★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

偏向オールスター番組

2011-07-22 23:08:16 | 日記


今日は学部の前期授業が一段落したので、嗚呼なんて私はかわいそう、という日であった。ということで、6時から野球のオールスターゲームを観た。(ナゴヤドームの試合だったから中日どらごんずの選手とかがたくさん出るかと期待したからね。)録画されていないビデオテープが余っているのでかわいそうということで、急遽地デジの機器からジャックを引っ込ぬき、ビデオデッキにつなぐと懐かしく眼に優しいアナログ放送が……と思ったら、


「アナログ放送終了まであと2日

文字でかっ

画面が三分の一ぐらい見えない気分だ(怒)というか、実際、字幕とか見えないだろこれじゃ。

地デジの押し売り誠にお疲れ様です

こういう穏やかな(←穏やかじゃないけど)脅迫最近ホント多いな……。テレビだけの問題じゃないが、テレビに限って言えばどうせほとんど見ないからいいけどな。内容が粗悪なのを余計画像を良くしてみさせようとしてるんだから恐いわ。文化祭で下手な演劇とか漫才の催しがあると仮定してみたまへ。そういうものに対しては遠くから「なんだあの馬鹿。さっさと引っ込め。」とか言いつつ、隣の友人と駄弁を弄したり他のことを考えたりするから耐えられるのであって、それを「下手だからせめて近くてやっていいですか。私たちをよく見て~」と言われたら普通断るだろう。テレビのやってることはそれだわな……。

番組の内容はこんな感じであった。

0、試合開始前から、解説の野村氏、「昔は夢の舞台だった。しかし今の選手は選ばれて嬉しいとかおもってんのかね」と批判開始。次いで、画面とは関係なく監督の落合氏を褒めはじめる。アナウンサー無理矢理ハンカチ王子の話題を連発。解説の桑田氏はこの二人を仲介する役回りに。

1、セリーグ先発の岩瀬投手が、巨人の××のエラーでピンチに陥り、内野安打で一点を先制される。まあ球界一のクローザー岩瀬投手の常で、「いくら打たれても、逆転されなきゃいいんです。負けなきゃいいんです」の精神を貫いたから安心(←先制されてるっつーの。巨人の××は意図的にエラーしただろ……許せん)

2、着実にセリーグのピッチャーが打たれる。

3、中田翔を絶賛するアナウンサー。野村氏「あの打撃フォームはいかんでしょ」

4、野村氏、教え子の武田投手を褒め始める。荒木選手空気を読まず同点ホームラン(←シーズンで打てよ)。アナウンサー、「意外なホームラン」と失礼な解説。画面はあいかわらずハンカチばかり映す。

5、放心状態の武田投手、連続ホームランを浴びる。野村氏、「キャッチャーの配球が悪すぎる」と不機嫌に。巨人の××まで調子こいてホームラン。

6、武田投手のピンチを救うように遂にハンカチ登板。登板前にアナウンサーがインタビュー(←選手を馬鹿にしすぎてないか、これ。いい加減にしろっ)桑田氏「登板前にあれはきつい。それを乗り越える精神力(が必要)ですね。」と大人の対応。

7、ハンカチいきなり打たれる。野村氏「プロでやってけるのかね、彼は。という不安はあります」。アナウンサー、ハンカチをがんばって応援。

8、中田翔センターフライ。「あーーっ。もうひと伸びありませんでした」(←ただのセンターフライだろ。三伸びくらい足りねえよ)。野村・桑田氏無言。

9、世界一のイケメン浅尾投手登板。アナ「浅尾投手も急成長の選手ですよね~」(←元からすごかったわ、ボケッ)野村「そうですね。落合監督の眼力が……」と試合に出てない森野選手の話まで交え、落合監督を絶賛。画面はハンカチ。

10、ハンカチ・マー君対談。(ここでわたくし、別の番組に浮気)

11、試合終了。勝利監督、落合監督のインタビュー、その途中でアナウンサー割って入り、そそくさと番組終了に持っていこうとする(←いつものことだが酷すぎる。)

12、野村氏「武田が打たれて残念」