提に思わず時間がかかってしまいました。次は撕です。
撕の音符は斯。斯の部首は、斤ですから、音符は其。『説文』以来、斯は形声文字とされています。ただ、白川氏は、其と斯の音が合わないことなどを理由として、斯は会意文字と主張します。確かに、其の音符字には、シと読む漢字はないので、白川氏の主張にも一理あると思います。ただ、音が合わなくても形声文字とされているのはあるので、このあたりは、中国語を学習しないとよくわかりません。
其(キ)→斯(シ)→撕(セイ)
と変化する訳です。
斯の音符字としては、他に嘶があります。音読みの見出し語はないのですが、15-2に熟語音読み、一字訓読みで、
長嘶(ちょうせい)、嘶(いなな)く
が出題されています。なお、嘶くは、その後16-2,17-2と毎年第2回に書き取りで出ており、3年連続第2回に出題されています。まさか4年連続ということはないでしょうね。
斯の音符字は全部セイかなと思っていると、廝丁(してい、しちょう)というのもあり、ややこしいですね。なお、厮は、廝の異体字です。
音符読みの2回捻りは、他にも、曷(カツ)→謁(エツ)→藹、靄(アイ)などがあります。
連続はめったにないのですが、特定の字が特定の回によく現れるという傾向があると思います。
私は、会毎に出題者が違うのではないかという勝手な推測をしています。
確かにそうですよね。17年度の問題は、2年前の同じ回の問題が、結構出ていたように記憶しています。1年前だと、みんな過去問持ってるから、もう少し前にして、長期受験生を有利にしようという魂胆なのかもわかりません。18-1は16-1から多数出題されるのではないかと思っていましたが、割と各回から平均的に出ましたよね。
>会毎に出題者が違うのではないか
成る程。おもしろいなあ。
私の邪推は、漢検のコンピューターには過去問とその正答率が全部入っていて、過去問からどれを出すかは、難易度を設定すればコンピューターがある程度自動的に作っているのではないかという気がしています。
>間違ってEnterキーを押してしまいました。
Gooブログの瑕瑾ですね。ココログやmixiは確認画面がありますもんね。
なお、私は、サイドのコメントが増えるから一向に差し支えないのですが、SIMO様がご希望であれば、10:02:55と10:08:22のコメント削除しましょうか。削除希望であればコメント下さい。記事に関係のないコメントは容赦なく削除しますが、SIMO様のコメントはご本人のご意向を尊重したいと思いますので。
それとも何か魂胆があると。(^^;;