大江戸余話可笑白草紙

お江戸で繰り広げられる人間模様。不定期更新のフィクション小説集です。

雑学の勧め 新選組は八王子千人同心だった

2011年04月19日 | 雑学の勧め
 多摩の百姓がなぜ、剣術を心得ていたのか。そして、甲陽鎮撫隊になぜ、佐藤彦五郎ら多摩の百姓が加わったのか。
 それは江戸幕府が出来た頃に遡ります。多摩は中仙道から敵が江戸に入る要所でした。そこで徳川家康は、滅びた武田勝頼の家臣二百五十名を、土地を与えて八王子千人同心にしたのです。通常は畑を耕す。だが、いざとなったら幕府の為の守備兵になる。
 二百六十年続いた江戸幕府において、彼らは百姓となっていましたが、剣術の鍛錬は怠りませんでした。
 こんな経緯から、近藤勇も土方歳三も百姓ながら、土地持ち、年貢無しのお大尽だったのです。
 彼らが、幕府の窮地に立ち上がったのは言うなれば、最もなこと。
 そして、井上源三郎に置いては、八王子千人同心世話役の井上藤左衛門の三男でした。
 この井上源三郎。映画やドラマではおっさんとして登場しますが、実際にには近藤より五歳しか年上ではありません。
 鳥羽伏見の戦いで戦死しますが、この時も、撤退命令が出たにも関わらず、最後まで可換に戦ったようです。
 さて、年齢が出たところで、沖田総司が新選組幹部の最年少として描かれていますが、実は斉藤一は沖田より二歳年下です。
 


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