鎌田はりきゅう整骨院のブログ 木火土金水     

起立性調節障害でお困りの方。鍼灸で治療してみませんか?


 

精神科からの患者

2015年02月12日 | 日記
 だいぶ昔になりますが、僕がまだ鍼灸の治療院を始めたばかりの頃でした。

 男の人に抱えられるように入ってきた四十歳を過ぎた頃かなといった年頃の女性。

 顔色はやや白っぽく、疲れ果てたような感じで治療用ベッドに倒れ込みました。

 話を聞いてみると、この数ヶ月体調が悪く、近くの病院に行っていろいろな愁訴を訴えてみた、内科では血液検査などをしてもらったが、特に異常はなく同じ病院内の整形外科に回された。

 整形外科に回されても特に治療もないまま神経科に回されたそうです。そして最後は精神科に回されて、自分の体調の異常はどこから来ているかもわからないまま鍼灸に流れてきたのです。



 はじめは随分難しい病気を抱えているんだろうなと構えていましたが、体のあちこちを探りながら、いろんな話をしているうちに「これって、ただの肩こりじゃないの?」という気がしてきました。東洋医学的に言えば立派な病気なんですけど肩凝と理解できない人には自分に何が起きているんだろう?ということになります。
 病院のお医者さんも、肩こりぐらいと思って何も言わなかったのかもしれません、しかし患者としては何かアドバイスが欲しかったでしょうね。
 病名をつけるということは、いったいこの病気はなんだろうというものに安心感を与えるものだと思います。何も言わずに他の科に回されたらますます不安になっちゃいますよね。

 因みに肩こりという言葉は夏目漱石が使って以来だそうで、日本固有のものらしいです。外国人は肩が凝ったとは言わないそうです。

 結局、その患者さんには疲労回復の鍼治療をしてから、三日続けて全身のマッサージをしました。体調は日に日に良くなって、4日目にはすっかり元気になりました。

 鎌田はりきゅう整骨院


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