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日本守備隊のトーチカがあるチューロビーチに来ました。
この日は風が強くて大きな波も打ち寄せていました。
今から60年以上前、このトーチカ内にいた日本の兵隊さんは飛び上がって驚いたことと思います。
サンゴ環礁の沖にはアメリカの軍艦が水平線を埋め尽くしているのが目に入ったからです。
そして珊瑚礁を乗り越えて戦車が攻めてきます。
今まで見聞きしたことのない新兵器「ナパーム弾」が撃ち込まれてきました。
アメリカは世界で初めて開発したこの新兵器をテニアン攻撃で初めて使用したのだそうです。
この写真は、トーチカとの激戦が終了した後、続々と水陸両用戦車をチューロビーチに上陸させているアメリカ海兵隊の状況です。
今では浜辺のリーフに、戦車か上陸用の鉄板かは判りませんが、この激戦の時に使用した大きな鉄の残骸が転がっています。
当時この磯では、このようなテニアン上陸作戦が行われていたようです。
チャムロの人がバーベキューや魚釣りをすることもあるこの浜は、亀が卵を産みに来るのでも有名です。
その浜辺も、当時は上陸した海兵隊が陣地構築をするのに必死だったようです。
日本の守備隊は、まさかこのサンゴ礁の海を戦車が攻めてくるとは思っていなかったでしょう。
白爺たちも、アメリカ軍の上陸は砂浜のあるカマビーチかタチョンガビーチだと言われて、
小学生動員の陣地構築に参加し、その浜で汗を流した思い出があります。
沖の船から、歩いて上陸した海兵隊もいたようですねー。
戦争中の写真は、「テニアンの歴史」というこの本に載っている写真です。
白爺が知っているDon Farrellさんが書いた本ですが、チャムロ族の起源から現在に至るテニアンを写真主体で編集し、日本語の説明も付加されている本です。
なお、Don Farrellさんにお会いして「写真をブログに使用させてもらいたい」と依頼したところ、全ての写真を使用してもよいと快諾してもらいました。
いずれ貴重な写真をお知らせしますからご期待ください。