八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

解いて結ぶ

2012-10-19 20:24:05 | イケン!

 

建築用語で、

解く という言葉がある。

解体する という意味なのだけれど、

 

解く という行為は、

日本の家屋の構造様式をよく表していて、

結ぶ という行為につながる。

 

ということで、

本日は 対庵 を解いた。

 

建具と板壁を解いて、

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屋根と梁を解いて、

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柱を解いて、

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土台と床板になった。

Aimg_4073

 

解かれた 部材は川を渡って、

再び 結ばれる 予定となっている。

 

 

建具と板壁が一本橋を渡り、

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土台、床板、柱、梁、屋根が一本橋を渡り、

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川向いの土地に運ばれた。

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この土地で 対庵 は、

再び、新しく 結ばれる! 

 

建物を、効率的に手っ取り早くぶっ壊して

産業廃棄物にしてしまう現代社会において、

   

解いて結ぶ という精神は、

絶やしてはならないと強く思う。