瀬島龍三と四元義隆がいかに中曽根康弘のために陰で働いてきたかを私は書いた。それは、中曽根を首相に仕立てて、「田布施システム」のために働かせることであった。中曽根康弘は救われた。田中角栄はそのために犠牲となった。中曽根が内閣総理大臣となっていく物語の前に、一つの論文を引用することにする。
「われわれの中で、外国の報道機関、外国の物書き、外国人の法律学者などなど、法律に接触する人々に、次のことをけっして漏らしてはならない。
<田中角栄被告は、ただの一度も最重要証人に反対尋問する機会を与えられることなく、有罪を宣せられたのである>
それを聞いた文明国の人は、百人が百人、千人が千人、万人が万人、一人残らず日本はそんな野蛮国であったのか、と仰天することであろう。われわれはそんな国の恥を、世界に晒すことはないのである。」
(「『角栄裁判』は東京裁判以上の暗黒裁判だ!」渡辺昇一「諸君!」昭和五十九年一月号)
貴あれば賎あり。時の権力者ありて、その恩恵が国の民草に及ぶ。しかして、田中角栄は殺されにけり。憶!
(鬼塚英昭『瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人』成甲書房、2012年)
「われわれの中で、外国の報道機関、外国の物書き、外国人の法律学者などなど、法律に接触する人々に、次のことをけっして漏らしてはならない。
<田中角栄被告は、ただの一度も最重要証人に反対尋問する機会を与えられることなく、有罪を宣せられたのである>
それを聞いた文明国の人は、百人が百人、千人が千人、万人が万人、一人残らず日本はそんな野蛮国であったのか、と仰天することであろう。われわれはそんな国の恥を、世界に晒すことはないのである。」
(「『角栄裁判』は東京裁判以上の暗黒裁判だ!」渡辺昇一「諸君!」昭和五十九年一月号)
貴あれば賎あり。時の権力者ありて、その恩恵が国の民草に及ぶ。しかして、田中角栄は殺されにけり。憶!
(鬼塚英昭『瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人』成甲書房、2012年)