鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

正解した問題も復習する

2006年09月17日 | 私の経験と学習の軌跡

問題集を解いて、間違ったり忘れてしまった問題は、復習して、今度は、間違えないようにしよう、忘れないようにしようとします。

私は、試験直前は時間がなかったのでしませんでしたが、問題集を解いて正解した問題もなるべく復習するようにしました。それは、紛れ当たりのときもあって、次には間違えることもありましたし、問題は解けても、その漢字や熟語に対する知識が不十分だったからです。 音読みだけは分かっても、訓読みや意味が分からないっていうのは今でも沢山あります。

正解した問題は、取り敢えずその問題はできたのですから、そこから知識を広げていくことが大事と思います。問題に出た漢字について、「辞典」の親字欄と音符別帳面はなるべく見るようにしました。

1級漢字に限らず、常用や準1級の漢字の知識もいい加減なものであり、特に表外音訓は、1級でも結構出ますから、学習するようにしていました。ただ、結構面倒くさく、時間もかかりますから、端折ったこともあります。

また、「辞典」よりも「必携」の方が、漢字を探しやすいですから、「必携」だけみたこともあります。(ただ、「必携」と「辞典」の特に訓には齟齬があるので、「必携」には載っていても「辞典」に載っていない訓は、括弧に括って訓としては憶えないようにしていました。)

18-1で正解した提撕ていせい)の提を例にしますと

1, 熟語を探す

「辞典」の親字提の欄で、提撕という見出し語を探しますが、既に述べてきたとおり、載っていません。

2, 常用漢字の表外音訓を学習する

「辞典」で、【提】の音訓を見ます。赤字で書いてある常用漢字音訓表のテイ、さげるは、分かっています。ただ、提には、表外音訓として、ダイ、チョウ、ひっさげる、ひさげとあり、あれ、こんな読み方あったっけという感じです。準一級のときに学習した筈なのですが、すっかり忘れています。

そのため、提の見出し語や、下付き語を見ると、

ダイ 提宇子、招提、菩提
チョウ 提灯

という熟語が載っています。また、訓読みのひっさげる(=引っ提げる)、ひさげ(=提子)も見出し語にありますのでそれも読みます。読んだ印に、見出し語の上にレを書きます。ひさげって、味噌汁の名前だったかなと思いましたが、それは、昼餉(ひるげ)の事だったと得心します。1回くらいは、見出し熟語を裏紙に書きます。

提宇子は、デウスのことですが、外国の国名・地名は出ないから、人名も出ないだろうと思って、見出し語の上に×をします。

招提、菩提の意味を調べると、いずれも仏教語ですから、ダイは呉音かなと思って、「新字源」を見ると矢張り呉音です。訓のダイのところに、呉と書きます。仏教語なら、ダイと読めばいいと憶えます。

提灯はやったことがあるなと思います。提をチョウと読む熟語はこれだけですから、仏教語以外の他の熟語は全部テイでいいと憶えます。提灯=挑灯とありますので、親字挑の欄も見ますが、見出し語に挑灯はありません。だから、挑灯は、憶えなくていいから、×をしておきます。

3, 見出し語の内、1級漢字が含まれる熟語を学習する

【提挈】という熟語があります。親字【挈】を見ると、ひっさげるという訓があり、提挈は、同訓で構成される熟語ですから、帳面に書きます。これで挈も勉強できましたから、親字挈の上にレを入れておきます。

ただ、私の経験では、こういう序でに学習する方法は、定着性が弱く、すぐ忘れてしまいます。今度、出てきたときに、レが付いている、あれ、1回学習したんだと思って、それから定着させればいいと思います。

4,音符別帳面を確認する

提の音符是の読み方は、色々あって結構ややこしいのです。ここでは、提の音読みと同じ読み方をする漢字だけ確認しておきます。

チョウと読むのは、提だけ。

テイと読むのは提・(常用)・醍(準1)の三つです。でも、醍は、「辞典」を引くと、見出し語は醍醐味だけで、テイと読む熟語はないから、テイは憶えなくてもいいことにします。

ダイと読むのは、提・(常用)・です。

この程度でいいと思いますが、更に学習するときは

5, 親字の意味と熟語を読む

【提】の意味欄には、①から④まで、四つの意味が書いてあり、その後に、それぞれの意味に対応する熟語が載っています。そう難しい意味はありませんし、見出し語の熟語も殆どは知っているものです。提琴を初めて知りました。

こうやって、学習していると、すぐ数十分経ってしまいます。提は6級(小5)配当ですが、提の字をこんなに学習したのは生まれて初めてだと思います。



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