PICkit2のレベル変換回路(2)の続きになります。
PICkit2はユーザーズガイドに全回路図が載っています。アナログ回路なので動作がよく分からない所をLTspiceでシミュレーションして分かったつもりになろうとしてます。
前回は、最終段の入出力部のレベル変換についてでした。今回は、降圧回路をシミュレートしてみます。PICkit2は、PICkit2からターゲットの基板に電力を供給することができます。供給する電圧はソフト的に制御できます(3.3Vとか5Vとか)。
関連する回路を抜書きしてみました。
PICkit2はオペアンプとしてMCP6001Uを使っていますが、LTspiceにはモデルがなかったので、適当なレールツーレール入出力オペアンプを使っています。抵抗やコンデンサの番号はPICkit2のユーザーズガイドに合わせてあります。PMOSのFETもいいかげんに選んでいます(本物はIRL ML6402)。
RC4というPIC18F2550の出力端子からPWM信号が出力されます。R4とC8のローパスフィルターで平均化(平滑化?)されて、Vrefとしてオペアンプの-入力に入力されます。最終的な出力電圧+V_TGTは、このVrefの2倍の電圧になります。
オペアンプの回路構成は反転増幅でも非反転増幅でもない、ブートストラップ回路と似たものになっています。トラ技10月号付録の「パワー・マネージメントIC活用ハンドブック」p.15によると、代表的なLDOの構成法の一つみたいです。
オペアンプはVrefの2倍の電圧を出力して、そのあとにPMOSのボルテージフォロワーがつながったような回路になっています。
デューティ比が0.3(ON:OFF=3:10)のときのシミュレーション結果です。Vrefの電圧(紫)の2倍の電圧が出力されています。
Vrefは1.65Vくらいで、+V_TGTは3.3Vくらいです。
Vrefを1.5Vから2.5Vまで0.1Vきざみで動かしてみました。
+V_TGTはちょうどVrefの2倍になっています。
PICkit2では、+V_TGTは4.7kΩを介してRA1という入力端子(たぶんA/D)につながっていて、フィードバック制御でPWMのデューティ比を変えることで、色々な電圧の電源になれるようになっています。
オペアンプの入力は0~2.5V、出力は0~5Vです。出力が5Vまでフルスイングしているので、少なくともレールツーレール出力のオペアンプを使う必要があります。
5Vしか使わないとすると、このあたりの回路は全部いらなくなります。
PICkit2の主なモジュールは以下の4つになります。
(1) 降圧回路、USBの5Vから+V_TGTを作る(フィードバック制御あり)
(2) 昇圧回路、+V_TGTからVPP用の電圧を作る(フィードバック制御あり)
(3) VDD_TGT入出力切り替え回路、PICkit2から給電するか、ターゲットから給電するかを切り替える
(4) レベル変換、ICSPCLKとICSPDATの電圧を0~VDD_TGT(V)入出力にする
今回の回路は、前回のレベル変換回路と違って、PICkit3でも引き継がれています。
なんとなく分かったような気になれたのでよしとします。
PICkit2はユーザーズガイドに全回路図が載っています。アナログ回路なので動作がよく分からない所をLTspiceでシミュレーションして分かったつもりになろうとしてます。
前回は、最終段の入出力部のレベル変換についてでした。今回は、降圧回路をシミュレートしてみます。PICkit2は、PICkit2からターゲットの基板に電力を供給することができます。供給する電圧はソフト的に制御できます(3.3Vとか5Vとか)。
関連する回路を抜書きしてみました。
PICkit2はオペアンプとしてMCP6001Uを使っていますが、LTspiceにはモデルがなかったので、適当なレールツーレール入出力オペアンプを使っています。抵抗やコンデンサの番号はPICkit2のユーザーズガイドに合わせてあります。PMOSのFETもいいかげんに選んでいます(本物はIRL ML6402)。
RC4というPIC18F2550の出力端子からPWM信号が出力されます。R4とC8のローパスフィルターで平均化(平滑化?)されて、Vrefとしてオペアンプの-入力に入力されます。最終的な出力電圧+V_TGTは、このVrefの2倍の電圧になります。
オペアンプの回路構成は反転増幅でも非反転増幅でもない、ブートストラップ回路と似たものになっています。トラ技10月号付録の「パワー・マネージメントIC活用ハンドブック」p.15によると、代表的なLDOの構成法の一つみたいです。
オペアンプはVrefの2倍の電圧を出力して、そのあとにPMOSのボルテージフォロワーがつながったような回路になっています。
デューティ比が0.3(ON:OFF=3:10)のときのシミュレーション結果です。Vrefの電圧(紫)の2倍の電圧が出力されています。
Vrefは1.65Vくらいで、+V_TGTは3.3Vくらいです。
Vrefを1.5Vから2.5Vまで0.1Vきざみで動かしてみました。
+V_TGTはちょうどVrefの2倍になっています。
PICkit2では、+V_TGTは4.7kΩを介してRA1という入力端子(たぶんA/D)につながっていて、フィードバック制御でPWMのデューティ比を変えることで、色々な電圧の電源になれるようになっています。
オペアンプの入力は0~2.5V、出力は0~5Vです。出力が5Vまでフルスイングしているので、少なくともレールツーレール出力のオペアンプを使う必要があります。
5Vしか使わないとすると、このあたりの回路は全部いらなくなります。
PICkit2の主なモジュールは以下の4つになります。
(1) 降圧回路、USBの5Vから+V_TGTを作る(フィードバック制御あり)
(2) 昇圧回路、+V_TGTからVPP用の電圧を作る(フィードバック制御あり)
(3) VDD_TGT入出力切り替え回路、PICkit2から給電するか、ターゲットから給電するかを切り替える
(4) レベル変換、ICSPCLKとICSPDATの電圧を0~VDD_TGT(V)入出力にする
今回の回路は、前回のレベル変換回路と違って、PICkit3でも引き継がれています。
なんとなく分かったような気になれたのでよしとします。
マルツでヘッドセットルーペという頭につける虫めがねが売られていました。680円だったので試しに一つ購入してみました。
箱
中身
うしろの方はマジックテープになっていて、頭のサイズに合わせて調節できるようになっています。
レンズ部分は角度調整できます。箱には2.5倍と書いてあります。
微妙な感じもしますが、値段相応の価値はありそうな気もします。
箱
中身
うしろの方はマジックテープになっていて、頭のサイズに合わせて調節できるようになっています。
レンズ部分は角度調整できます。箱には2.5倍と書いてあります。
微妙な感じもしますが、値段相応の価値はありそうな気もします。