明治２３年？の青森県の多額納税者

「青森県　多額納税者」をググったら国立国会図書館のデータベースの「帝国議会議員選挙者名鑑」がヒット
その中に全国の多額納税者が掲載されています。発行年次が明治２３年６月とあるので明治２３年頃のデータでしょうか。
それによると

１位　　五所川原町　佐々木喜太郎（以下敬称略）
２位　　野邊村（野邊地村の誤りか）　野村治三郎
　　　　何かの資料で畑中心に田畑６００町歩を所有と見た記憶があります。
３位　　五所川原町　佐々木嘉太郎
　　　　佐々木喜太郎と佐々木嘉太郎は親子と思っていましたが、「帝国議会議員選挙者名鑑」には生年月の記載があり５歳しか違わないようす。
４位　　六郷村（現黒石市）の宇野清左衛門
５位　　五戸村　三浦重吉
６位　　浅瀬石村（現黒石市）　北山彦作　浅瀬石に北山組だったか北山工務店というのがあった記憶が
７位　　木造村　市田利平
８位　　板屋野木村（現板柳町）　竹浪良太郎
　　　　何代か前の町長さんは竹浪さんでした。
９位　 弘前市　宮本甚兵衛
１０位　阿部賢吉
１１位　七戸村　盛田喜平治
１２位　田舎館村　佐藤次郎佐衛門
１３位　五所川原村　平山助六　
１４位　青森市　北谷幸八　
１５位　青森市　大坂金助　

平川市（旧平賀町）のマンホール

このところ蓋の探索を怠っていましたが昨日は下を見ながらツーリング。新しい蓋は発見できず、親子型を新屋地区でゲット。

青森県の多額納税者（明治３８年）

青森県治一覧明治３５年版と明治３４年版の多額納税者は順位と納税額は全く同じ
明治３６年版から明治３８年版も順位と納税額は全く同じ。何らかの事情で同じ数字を使いまわしたのでしょう。
明治３８年版の順位は
１位　　五所川原町　佐々木嘉太郎（以下敬称略）
２位　　五所川原町　平山浪三郎　この人が「平浪」の基になったと推察
３位　　七戸村　盛田喜平治
４位　　金木村（現五所川市）津島源右衛門　
５位　　六郷村（現黒石市）の宇野清左衛門
６位　　黒石町　加藤宇兵衛　
７位　　青森市　北谷幸八　きたきたきたやのじこきた・・・という戯れ言がありますが
８位　　青森市　村本喜四郎
９位　　田舎館村　佐藤次郎佐衛門
１０位　浅瀬石村（現黒石市）　鳴海久兵衛　
１１位　板柳村　安田才助　
１２位　田舎館村　田澤粕三郎　
１３位　弘前市　宮本甚兵衛
１４位　千年村（現弘前市）　松木彦衛門
１５位　青森市　大坂金助　みちのく銀行の前身の「青和銀行」役員の「大坂」さんのご先祖かと。
７、８、１３、１４位は全くわかりません。

青森県の高額（多額）納税者

探偵の手元には明治４４年版の「青森県治一覧」がありまして、それには多額納税者が掲載されています。
「青森県治一覧」は国立国会図書館のデータベースが公開されていていくつかの年の分も閲覧可能です。
その中で一番古い多額納税者が掲載されている明治３４年版では
１位　　五所川原町の佐々木嘉太郎（以下敬称略）
２位　　五所川原町の佐々木喜太郎
１、２は通称「布嘉」でしょうか。何かで「布嘉」は田畑６００町歩を所有と見た記憶があります。酒田の本間家の３分の１、新潟の伊藤家の半分といったところでしょうか。
佐々木家は五所川原市や青森市の市長を何代か輩出しています。
３位　　六郷村（現黒石市）の宇野清左衛門
こちらのご子息は太宰治と接点があったようです。
４位　　津島源右衛門　
太宰治の父親だったかな　何かで津島家は田畑３００町歩を所有と見た記憶があります。
５位　　黒石町　加藤宇兵衛　沢成庭園でしたか。
６位　　七戸村　盛田喜平治
七戸町にある盛田牧場や「駒泉」の蔵元「盛田庄兵衛」は関連と推察
７位　　田舎館村　佐藤次郎佐衛門
確証はないですが元村長が佐藤さんなので何かの縁があるのでは。
田舎館村出身の同僚の話では田んぼアートの会場となっている田んぼを貸している人は佐藤さんらしいです。
８位　　五所川原町　平山助六　現在の五所川原市長の平山さんは縁者かと。通称「平浪」？
９位　　弘前市　宮本甚兵衛
１０位　板柳村　安田才助　何代か前の町長さんは安田さんだったような。
１１位　田舎館村　田澤粕三郎　「田澤吉郎」氏のご先祖？
１２位　浅瀬石村（現黒石市）　鳴海久兵衛　前黒石市長のご先祖？
１３位　千年村（現弘前市）　松木彦衛門
１４位　青森市　北谷幸八
９、１３、１４は全くわかりません。
１５位　七和村（現五所川市）　阿部賢吉　「大阿部」ですね。
掲載されているのはここまで。南部の人が少ないのは不思議な感じがします。

「笑縫の会」

という催しが黒石市の西馬場尻の工藤家で開催されておりまして行ってきました。布を使った手工芸作品の展示即売会というところでしょうか。人形が多かったような。
工藤家は大河ドラマ「いのち」のロケにも使われたそうで台本や出演者の色紙なども展示されていました。かやぶき屋根に瓦葺風の覆いを施した？屋根も立派。庭園もあり敷地も広くかつては村長さんか庄屋さんを務めた家柄ではないかと勝手に想像してみましたがどうでしょうか。
「笑縫の会」は明日まで開催されています。