列車の車窓は心の窓

我が家の住人は電車がとても好きなので、車がありません。電車とバスで出かける日本の旅

桃花台新交通「ピーチライナー」(5) 桃花台東駅

2007年07月12日 | 今は走っていない電車たち


18年8月6日 (日曜日晴れ

 

 つづき

 (4)のループ線を下から見上げた図。

 ピーチライナーの高架は、廃止後も解体しないそうです。解体するのにたくさんのお金がかかるからです。これでは、「奇妙なオブジェ」かそれ以下の価値しかありません。やがては朽ち果ててしまうのでしょうか。

 ループにある切れ目。ここからJR中央線の高蔵寺まで延伸する計画があったのです。実現することはありませんでした。

 ホームドア

 何となく暗い改札口。駅員はいません。券売機は、関西の駅でも見たことがあるような機種でした。驚いたのは、その券売機が新千円札に対応していなかった!ことでした。新札が発行されてから約2年ほったらかしだったわけです。どうせ廃止されるから、開き直っていたと言われても仕方ないでしょう。

 駅前の雑草もほったらかしでした。「草ぼうぼう」ではないにせよ、地面に敷かれたタイルの隙間から雑草があちこち顔を出して、見ているだけで気持悪くなるような草の生え方でした。

 廃止前だから仕方ないのでしょうけれど、なんとも寂しい新交通システムであり、駅でした。沿線には家やマンションも建っているから利用客がもう少し多くても良さそうな感じです。しかし、もともと車の方が便利な街とも思えます。そんな中で、時の流れにそって廃れてしまったという印象を受けました。
 それにしても、ほったらかしで繁栄するような鉄道・駅など、この世にないのではないでしょうか?「ピーチライナー」と運命を同じくするような鉄道が二度と生まれないことを、願わずにいられません。

 (桃花台新交通編:おわり)

 



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