメリカには批判的でした。批判的でありながらも、アメリカに守ってもらっているんだらか仕方がないかもしれないとも思っていました。

そんな私が、対米批判を強めるようになったのは、蒼龍さんと同様、郵政民営化法案をめぐる騒動からです。

>そんな訳で、現在の私は米国が現在も行っているであろう、我が国内部の媚米派を介しての「カイカク」という名の経済システム改悪に真っ向から否定しています。

結局、アメリカが一番おいしいところを頂くようにルールを変えることを、「カイカク」と言ってるだけなんですよね。

>また、「これ以上のゴタゴタはゴメンだ」「拉致問題は主に日本と北朝鮮との不幸な問題であって、世界的な人権問題ではない」「そもそも自分で何もせずに我が米国に頼るのがおかしいと思わないのか」と言わんばかりに、韓国も真っ青の北朝鮮への融和姿勢を見せ始めた米国の醜態は、とうてい許せるものではありません。最悪の場合、日米同盟解消を覚悟の上での報復措置を検討しなければならないでしょう。あくまで最悪の場合、ですが。

日本が抱えている最大の懸案事項に対して、このようにいい加減な態度を取るアメリカを見れば、万が一の「隣国による、日本侵略」が起こったときも、たいしてあてにはならないのではないかと予想されます。


返信する
Re:海自の給油活動に関して (上田真司)
2007-11-17 16:40:23
蒼龍さん。

>多くの親米保守系メディアやサイト・ブログでは、「給油活動は対米追随ではない。対テロ戦争に参加している関係諸国やアフガンからも感謝されている国際貢献だ」「日本への石油タンカーの通り道で海自の活動している事は海賊や中国への抑止力になる」とか言っていますが…。私にはどうもピンと来ないのですよね。

>そこでお聞きしたいのですが、真司さんは給油活動を再開した方が良いと思われますか?

1.戦争というのは、味方がいれば、敵もいるわけです。

「対テロ戦争に参加している関係諸国やアフガンから感謝されている」ということは、裏を返せば、それらの国に敵対している国や組織からはマイナスの評価を得ているということで、「感謝されている」と手放しで喜ぶことでもないでしょう。

2.相手の嫌がることをすれば、次の瞬間、それがカードになる。

北朝鮮が、ミサイルを発射し、核実験をしたとき、気の早い人は、「これで、北朝鮮もおしまいだ」と思いました。

ところが、このことによって、北朝鮮は「ミサイル」カードと「核」カードを持つようになり、その立場は以前より、格段に向上しました。

日本も「給油活動を中止することによって、(「核」カードほどの威力はないけれど、)「給油再開」カードを持つようになったわけで、このカードをうまく使えば、アメリカからそれなりの譲歩を引き出すことが可能かも。

返信する