Sim's blog

電子工作はじめてみました

DWMのJTAG回路

2009-07-27 22:44:37 | 電子工作
今は亡きDesignWave誌の2008年6月号にFT2232を使ったARM用JTAGの回路図が出ていました。回路図とサンプルはDesignWaveのダウンロードページから入手できます。hamayanさんは基板をおこして作られています(記事)。

自分の頭の整理のために、回路図を一部抜書きしてみました。

JTAGの通信用の信号のあたりです。

このJTAGケーブルは、nOEという信号を使ってターゲットとの間を電気的に切り離せる(ハイインピーダンス)ようになっています。nOEはプルアップされているので、FT2232のポートを初期設定する以前の状態だと、ハイインピーダンスになっていて安全サイドの設計になっています。
三角は74VHC125ですが、レベル変換もします。Interface 5月号付録のLPC2388基板だと3.3Vなので、レベル変換は不要です。
安全ということだと、74VHC125の入力側をプルアップしておく方がよいかもしれません。

ターゲットの電源センスです。

nTVCCはターゲットの電源が入っているときにL、電源が入っていないときにHになります。ソフト側でターゲットの電源をチェックするために使う信号です。

リセットその1(TRST)です。

JTAGのTAPをリセットするのに使う信号らしいです。TRSTもレベル変換用の74VHC125で接続されています。nTRST_OEがHのときハイインピーダンスになります。74VHC125は4回路入りなので、2個目になります。

リセットその2(SRST)です。

今までの信号と違って双方向になっています。SRSTはシステム全体のリセットということみたいです。双方向になっているのは、PC側のソフトからリセットしたいときもあるし、基板上のリセットボタンが押されたのを読み取りたいという、両方の用途があるからだと推察されます。単に出力同士がぶつかるのを防ぎたいだけかもしれません。nSRST_OEがHのときにハイインピーダンスになります。
PC側からリセットをかけたいときはnRST_OEをLにしてから、nSRSTをLにします。

さてさて、なんとなく雰囲気は分かりました(分かったつもり?)。秋月のFT2232DモジュールとLPC2388基板を試しにつないでみたくなってきました。