満員御礼の垂れ幕が下がりました。このところの大相撲人気はどうしたものでしょうか。若貴。大鵬卵焼き!!などの時代のように、強い横綱が君臨しているわけでもありませんのに、東京以外の場所まで、席は発売直後に満員完売となります。
長く太い望遠レンズをカメラマン仲間で、「大砲」と呼びます。注目度の高い取り組みに、何台もの大砲の照準が土俵上に合わされました。プロカメラマンたちの緊張感が伝わってきます。どんな映像が明日の新聞などに掲載されるのでしょうか。
スポーツ新聞に限らず一般紙のスポーツ欄にはその日の映像が掲載されます。椅子席の最後部に陣取ったカメラマンは休むことなくシャッターを切り続けています。どれだけ多くの映像が夫々のカメラのメモリの中に蓄えられたのでしょうか。
会場のあちこちにテレビカメラが設置されています。こちらでは女性の技術者がカメラを操作していました。それぞれの場所の映像をモニター室で素早く編集し、きわどい勝負や珍しい決まり手はVTRや見る角度を変えた映像を見せてくれます。
御嶽海関がいつもより幾分頭を下げて低く立ち、差し勝とうとします。これに対し熱海富士関は右腕で強烈にかちあげるようにしておっつけ、差させないまま突き出だされてしまいました。残念!!この日は土をつけられました。
幕内下位の取り組みですが多目の懸賞金が付きました。信州昼神温泉の文字もみえます。熱海富士関は懸賞が多くつくと異常に頑張って勝ってしまうことが良くあります。淡白な御嶽海関がこれに堪えられるのでしょうか?
勝ち越しを決めている御嶽海関をさらに応援しようと信州のファン(?)が目立っています。開幕前に席は売り切れていますからこの日の応援には「信州の星☆御嶽海」の横幕などをかざし、好調御嶽海関に気持ちよく声援を投げかけています。
中入り後5番目の取り組み。われらが御嶽海関が登場です。相手は10歳年下の22歳、若手の熱海富士関です。公式身長は186Cm、体重180Kg相手にとって不足はない!と言いたいところですが、なんといっても勢いが良い相手です。
「ただ今の協議について説明いたします・・・」審判長の場内放送で、どうやら獅司関が翠富士関の髷をつかんだようです。カワセミクンは見事にザンバラ髪になっていました。完敗だっただけにラッキーと言っていいんですよネ。
アレレー!?何かわけがわからないのですが、物言いがつきました。土俵に上がった五人の審判が何やら話あっています。きわどい決まり手でもなく、観客としては訳が分からずザワザワしながら様子見をするしかありません。