十二指腸潰瘍の治療に患者さんが来た。
ひどい腹痛と、吐き気である。ピークは過ぎたがまだ胃が重い。
胃カメラの検査の結果、十二指腸に潰瘍がいくつか出来ているということで薬物治療で現在に至っている。
今まではストレスが原因といわれていたが、最近は「ヘリコバクターピロリ」という菌が原因なのだという。
変な名前だし、変な話だと思う。
胃潰瘍も、十二指腸潰瘍も疲労又はストレスによる自律神経の狂いでなるものだと思う。
胃に食べ物が入ると、殺菌のためにph1~2という強酸性の胃酸が胃に放出される。その時に胃壁は粘素により胃酸が中和されることによって守られる。
このときに粘素が出ないと、胃酸により胃は自家消化され穴が開くことになる。ピロリ菌の出番などどこにも無いではないか。
こういうときの対応は、食べても吐くか、下すか、腹痛で苦しむかであるので、ある程度落ち着くまで食べないこと、横になることである。
2~3日食べないで寝ていれば、落ち着いてくるはずである。
「2~3日食べるな。」というと、「その間の栄養は?」などと言う。いまの人間はよほど栄養を摂らないと心配らしい。1週間や1ヶ月食べなくたって死にはしないのだが・・・
そして自律神経の狂いであれば、鍼灸が効果的である。