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まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【氷の禁域】手長足長の神舞い降りる氷の平原 夏石番矢/新俳句入門*特別編

2018-06-10 23:16:54 | エッセー・評論

今日の都心での業務の準備に週中は集中していたため、休養を取りながら夏石番矢最新句集『氷の禁域』評を一気に進めたい。作者にとって【氷の禁域】とは、この21世紀世界の異形の日常の《全体》を俯瞰することで自ずと拓かれてゆくある《空域》のことを指す。そこではあらゆる事象がそれまでとは真逆の不可知の様相を呈することになる。かつて数万年単位で幾度となく繰り返された《氷河期》を挟んで、人類は遺伝子レベルでの根底的な変容を強いられて来た。まず冒頭に置かれた4句を遠望してみたい。・・・《続く》

 

氷天国二足歩行はとても野暮

氷の下で天使の翼増殖す

手長足長の神舞い降りる氷の平原

氷の上で白馬が白鳥になる夕べ

 

「氷の禁域 句集」の画像検索結果

RUST 『FORGET-ME-NOT』 注目!ロス配信の日本人バンド

https://youtu.be/8ZHlagHal8Q?t=92


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【氷の禁域】消えない虹は氷消えるわれらは水 夏石番矢/新俳句入門*特別編

2018-06-09 02:40:36 | エッセー・評論

消えない虹は氷消えるわれらは水   夏石番矢  最新句集『氷の禁域』より

何という生と死の距離の近さであろうか。時折り天空に出現し、わたしたちのこの一度きりの生の刹那にあって変わらぬものの栄光を主張する〈虹〉が、人間の生きて在ることの儚さを生む〈水)の刻々の変容と同義であったとは。われわれは〈氷〉と〈水〉の相克という完全なる《無》に直面しているに違いない。・・・《続く》

 

「氷の禁域 句集」の画像検索結果

 

Uru 癒しカバー BEST

https://youtu.be/fbjzC2-wB-4?t=37


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【最新作】落花しきりお釈迦様とは顔馴染み/北大路翼を読む(9) 

2018-06-08 06:30:28 | エッセー・評論

落花しきりお釈迦様とは顔馴染み   北大路翼  「街」131号

一句の中に「落花」と「お釈迦様」が同居すると、もう何万年もの間、両者は確かに顔馴染みであるかのように感じさせる。そこには、落花の《無常》を帳消しにしてしまう安堵感がある。・・・《続く》

 

「北大路翼」の画像検索結果


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最新作!目の中の最後の雪を蹴れば消ゆ/北大路翼を読む(8)

2018-04-06 03:52:41 | エッセー・評論

*末尾に中三少女の歴史的歌唱付

目の中の最後の雪を蹴れば消ゆ   北大路翼   「」130号(2018・4)より

今年の最後の雪を見たのはいつだったか。目の前の桜や薔薇科の花々に見とれて、前年から今年にかけての雪の消長への関心が薄れていた。確か一月に全国的な大雪が降り、ここ東京でも20センチを超える記録的な降雪があったような気がする。作者も首都圏在住だったと思うが、その年に降った最後の雪の印象が強かったのだろう。作者にとって雪とは、淡々と目の中にあったのみならず、日々の辛酸に満ちた暮らしの途上にあって、自らの足で何気なく蹴り上げることでそれは確かにあったのだという思いと共にいつしか消えていったものなのだろうか。大都会にあっても、毎年一度は目にする取るに足らない雪を、言葉に出来ないほどの愛着感を持って受け取ることの叶えられた一句。生きてゆくということはそれほどまでに取りとめのないもので、何ものかに支えられなければ目にも止まらない速さで過ぎてゆくものに違いない。・・・《続く》

「残雪」の画像検索結果

 

~新世紀カラオケの金字塔②~

丸山純奈(すみな) カバー 『I LOVE YOU』(原曲 クリス・ハート) 現在、入場900万回突破!

https://youtu.be/_ZXAn8TNjCA?t=31

徳島県在住の中学3年生。テレビ朝日『今夜誕生!音楽チャンプ』の第一回(中高生)制服チャンプ優勝。その直後、YOU TUBEで400万回の入場が実現した。今年2月『ドラマ』でメジャー(配信)デビューを果たす。


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【俳句の此岸】団塊(ヒーロー)たちを見送り、元祖新人類に無視(シカト)された悲惨をどう乗り越えたか?/私とは誰か~プレおたく世代の現在(39)

2018-03-17 02:30:30 | エッセー・評論

1980年代も半ばにさしかかったところで、私も20歳代を終えようとしていた。それに先立つ10年間はどうだったのだろうか。60年代末の世界の大きな変化を、九州の片隅の小都市で微かだが確信に満ちたものとして感じながら70年代の前半に上京。70年安保やカウンターカルチャーのあっけない消滅を見届け、何もかもが喪われた【空無】の時間の中をただ漂っていた。ただと書いてしまったが、実際はあちらこちらへとブレながらのた打ち回っていたと言った方が正解だろう。当時、モラトリアムとかシラケといった言葉が流行したが、私たちの世代がまさにそうだった。私を含む【遅れて来た世代】をキリギリス世代とか第一次シラケ世代、モラトリアム世代と呼ぶ。いま思うと、実に損な役回りであった。・・・《続く》

「モラトリアムの時代」の画像検索結果

歴史的歌唱】丸山純奈 カバー 『I LOVE YOU』(原曲 クリス・ハート) 2017・11 800万人が入場!

https://youtu.be/_ZXAn8TNjCA?t=47

 


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