何年も前から、
蓑虫山人(みのむしさんじん) のことが気になって仕方ない。
蓑虫山人 とは、
天保7年(1836)生まれの 漂泊の絵師 である。
生活道具一切を
笈(おい) という木箱に入れて背負い、
九州から東北を旅したという。
建築家の嗅覚で、
私がもっとも注目するところは・・・・
笈(おい) という木箱の
モバイル性である。
蓑虫山人 の描いた絵を見ると、
笈 の前に2本の竹竿のようなものを建てて、
天幕を張っている。
もっとよく見ると、
簀子のような床が、地面と縁を切って
少し持ち上げられて設けられている。
なんだ、
この素晴らしく快適な生活スタイルは!
めちゃくちゃ、かっこいい!
今度、時間がゆっくり取れたら、
ぜひ、
蓑虫山人 の 笈型住居 を作ってみたい。
不安定な、
ホームアリ の人たちに、たくさん提供して、
楽しい
ホームレス 生活を予感させてあげよう。
社会は急速に しぼんでるんだ!
悩んでるヒマがあったら、
桜の樹の下に寝転んで、
屁でもかまして、笑って暮らそう!
ニゲロ! イキロ!
そんなに深刻になるなよ!