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まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

不忍の蓮/新一人吟行記(5)~プロローグ3の終わり(その237)

2014-11-16 23:18:10 | 一人吟行記
枯蓮の一群闇を見晴るかす*  闇から闇空から空へ蓮枯るる*  枯蓮の枯れゆくままに人集ふ*  枯蓮の空に東天紅の闇*  蓮枯れや女神の羊水として流る  仮設トイレの圧し潰されし冬の闇  蓮枯れて人枯れてはや闇の底*  現代の夜鷹は「不景気だから助けて」  破れ蓮の蓮たる所以失せにけり*  不忍の蓮枯れて後の楽園あり  蓮また蓮ただ枯れている世となりぬ  枯れ蓮を見ているマツコデラックスを見ている*  私の人生枯れ蓮として終らず  枯れ蓮のもはや吹雪いていたりけり  青蓮は痩せても枯れても人間なり  ハタと知るオカマも蓮を愛すなり  枯蓮の直立夜空に突き刺さる

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