Sim's blog

電子工作はじめてみました

PICkit2のレベル変換回路(2)

2009-11-22 22:33:37 | 電子工作
PICkit2のレベル変換回路の続きになります。

コメントでgomisaiさんに横軸を入力電圧、縦軸を出力電圧にする方法を教えてもらいました。

右下の.dcほにゃが、V1の出力を2Vから0.1Vきざみで5Vまで動かす(スイープする)設定です。
シミュレーション結果です。

ピンクがV1そのもので、緑がOUTです。赤はR1に流れている電流です。緑がピンクより上にあるのは、昨日の通りです。2Vのときは出力も2.5V、電流はなんと250mAです。

のりたんさんから、PICの出力インピーダンスを無視しているというコメントをいただきました。出力インピーダンスの計算はよく分かりませんが、233Ωくらいだろうと見当をつけて、R1=243Ωでシミュレーションしなおしてみました。

ぴったりです。2Vのときで2.11V、11.87mAになっています。3.3Vのとき3.36V、6.7mAです。

出力インピーダンスの233Ωですが、PIC18F2550のデータシートのp.382にVohは3mAのときVDD-0.7V(min)となっていたので、3mA流したときに0.7V電圧降下するなら、0.7V/3mA=233Ωなんだろうと勝手に解釈しました。このあたりはあまり自信がありません。

MTM04に行ってきました

2009-11-22 22:06:56 | その他
Make: Tokyo Meeting 04(MTM04)に行ってきました。天気はあまりよくなかったですが、大勢の人で賑わっていました。

今回は展示もやたら多く、ほとんど写真を撮っていません。

入り口にあった看板


ニコニコ技術部


講演をする小林さん

2010年春に出版される「Prototyping Lab」のお話をされていました。Arduino中級編を目指すとのことで、色々なレシピの載った本になるそうです。楽しみです。

大人の科学から「Japanino」という8bit マイコンが出るそうです。

裏に日本地図があるんでしょうか。

某所にいたフリス犬


インフローさんの所で販売していたカレンダー基板とコースター基板



2010年は寅年のような気もします。

8x8x8のLEDキューブ

ということは512個も使ってるんですね。

二足歩行ロボットBESIMOです。


もあさんのリレーを使った楽器

もなかを使ってMIDIから制御できます。

拡大図

リレーの外側をはずして、さらにストッパーもはずして、鐘を直接打つようになっています。

別の拡大図


圧電スピーカを使った入力装置


測距離計を使ったエアギター

ここまで、もあさんのところです。

踊るタコルカ


YM2151シールド。YamahaのFM音源ICを使ったシールドです。

作られた方のブログです。まずはYM2151を入手するところからすごいです。

Arduinoというか、ATMega328を使って160x120くらいのNTSC出力をされています。

スケッチとかではなく、ごりごりのアセンブラだそうです。階調も16レベルあるそうです。タイミングを合わせるのがたいへんだったとか。ぜひともソース公開していただきたいものです。


Arduinoとしては全く使ってないとのことです。

O'Baka Projectの色々(Arduino Diecimila を使う)
ワンチップArduino




スケルトンArduino。完全に空中配線のみで作られています。

他にCNCで基板を削るデモもされてました。

ペーパークラフトのテオ・ヤンセン(Emerge+さんのページ)

紙なのに動くー

振るとなるグラス。中のボードはSunのロゴがありました。


なんでも作っちゃう、かも。さん

スタバカップスピーカーのワークショップをされていました。

LED Tile (詳しくはこちら)

裏側

マトリックスLEDの裏にぴったり回路を作っています。どうやってはんだづけしたのかは謎がいっぱいです。見えているICはPSoCだそうです。これをたくさんつなげることができます。


とまあ、これで10件くらいのご紹介です。全部で140件なので、とんでもない状況です。とても紹介しきれません。まだ、明日もやってます。

今回買ってきたもの

マイコンボードCoron ARM Corex-M3(STM32 72MHz)搭載だそうです。
Tokyo Hackerspace Portable Hackable Sign 8x8マトリックスLEDに流れるメッセージを出します
16x16マトリックスLED
FMラジオキットFK1

PICkit2のレベル変換回路

2009-11-22 00:10:47 | 電子工作
MicroChipのPICkit2はユーザーズガイドに全回路図が載っています。
PICkit2はPIC18F2550が5Vで動作しています。プログラム用のICSPCLKとICSPDATの2本の制御線はターゲットと同じ動作電圧で入出力するのでレベル変換をしています。PICkit3では、レベル変換用のIC(74LVC1T45)を使っていますが、PICkit2はディスクリートで組まれています。回路図を見ても動作がよく分からなかったので、LTspiceで動かしてみました。

回路はこんな感じです。

V1から5Vのパルスが出ています。3.3Vがターゲットの電圧として、OUTから3.3Vのパルスが出るはずです。

シミュレーション結果です。

緑がV1の出力の5Vパルスで、紫がOUTの出力です。3.50373Vのパルスになっています。消えた1.5Vはどこにいっちゃったんでしょう?こういうのは、あいかわらずさっぱりです。

ターゲット電圧を2VにするとOUTは2.5Vになります。ちょっと高めの電圧が出てくるようです。

R1は150mA流れてることになっています。もちろんPIC18F2550は、そんなに流せません。

逆向きにして、OUT側から3.3Vのパルスを入力してやると、3.3Vがそのまま出てきます。

.step paramを使ってターゲット電圧を動かしてみました。

3Vから0.3Vきざみで5Vまで動かしました。緑がターゲット電圧、紫がHのときの電圧です。横軸にターゲット電圧を取ればいいのですが、やり方がよく分かっていません。3VのときでOUTは3.23V、3.3Vで3.5V、3.6Vで3.78Vという感じでターゲット電圧が高くなるにつれて、OUTとの差は縮まっています。

よく分かってなくても回路図があれば回路シミュレータでどんな動作をするか調べることができるのは便利です。今月のトラ技がトランジスタの特集号だったので勉強しなおしてきます。