Sim's blog

電子工作はじめてみました

1.5V電池で白色LEDを点ける(5) チップトランジスタ

2008-02-24 17:16:54 | Joule Thief
1.5V電池で白色LEDを点ける(4)の続きです。

秋月で売っているチップトランジスタ2PD601ARで試してみました(I-02232 40個200円)。


ブレッドボードで使えるように変換基板にはんだづけしました。変換基板は千石やマルツで売っているダイセンのD006です(0.95mmピッチ)。

トランジスタの比較です。
         2SC1815   2SC2500   2SC2655   2PD601AR
VCBO         60V       30V       50V        60V
VCEO         50V       10V       50V        50V  (2SC2500 VCES 30V)
IC         150mA        2A        2A      100mA
IC(peak)     ???        5A       ???      200mA  (2SC2500 パルス)
PC         400mW     900mW     900mW      250mW
fT         80MHz    150MHz    100MHz     120MHz
rank          GR         C         Y          R
hFE      200-400   300-450    120-240   210-340
package    SC-43       ???        ???     SC-59  (JEDEC)
package    TO-92  TO-92MOD   TO-92MOD       ???  (JEITA)

青色LEDを光らせてみました。コイルは鈴商で買った緑色のコアのです(写真左)。

2SC1815 55.04kHz p-p 4.400V
2SC2500 27.56kHz p-p 6.880V
2PD601A 46.84kHz p-p 4.720V

2SC1815と似た感じです。今まで集めた色々なコイルのほとんど普通に点いています。残念ながら抵抗に巻いたコイルは点きませんでした。もっといっぱい巻かないといけないのかもしれません。


別なコアを見つけてきました。


左はラジオデパート3Fの斎藤電気商会で売っていたものです。色は赤です。Qが高いという話でした。
8Tですが、インダクタンスが足りないのかなかなか点きません。
抵抗と並列に0.1uF、トランジスタのCE間に100pFのコンデンサをいれると、2SC2500でなんとか光りました。コンデンサのつけかたは試行錯誤です。コレクタにオシロのプローブをあてるとなぜか光ったのでCE間にもコンデンサをつけました。
発振周波数は8.3MHz、p-pで5Vくらい出ています。2SC2500と2SC2655でしか光りません。

右はマルツで売っていたものでFB101という型番です。マルツでフェライトコアを売っているのに気づいていませんでした。灯台下暗しです。
6Tです。2SC2500で206kHz p-p 5.5Vです。2SC1815だと抵抗と並列にコンデンサをいれないと点きませんでした。2PD601Aだとコンデンサなしでも点きます。318kHzでp-p 4.1Vです。4個並列で285kHz p-p 3.5Vです。小さいのになかなか優秀です。


別のコイルです。

左はasupiyoPaPaさんご紹介の日米商事のトランスです。2SC1815で18.36kHz p-p 4.64Vでています。他より発振周波数が低いです。巻き数も多くインダクタンスが高いのだと思います。

右2つは鈴商です。
中央のは、295kHz p-p 4.08Vです(2SC1815)。
右のは3本巻いてあります。1:1だと46kHz p-p 4.24V(2SC1815)です。2:1にしてみました(1次(ベース側):2次(LED側))。44.9kHz p-p 4.48V(2SC1815)になりました。1:2にすると2SC1815では点かなくなりましたが、抵抗と並列にコンデンサをつけると光りました。25.1kHz p-p 3.68Vです。


居酒屋ガレージさん
記事によると、ニッケル水素電池は放電させすぎると寿命が短くなるとあります。エネループもニッケル水素電池なので今回のようにLEDの点けっぱなしのときは気をつける必要があります。電圧が安定しているので実験にはぴったりです。