鎌田はりきゅう整骨院のブログ 木火土金水     

起立性調節障害でお困りの方。鍼灸で治療してみませんか?


 

逆子治療

2015年04月14日 | 日記
 産婦人科に通っている妊婦さんから電話が有り、「33週になりますが、逆子が治りません。お灸で逆子が治ると聞きましたが、治るでしょうか。」という問い合わせでした。

 初めての逆子の治療をしたのは25年ほど前になります。メキシコ人の女性でした。「1週間以内に逆子が治らなければ、帝王切開をするしかない。」という、お医者様の言だとのことでした。

 彼女には切りたくない訳がありました。「先生、なんとかなりませんか?」

 お腹を触ってみるとお臍の右側に頭とおぼしき塊が触れました。本来頭は下のほうにあって、出てくる準備をしているわけですから、まさに逆子なわけです。
 「とりあえず、毎日お灸を据えにいらっしゃい。」ということでお灸を据えました。

 逆子の名灸穴は足の小指の先端の「至陰」というツボであります。ここに、お腹の赤ん坊が動き出すまで据えるといいます。
 その時はこの至陰と三陰交に据えました。

 翌日に来た時に臍の右側に頭はありませんでした。「動いたな?」。

 翌日から彼女は来ませんでした。

 それから半年後、母親と姉と赤ちゃんを連れて、彼女がお礼方々遊びに来てくれました。

 結局、帝王切開を受けずに済んだわけです。



 それ以来度々逆子の治療をやってきましたが、失敗例としては、治療をする時期があまり遅すぎて、産道にお尻が落ちてしまったものや、大きな子宮筋腫が回転を邪魔するものなどがありました。そういうことがなければ全てうまくいったということでもないですが、成績は悪くないと思います。

 今回の症例は午前中に逆子の治療をして、午後に病院の診察を受けて逆子が治ったのが分かったそうで、翌日喜びの電話がありました。

 早めにするに越したことはないけど、かなりギリギリでも諦めずに逆子のお灸は試してみる価値がありますよ。

  鎌田はりきゅう整骨院

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