出題形式は前回述べたとおりですが、実際の問題を見てみましょう。 今回、このブログを開設した理由は、過去問題との重複を分析して、過去問題を解くことの重要性を具体的に明示したかったからです。
(一)読み 1-20は音読み、21-30は訓読みです。
1.天下の(彝倫)を国民の良識に求める。 いりん 16-1
2.漆黒の(雲鬢)を梳る。 うんびん
3.輿論を(提撕)して国策の是非を問う。 ていせい 15-1
4.(孳孳)として学業に勉励する。 しし・じじ
5.(竈煙)に燻された梁に家の歴史を見る。 そうえん
6.法廷で(贏輸)を決する。 えいしゅ 15-1 輸贏で出題
7.(巉巌)峨峨として嶮岨を極めた。 ざんがん
8.理非曲直を(甄別)する。 けんべつ 13-3 甄陶
9.都の中央に(官衙)が集中している。 かんが 15-2 衙門
10.(偈)を作って悟境を提示する。 げ
11.(安佚)遊冶な生活を送る。 あんいつ
12.先代の(遺孼)の元に旧臣が馳せ参じた。 いげつ
13.両者にさほどの(軒輊)はない。 けんち 16-2
14.暇を偸んで(倥偬)の間に記した。 こうそう 14-3
15.(嘖嘖)たる名声を博した。 さくさく
16.初めて(膂力)の衰えを自覚した。 りょりょく
17.隣国と(干戈)を交えることとなった。 かんか
18.諸侯が皇帝に(朝覲)する。 ちょうきん
19.乱世の(梟雄)に相応しい末路を迎えた。 きょうゆう 7-2
20.(綢繆)の情が桎梏となる。 ちゅうびゅう 15-3
21.(鯔背)な法被姿で練り歩く。 いなせ
22.堂内に妖気が(漾)う。 ただよ
23.毎月朔日に墓前に(莅)む姿が見られた。 のぞ 12-3
24.(蘚)を踏み樹海を進んだ。 こけ
25.切りがいいので(莨)にしよう。 たばこ
26.尚武の風が(頽)れ廃れた。 くず
27.愛海 天に(滔)り、邪山 日を遮る。 はびこ 13-2
28.天恵の博く百姓に(洽)からんことを願う。 あまね 15-3
29.心を(原)ねて罪を定む。 たず 15-1
30.貨(悖)りて入る者は亦悖りて出ず。 もと 7-1
こうしてみてみるとなんらかの形で過去に出題されたことのある問題が30問中、14問(46.7%)ありました。
(二)書き取り カタカナ部分を漢字で記す。
1.楽しく(ダンラン)の時を過ごす。 団欒 16-2
2.相手の立場を(シンシャク)して対応する。 斟酌 14-3
3.(カタジケナ)いお言葉を戴いた。 忝・辱 10-2
4.帳簿に(カイザン)の跡が見られた。 改竄 15-1
5.(ドウモウ)な熊に襲われる。 獰猛
6.日曜と祝日が(カ)ち合った。 搗
7.大きな(クシャミ)をした。 嚔 14-1
8.(タガ)が外れたような騒ぎだった。 箍
9.(ビタ)一文まけることは出来ぬ。 鐚 8-3
10.水泳中に(コムラ)返りが起きた。 腓
11.厳寒の(ミギリ)、風邪など召さぬよう。 砌
12.(カツラ)籠に花を活けた。 桂 15-3
13.(カツラ)を使用して髪型を変える。 鬘 15-3
14.(エンジ)色のネクタイがよく似合う。 臙脂 9-1
15.校正して(エンジ)を削除した。 衍字
この書き取りにしても15問中8問(53.3%)が過去に出題あり、12.13.は平成15年度第3回試験に同じ同訓異字の問題として出題がありました。
(三)国字書き取り
1.蒲鉾の原料に(エソ)を使う。 鱛 10-2
2.金具細工に携わる(カザリ)師を継ぐ。 錺 16-1
3.中華鍋を(ササラ)で洗う。 簓 15-3
4.(キログラム)単位で分量を表示する。 瓩 12-1
5.弓弦の(トモ)に当たる音がした。 鞆 10-2
ここは重複率100%なのですが、数が150個程と限られていますので一級受験を初めてする方はここから手をつけてもいいかと感じます。
(四)語選択書き取り
1.奥深くて物静かだ。 幽邃 14-3
2.うやまい慎むさま。 敬虔
3.果てしなく広いさま。 縹渺
4.学識をひけらかしたがる気持ち。 衒気
5.学徳・経験のそなわった老人。 耆宿
この問題は平成14年第3回試験から新たに出題されるようになった形式の問題なので、重複は無いのかと思いきや、既に重複している問題があるんです。5問中1問(20%)です。
(五)四字熟語
1.(霓裳)羽衣 12-1、16-1
2.(緊褌)一番 10-1
3.(霖雨)蒼生
4.(蘭摧)玉折 6-2
5.(吐哺)握髪 8-3、13-2、15-2(握髪吐哺)
6.風声(鶴唳) 4-1、13-2
7.蹇蹇(匪躬)
8.因循(苟且)
9.余韻(嫋嫋)
10.八面(玲瓏) 16-2
今回は10個中6個の重複でした。 過去問をしっかりやっておけば半分以上解答出来るということです。
(六)当て字
1.木賊 とくさ 16-2
2.花楸樹 ななかまど 9-1、13-2、15-2
3.鹿尾草 ひじき 11-2
4.公魚 わかさぎ 15-3
5.栄螺 さざえ 5-1
6.海参 いりこ 6-3
7.梭子魚 かます 12-1(梭魚)
8.水蠆 やご 9-2
9.踏鞴 たたら 15-1
10.黄楊 つげ 4-1、6-1、16-2
当て字は10個中10個(7.かますを含む)100%でした。当て字も無限にあるのですが、殊漢検一級の当て字に関しては過去問を先ず押さえておくべきでしょう。
(七)熟語・一字訓読み 熟語の語義にふさわしい訓読みを答えるものです。
1.笞撻 ちたつ 2.(撻)つ むちう
3.虧盈 きえい 4.(虧)ける か
5.均霑 きんてん 6.(霑)う うるお 16-2
7.瑩徹 えいてつ 8.(瑩)らか あき
9.覬覦 きゆ 10.(覬)む のぞ
これも14年第3回からの出題形式。 それでも重複が発生しています。10個中2個。
この分野の対策は私もしていかなければいけないのですが、行き着く所は総合的な語彙力なのです。
(八)対義語・類義語
1.恬澹⇔執拗
2.安泰⇔危殆
3.鄙俗⇔都雅
4.栄達⇔落魄 15-2
5.善良⇔悪辣 15-1
6.逡巡≒遅疑
7.卑猥≒淫靡
8.跋扈≒猖獗
9.末世≒澆季
10.雁書≒尺牘
これも14年3回からの出題形式。10個中2個の重複でした。 概して新出題形式の問題の重複が少ないのですが、これは当然ですね。
(九)故事・諺
1.倹約と(リンショク)は水仙と葱。 吝嗇 14-3
2.心正しければ則ち(ボウシ)瞭らかなり。 眸子 9-1
3.我が身を(ツネ)って人の痛さを知れ。 抓 14-2、16-2
4.機嫌(キヅマ)を取る。 気褄
5.(サイロウ)路に当たる、安んぞ狐狸を問わん。豺狼 9-3
6.(ココ)の声をあげる。 呱呱 15-1
7.(フギョウ)天地を愧じず。 俯仰 14-3
8.(キンシツ)相和す。 琴瑟
9.(カイドウ)眠り未だ足らず。 海棠 6-2、16-1
10.積善の家には必ず余慶あり。
積不善の家には必ず(ヨオウ)あり。 余殃
故事・諺の問題も平成4年に文部省(現 文部科学省)認定になってからずっと出題されている問題です。8.の琴瑟相和す、は平成15年第1回の四字熟語に琴瑟相和での出題がありますし、10.も13年第3回試験の四字熟語に積悪余殃が出題されてますので解答できます。 これらを含めて10個中9個はなんらかの形で重複しています。
(十)文章題
書き取り
1.無限の大(エイゴウ)の中に没入・・・ 永劫
2.自己欺瞞と(メイテイ)とに・・・ 酩酊
3.(ハクセキ)の青年は頬を紅潮させ、 白皙
4.魂が甘く(ウズ)くような・・ 疼
5.前なる手には(シャクジョウ)をついた 錫杖
6.(ホウフツ)として弁ず可からず 彷彿・髣髴 9-2、13-3
7.既にして(ヒ)を纈りたる 緋
8.夕陽(コツエン)として 忽焉 13-2
9.空山(ゲキ)として唯渓声の 闃
10.(チョウショウ)両三声すれば 長嘯 14-3
読み
ア.無限の大(広袤)の中に こうぼう
イ.永い間其処に(蹲)って うずくま
ウ.頭に宝珠(瓔珞)を纏い ようらく
エ.頂に(肉髻)あり にくけい・にっけい
オ.曲折紆余(備)に つぶさ
カ.(信)にはかる可からざる まこと
キ.(淡靄)漸く岸辺の柳を抹して たんあい
ク.一輪の(玉蟾)海上に躍れば ぎょくせん
ケ.(銀屑)水面に砕けて ぎんせつ
コ.或いは亦雲を(躡)んで ふ
実はこの最後の文章題の解析が殆ど進んでいません。20個中3個だけ確認しましたが、他の要素も含めるともう少し重複率はあがると思います。 例えば、9.のゲキとして・・・ のゲキは平成17年度第1回の書き取りの最後の同音同訓異字の問題に「ゲキとして物音一つしない。」というものがあります。
全体的に過去問題の重複率は約半分といったところでしょうか。というわけで過去問題だけ全てこなして本試験に臨んだとしても合格できないと数値上はいえます。
しかし、読み問題を書けるようにするなど、応用が出来るほどまでやり込んでおくと合格は近くなるでしょう。
(一)読み 1-20は音読み、21-30は訓読みです。
1.天下の(彝倫)を国民の良識に求める。 いりん 16-1
2.漆黒の(雲鬢)を梳る。 うんびん
3.輿論を(提撕)して国策の是非を問う。 ていせい 15-1
4.(孳孳)として学業に勉励する。 しし・じじ
5.(竈煙)に燻された梁に家の歴史を見る。 そうえん
6.法廷で(贏輸)を決する。 えいしゅ 15-1 輸贏で出題
7.(巉巌)峨峨として嶮岨を極めた。 ざんがん
8.理非曲直を(甄別)する。 けんべつ 13-3 甄陶
9.都の中央に(官衙)が集中している。 かんが 15-2 衙門
10.(偈)を作って悟境を提示する。 げ
11.(安佚)遊冶な生活を送る。 あんいつ
12.先代の(遺孼)の元に旧臣が馳せ参じた。 いげつ
13.両者にさほどの(軒輊)はない。 けんち 16-2
14.暇を偸んで(倥偬)の間に記した。 こうそう 14-3
15.(嘖嘖)たる名声を博した。 さくさく
16.初めて(膂力)の衰えを自覚した。 りょりょく
17.隣国と(干戈)を交えることとなった。 かんか
18.諸侯が皇帝に(朝覲)する。 ちょうきん
19.乱世の(梟雄)に相応しい末路を迎えた。 きょうゆう 7-2
20.(綢繆)の情が桎梏となる。 ちゅうびゅう 15-3
21.(鯔背)な法被姿で練り歩く。 いなせ
22.堂内に妖気が(漾)う。 ただよ
23.毎月朔日に墓前に(莅)む姿が見られた。 のぞ 12-3
24.(蘚)を踏み樹海を進んだ。 こけ
25.切りがいいので(莨)にしよう。 たばこ
26.尚武の風が(頽)れ廃れた。 くず
27.愛海 天に(滔)り、邪山 日を遮る。 はびこ 13-2
28.天恵の博く百姓に(洽)からんことを願う。 あまね 15-3
29.心を(原)ねて罪を定む。 たず 15-1
30.貨(悖)りて入る者は亦悖りて出ず。 もと 7-1
こうしてみてみるとなんらかの形で過去に出題されたことのある問題が30問中、14問(46.7%)ありました。
(二)書き取り カタカナ部分を漢字で記す。
1.楽しく(ダンラン)の時を過ごす。 団欒 16-2
2.相手の立場を(シンシャク)して対応する。 斟酌 14-3
3.(カタジケナ)いお言葉を戴いた。 忝・辱 10-2
4.帳簿に(カイザン)の跡が見られた。 改竄 15-1
5.(ドウモウ)な熊に襲われる。 獰猛
6.日曜と祝日が(カ)ち合った。 搗
7.大きな(クシャミ)をした。 嚔 14-1
8.(タガ)が外れたような騒ぎだった。 箍
9.(ビタ)一文まけることは出来ぬ。 鐚 8-3
10.水泳中に(コムラ)返りが起きた。 腓
11.厳寒の(ミギリ)、風邪など召さぬよう。 砌
12.(カツラ)籠に花を活けた。 桂 15-3
13.(カツラ)を使用して髪型を変える。 鬘 15-3
14.(エンジ)色のネクタイがよく似合う。 臙脂 9-1
15.校正して(エンジ)を削除した。 衍字
この書き取りにしても15問中8問(53.3%)が過去に出題あり、12.13.は平成15年度第3回試験に同じ同訓異字の問題として出題がありました。
(三)国字書き取り
1.蒲鉾の原料に(エソ)を使う。 鱛 10-2
2.金具細工に携わる(カザリ)師を継ぐ。 錺 16-1
3.中華鍋を(ササラ)で洗う。 簓 15-3
4.(キログラム)単位で分量を表示する。 瓩 12-1
5.弓弦の(トモ)に当たる音がした。 鞆 10-2
ここは重複率100%なのですが、数が150個程と限られていますので一級受験を初めてする方はここから手をつけてもいいかと感じます。
(四)語選択書き取り
1.奥深くて物静かだ。 幽邃 14-3
2.うやまい慎むさま。 敬虔
3.果てしなく広いさま。 縹渺
4.学識をひけらかしたがる気持ち。 衒気
5.学徳・経験のそなわった老人。 耆宿
この問題は平成14年第3回試験から新たに出題されるようになった形式の問題なので、重複は無いのかと思いきや、既に重複している問題があるんです。5問中1問(20%)です。
(五)四字熟語
1.(霓裳)羽衣 12-1、16-1
2.(緊褌)一番 10-1
3.(霖雨)蒼生
4.(蘭摧)玉折 6-2
5.(吐哺)握髪 8-3、13-2、15-2(握髪吐哺)
6.風声(鶴唳) 4-1、13-2
7.蹇蹇(匪躬)
8.因循(苟且)
9.余韻(嫋嫋)
10.八面(玲瓏) 16-2
今回は10個中6個の重複でした。 過去問をしっかりやっておけば半分以上解答出来るということです。
(六)当て字
1.木賊 とくさ 16-2
2.花楸樹 ななかまど 9-1、13-2、15-2
3.鹿尾草 ひじき 11-2
4.公魚 わかさぎ 15-3
5.栄螺 さざえ 5-1
6.海参 いりこ 6-3
7.梭子魚 かます 12-1(梭魚)
8.水蠆 やご 9-2
9.踏鞴 たたら 15-1
10.黄楊 つげ 4-1、6-1、16-2
当て字は10個中10個(7.かますを含む)100%でした。当て字も無限にあるのですが、殊漢検一級の当て字に関しては過去問を先ず押さえておくべきでしょう。
(七)熟語・一字訓読み 熟語の語義にふさわしい訓読みを答えるものです。
1.笞撻 ちたつ 2.(撻)つ むちう
3.虧盈 きえい 4.(虧)ける か
5.均霑 きんてん 6.(霑)う うるお 16-2
7.瑩徹 えいてつ 8.(瑩)らか あき
9.覬覦 きゆ 10.(覬)む のぞ
これも14年第3回からの出題形式。 それでも重複が発生しています。10個中2個。
この分野の対策は私もしていかなければいけないのですが、行き着く所は総合的な語彙力なのです。
(八)対義語・類義語
1.恬澹⇔執拗
2.安泰⇔危殆
3.鄙俗⇔都雅
4.栄達⇔落魄 15-2
5.善良⇔悪辣 15-1
6.逡巡≒遅疑
7.卑猥≒淫靡
8.跋扈≒猖獗
9.末世≒澆季
10.雁書≒尺牘
これも14年3回からの出題形式。10個中2個の重複でした。 概して新出題形式の問題の重複が少ないのですが、これは当然ですね。
(九)故事・諺
1.倹約と(リンショク)は水仙と葱。 吝嗇 14-3
2.心正しければ則ち(ボウシ)瞭らかなり。 眸子 9-1
3.我が身を(ツネ)って人の痛さを知れ。 抓 14-2、16-2
4.機嫌(キヅマ)を取る。 気褄
5.(サイロウ)路に当たる、安んぞ狐狸を問わん。豺狼 9-3
6.(ココ)の声をあげる。 呱呱 15-1
7.(フギョウ)天地を愧じず。 俯仰 14-3
8.(キンシツ)相和す。 琴瑟
9.(カイドウ)眠り未だ足らず。 海棠 6-2、16-1
10.積善の家には必ず余慶あり。
積不善の家には必ず(ヨオウ)あり。 余殃
故事・諺の問題も平成4年に文部省(現 文部科学省)認定になってからずっと出題されている問題です。8.の琴瑟相和す、は平成15年第1回の四字熟語に琴瑟相和での出題がありますし、10.も13年第3回試験の四字熟語に積悪余殃が出題されてますので解答できます。 これらを含めて10個中9個はなんらかの形で重複しています。
(十)文章題
書き取り
1.無限の大(エイゴウ)の中に没入・・・ 永劫
2.自己欺瞞と(メイテイ)とに・・・ 酩酊
3.(ハクセキ)の青年は頬を紅潮させ、 白皙
4.魂が甘く(ウズ)くような・・ 疼
5.前なる手には(シャクジョウ)をついた 錫杖
6.(ホウフツ)として弁ず可からず 彷彿・髣髴 9-2、13-3
7.既にして(ヒ)を纈りたる 緋
8.夕陽(コツエン)として 忽焉 13-2
9.空山(ゲキ)として唯渓声の 闃
10.(チョウショウ)両三声すれば 長嘯 14-3
読み
ア.無限の大(広袤)の中に こうぼう
イ.永い間其処に(蹲)って うずくま
ウ.頭に宝珠(瓔珞)を纏い ようらく
エ.頂に(肉髻)あり にくけい・にっけい
オ.曲折紆余(備)に つぶさ
カ.(信)にはかる可からざる まこと
キ.(淡靄)漸く岸辺の柳を抹して たんあい
ク.一輪の(玉蟾)海上に躍れば ぎょくせん
ケ.(銀屑)水面に砕けて ぎんせつ
コ.或いは亦雲を(躡)んで ふ
実はこの最後の文章題の解析が殆ど進んでいません。20個中3個だけ確認しましたが、他の要素も含めるともう少し重複率はあがると思います。 例えば、9.のゲキとして・・・ のゲキは平成17年度第1回の書き取りの最後の同音同訓異字の問題に「ゲキとして物音一つしない。」というものがあります。
全体的に過去問題の重複率は約半分といったところでしょうか。というわけで過去問題だけ全てこなして本試験に臨んだとしても合格できないと数値上はいえます。
しかし、読み問題を書けるようにするなど、応用が出来るほどまでやり込んでおくと合格は近くなるでしょう。
どうやら全過去問を入手できたようですね。
私も同じような分析をしています。
抜けているところを書いておきますね。
音読
雲鬢 突鬢:文書5-2
竈煙 この字は準1級でおなじみですね。
偈 讃偈:文読15-3
安佚 淫佚:故事8-3
遺ゲツ 妖ゲツ:音読10-2
嘖嘖 嘖嘖:文読10-1
干戈 枕戈待旦:四字8-2 干(おか)す:訓読12-2
訓読
頽(くず)れる 頽堕萎靡:四字11-1 敗頽:文読6-3 頽檐:音読13-2 と音読みでは何度も出ていますが、訓読みは初めてかな
書き
箍 箍:訓読16-2
衍字 敷衍:音読4-1 衍曼流爛:四字10-1
語選択
敬虔 敬虔:故事13-2
縹渺 縹渺:音8-1 14-3
衒気 衒(てら)い:何度も出てますが、訓読みのみかな
耆宿 耆:音読7-1
四字熟語
蹇蹇匪躬 蹇蹇匪躬:四字9-2
余韻嫋嫋 嫋嫋:音9-1 16-1
音訓読
虧盈 虧盈:音7-3 12-3 16-1
対義語類義語
執拗 執拗:書き7-3
危殆 危殆:書き9-2
猖獗 猖獗:書き9-2 類義15-2
尺牘 尺牘:故事8-3
文書
永劫 準1級でおなじみ
酩酊 酩酊:故事10-3
白皙 白皙:音14-3
錫杖 錫杖:これも準1級でおなじみです
緋 緋毛氈:書き13-3 16-3
瓔珞 瓔珞:文書8-3 音読13-2
他にも、文字としては登場しているものもありますが、まずはこんなところですね。