あまりよくない思い出もあります。廃止が近かったので写真をたくさん撮影したかったのですが、車内の中吊りには何と、「駅構内・車内での写真撮影は禁止します」と書いてあったのです。マナーの悪い鉄道ファンがいたのかもしれませんが、冷たいものです。気分がしぼんでしまいました。しかも、まだ中学生だった僕はその表示を真に受け、1枚の「隠し撮り」すらしませんでした。(ここに載せてある写真はみな「駅構外」からのものばかりです。)
そんなわけで、記憶が薄いのです。しかし、「この駅がなくなってしまうと寂しいだろうな」と思ったのを覚えています。鉄道を運営する会社が冷たかったとしても、ここにある駅舎や線路を走る電車は大切な存在であることに変わりありませんでした。自分にとって、駅や電車はただの「もの」ではなく、生き物のような存在だからです。
もと阪急の1形電車が見えます。阪急電車の開業当初から走っていた電車です。手前はJRの線路。今ではJRは高架化され、野上電鉄の面影はありません。
つづく
私は、昭和63年ごろに野上電鉄に初めて乗りましたが、そのころはまだ写真を撮るのも全然問題なかったんですよね。廃止直前は相当ぴりぴりしていたようです。
コメントありがとうございます。
たしかに、あの中吊りを見たときはピリピリしたものを感じましたね。駅員さんとは話しをしていないので分かりませんが。どうせ廃止になるんだしということで、そっとしておいて欲しかったのでしょうか?
普段は、とてもあたたかい対応の鉄道でしたよ。
「何処から来たの?」
「ずいぶん遠くから来たねぇ。」
「外は寒いから、まぁ中に入ってお茶飲んで行きなさい。」
そんな感じの鉄道でした。
廃止後しばらくしてから後に聞いた話では、例によって廃止間際にマニアに相当ひどい事をされたらしく激怒された様です。
「あんな、あたたかい感じの鉄道が。」と、とても残念に思った物です。
中学生の頃の写真、どうぞ大切にされて下さい。
ご訪問・コメントありがとうございます。
貴重なお話しを聞けてよかったです。僕も、駅員さんと実際に話をしていたら印象がかわったかも知れません。その気持ちになれなかったのが残念です。相当ひどいこと‥‥か、、そういうことする人がいるのは本当に残念ですね。鉄道趣味は、もの静かに味わうものだと思いますが。