(20.11.16 準1級・常用だけの見出し語新出を狭義の三点セットから除外したため修正)
18-3と同様に、(六)熟字訓以外を拾ってみました。括弧内が問題で問われたところです。緑字は、「辞典」の見出し語にないもの、赤字は私がまちがったところ。 「過去問情報」も付記します。
問題の前の符号は次のとおり。
A 狭義の三点セット(8点)
A-1 1級漢字を含む見出し語で解答可能なもの(2点)
A-2 準1級・常用だけの単熟語で過去問からの再出題(6点)
B 狭義から除外した広義の三点セットに含まれるもの(12点)
Bー1 準1級~5級の四字熟語及び四字熟語を構成する二字熟語の書き取り(4点)
B-2 準1級・常用だけの見出し語新出(8点)
C 三点セット以外(2点)
1,常用漢字の読み(表外訓) 1点
B-2(一)轄(くさび)
2.常用漢字の書き取り 12点 (内、誤答6点)
A-2(二)書物一巻を あがな(購)う 9-3K
B-1(五)だんしょう(断章)取義
B-2(八)僥倖⇔きか(奇禍) 16-1奇禍⇔ぎょうこう(僥倖)と、問いと答えが逆に出ました。
B-1(九)ふくしゅう(覆舟)
B-2(十)一動直に りくごう(六合)を貫通するもの有るを知るは・・
哲学士の眼を閉じて冥想し、精神を脹大し、宇宙と合同し、聖霊に Cひぎ(比擬)し、上帝に接近する・・(三宅雪嶺の「哲学涓滴」より)
購う・断章取義・奇禍・六合は、「見出し語」にあります、また、覆舟は、「四字熟語」の見出し語に載舟覆舟があります。ただ、比擬は「見出し語」にありません。比擬は、雪嶺の大風呂敷的文章から、聖霊と比べ擬えると考え正解しました。
3,準一級漢字の読み 1点
B-2(十)兜率(とそつ)
4.準1級漢字の書き取り 8点
A-1(二)内海に点在するとうしょ(嶋渚) 1級漢字だと島嶼 10-2K 16-2K
なお、「辞典」では嶋は、島の異体字であり、島=嶋ですので、島渚も嶋嶼も正解だと考えます。
A-2(九)がいふう(凱風)南よりして彼の棘心を吹く。6-2K 出典「詩経」
(十)
A-2すこぶ(頗)る 6-3K 8-2K 11-1K 13-2K
B-2ようえい(揺曳) 13-3Y(18-3の怱(匆)忙と同じく、読み→書き取りへの転化)
合計22点(1級配当で書けるものを除くと20点)です。この内、6点分間違いました。
18-3は、18点(同10点)であり、準1級・常用の熟語の出題頻度は下がってきていたのですが、19-1に至って、また、増加しました。今回は、常用漢字の書き取りが結構出題されて、しかも難しかったです。
12点分(内4点分は、読み→書き取りへの転化)は、過去問からの出題ですから、過去問をしておくことが対策になるでしょう。また、常用漢字の表外訓や準1級の読みは、以前から少しずつ出題されています。なお、断章取義や六合は、見出し語にあるのですが、ここまでは学習はしておらず、手も足も出ませんでした。
尚、18-3と同じく、問題に出た漢字(全224字)を一つ一つばらばらにしてざっと数えると、
1級 133字(59%)
準1級 13字(6%)
常用 78字(35%)
でした。全体としては1級漢字が増えたようです。
また、
(三)国字の書き取り
(四)語選択書き取り
(七)熟語音読み・一字訓読み
の三つの小問については、いずれも1級漢字及び1級漢字を含んだ熟語が出ているのは18-3と同様です。
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