EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

映画が見たい!!!

2007年11月27日 | 日記
テレビっ子の私にとって、テレビの無い生活は、
なかなか寂しい。。。。

最近まで、YOUTUBEにはまって
いろんな画像や、映画を見ていたけど、
途中で切れちゃうし、、、
お笑い系は、ほとんど見てしまった域に達する。。。
日本から持ってきたDVDも大切に見ていたけど、
ほとんど見てしまったし、、、
あー映画が見たい。

ようやく滞在許可証をもらえるので
レンタルビデオ屋の会員にもなれると思うし、
とーーにかく映画が見たい見たい見たいーーー

さて、今日は夕方から学校です。
哲学。

かなり独学の域に達していますが、
仕方がありません。
哲学はなかなか興味深く、面白いです。
何故私が出た日本の大学で哲学の授業がなかったんだろうか。。。

一つの事を真理と思い、つらぬいた、
昔の哲学者達、
本当に音楽に通じるものがあり、
それを論議し、新しい哲学が生まれ、
また破壊され、何百年も経て、別の哲学者が
昔の哲学論を軸に展開し、
論議、破壊、論議、破壊、論議、破壊。
そうして、人類の長い歴史は蓄積されたと思うと、
凄いロマンがあるなーとか思いながら。。。

神話も超偏っていて、かなり変だけど、
何もまだわかっていなかった時代、
当時の想像力は、すごすぎる。。。

何が正しいかという事は大切なのかもしれないけど、
私には、そんな事を口にだす事は、時にはかなく感じるし、
そんな事よりも、何かを知り、
何を選び、そして信じるか。
何に出会うか、、、。
そういう事に、最終的に正しいとか、
判断できない事の方が多いし、、、
とか、思いながら、、、、


その後は特別講座の、
ファン・エイクのレクチャーが20時まで続きます。
どこまで理解できるか、、、とりあえず出席はする。。。。

あ、やばい、ブログかいてたら、
出る時間逃した。。。
でも、さすが、外国。
ぜーーーったい時間通りに始まらないんですけど。。。

ひとりっこ

2007年11月23日 | 日記
どうでも良い話なのですが、、、

さっきある人のブログを見て、
ひとりっこについて書かれていた。

ひとりっこは、割と早い時期に、人間は孤独だと知ると書いてありました。

ひとりっこは我がままだとか、我慢をしないとか、
まあ、色んなイメージがあると思いますが、
私もそのひとりっこの一人です。

両親が働いていて、超鍵っ子(本当に首から紐つけた鍵ぶら下げて
外に遊びに行っていた。)だったので、
確かに、小さいときから、良く孤独を感じていたのを思い出しました。


両親は、私を凄く愛してくれていたけど、
家に帰って誰も居ないのは、幼い頃は相当辛く、
一人に成りたくないと、必死で誰かを見つけ
いつも外に遊びに行っていました。
幸い、周りに色々な世代の子どもが住んでいたけど、
お盆は皆帰郷するので、誰も居なくなり、
お盆が大嫌いだったなあ。。。


お誕生日にしゃべる人形を凄く高くて、悪いなーと思いながらも
おねだりして、でも、そんな人形こそ遊んだ後むなしくなる事を知ったり、
母親が帰ってくる時に、
良く死んだふりをして、息を止めて、
床に倒れて驚かせようとよくしていました。

ケチャップで血にみせかけてやってみようかとか、
本格的に母の気を引くことをよく考えていた、
多分変な子どもだったと思います。
大人になって、その話を母にしたら、

ぜーーーーんぜん気づいて居なかったらしい・・・

正直鈍感な母にびっくりでした。。。

母も仕事に必死だっただろうし、仕方が無いのだろうけど。。。。



ある人が、
僕、あいつ嫌いやねん。
凄く傲慢やし、多分、あれ、一人っ子やわ。。。
って言いました。

世間はそういうイメージなのか、、とかなりショックでした。

兄弟が居ないという事は、確かに傲慢になり易い環境にあるかもしれませんね。
家ではいつも一人だから。

その分、孤独にもなり易い。
そういう事を知ってしまうと、
いつでも孤独と近く、離れようとしても
孤独に引き戻されるような気がします。

そうはいっても、
人間、お母さんから出てくるのも
一人。死んで行くのも、一人。
誰も誰かとこの世に出てくる事も、
一緒に死ぬ事は出来ません。

結局皆孤独なのだから、
上手に孤独を楽しみなさいって、
瀬戸内寂聴さんの本に書いてあったな。


子どもの頃、一人にならなくて済む時間は
笛を吹いてる時間でした。

何を吹いていたのか全然覚えてないけど、
なぜか、ファン・エイクの曲を吹くと、
今でも子どもの頃母の帰りを待ちながら
窓際でひたすら何も考えずに吹いて居た事を思い出します。

あの時、150曲もあるリコーダー独奏曲、
ファン・エイクの笛の楽園を知っていたら、待ちわびる事がなかったのに。

まあ、そんな難しい曲は吹けなかったと思いますけどね・・・・

しかし、今の私があるのは、そんなそんな一人の時間が多かったお陰かもしれません。
それは今の私のきっかけだったのだろうなと思います。

夏の講習会で出会ったフランス人の男の子は、
恥ずかしがり屋がひどく、お母さんが2歳の彼に笛を持たせたそうです。
みんな楽器の始まりは人それぞれなのかもしれないですね。


外国と関西人

2007年11月20日 | 日記
ブリュッセル音楽院のフランス語圏の方には、
今日本人学生が、9人ほど居るようですが、
友達と昨日数えてみたら、
関西人が6人も居ました。
こちらで出来た友達も関西の人が多く、
関西人率が非常に高く、笑います。

昨日受けていた、哲学の授業では、
日本人学生4人全員関西人。


関西人の私には、非常に嬉しく、
関西弁で話すだけで、元気が出て、また安心できます。
なんで、こんなに関西率が高いのだろう。

東京に行くか、海外を取るかで、海外を取る人が多いからなのでしょうか。

やっぱり関西のノリが非常に好きなので、
同郷というだけで、距離が一気に縮まる。
関西弁万歳!!
ぜったい関西弁が抜けない自信がありますう


また来週は、たこ焼きパーティー!
今度は、ベルギー人も招いて
大阪の食文化を紹介しようと思います。
外人は、あの可愛い形にびっくりするだろうなー。
今からどんな反応かワクワクします。


しかし、おたふくソース、高いですよお。
700円くらいするんですよ!!
うっうっ。。
めっちゃ迷ったけど、
お好み焼きもやっぱり食べたいし、購入。。。。

キューピーマヨネーズも、700円くらいで売ってます。
絶対買いません。


結構みな、和食を気にってくれ、
先日はぽたぽた焼●をあげたら、
うなるように、

huummmmmmmmmmmmmmmmmm---------
c'est bon!!!!!!

一口一口、うーん、うまいうーんうまい
と食べていました。


日本の100円均一はなんて市民の強い味方なんでしょう・・・・
ブリュッセルは非常に物価が高い気がします。
特に家賃と光熱費。。。。
寒いベルギーでは暖房は必須ですし、
押さえるところは、食費。。。ということで、
意地でも学校の合間に家に戻り、
3食自炊で毎月乗り越えています
大阪魂!

SPA で演奏会

2007年11月19日 | 演奏会





先日土曜日、ブリュッセルより、電車で2時間。
ベルギーの温泉の語源となった、SPAという町の
秋の古楽祭で演奏してきました。

急に出て~と頼まれ、なんだか良く分からないうちに
事が運んで、行ってみると、音楽祭だったり、会場が、
写真のようなところで、一人浮いていました・・・・

まさに、宮殿。
舞台の横には、鏡があり、シャンデリアが遠くまで続いているように
見えます。


ベルサイユ宮殿の鏡の間の小さいバージョンといったところでしょうか。
バロック時代、このような場所で演奏されていたのですね。



でも、此処は、古城ではなく、
カジノの建物の中・・・・・

絢爛豪華なお部屋、金箔をふんだんに使った
ロココ調のデコレーション、大きなシャンデリアに鏡、ろうそくに
お花・・・・・・

お金持ちしか入れませんよー、

と意地悪されているような気分になりました。。。

女性はきっと誰でも、お姫様願望があると思うし、
私にもはやり。

目も眩みそうなまばゆいゴージャスなこの間は

でも、、、なんか私一人この部屋に似合ってないな・・・

とちょっとガックリしました。。。
金髪に染めようかな。。。




まあ、それはさておき、、、、
音響はとても良く、気持ちよい響きでした。

しかし、いつもの用に、立ち居地には終止試行錯誤しなければ
ならないのは、古楽器奏者の宿命。。。

あーでもない、こうでもない、、、と
チェロの先生、30分くらいメンバーを動かし、ようやくリハスタート。

このバロックチェロの先生は、室内楽の先生なのですが、
すごく素敵な通奏低音を弾いてくださります。

私は今でバロックチェロと演奏した事はなく、
私はヴィオラ・ダ・ガンバが、こーーーよなく好きなので、
CDや演奏会などでもあまり聞く機会もありませんでした。

しかし、ガンバとはまた違う、チェロでの通奏低音の
音楽性の充実さは、この先生の腕も手伝ってか、
一緒に演奏すると、
通奏低音から音楽が心の奥にぐーっと来るような、
初めての感覚がありました。


本番は、カジノといえども、一般のお客さんが来ていて、
なんだか、本当に温かな雰囲気。

お客さんと目があうと、皆必ず、ニコと首を横に傾げたりなんかしてくれて、
こんな絢爛豪華な間でも、格式高い!!という雰囲気とは違い、
もっと親しみ易い、、、、
のは、、、何故なのでしょう。。。。。

やっぱり音楽会が日本よりも数が多く、チケットも安く、
みな聞き慣れているからなのか、、、、
演奏が良ければ、ブラボーが出たり、
拍手が大きかったり、、、
そういうところは、大阪で演奏会をする時と、
少し似ていて、ほっとします。。。。

音楽院コンサート

2007年11月19日 | 演奏会
先週のブリュッセルは、すこぶるよいお天気でした

今は、空は本当に 

「灰色」

です。

ブリュッセルの屋根も灰色で、
地面も灰色なので、曇りの日は、陰気さ一色です・・・・。


天気の良いブリュッセルは本当に美しいです。
曇り空のブリュッセルも、それはそれで、味わい深いのですが、
生活をするとなると、

天気に左右されやすい単純な性格なもので、、、、



さて、先日、音楽院でリコーダー科の学生によるコンサートが行われました。

テレマンに的を絞った、小さなコンサートで、
皆、まったく力まず、終止和やかな雰囲気で、良いコンサートになりました。
写真は、同じ学年のベルギー人の女の子。

リコーダー科は全員で7人。
先生は、教授と、アシスタントの先生が2人。
一人は、バロック、一人は、現代曲専門の先生です。
3人も先生が居て、
他に、室内楽の先生に2人みてもらえるので、
なんだかレッスンだらけです。


音楽院が始まり、2ヶ月ほど経ちましたが、
学生を少し離れていたせいもあるのか、まだ、海外の講習会に来た気分が
抜けなかったのですが、学生と触れ合う事により、
少しずつ音楽院にもなれてきました。

月に一度、リコーダー科の吹きあい会があったり、
古楽器科の先生の、古楽講習が毎月あったり、
先日は、フランスより、コルネット兼指揮者の大御所ジョン・トゥベリー氏
の即興装飾法のレッスンがありました。

毎日のように、音楽院では、コンサートが行われており、
11月頭のプチバカンスでは、バッハアカデミーというタイトルの催し物が行われ、朝から晩までバッハのコンサートや、講習会がありました。

私も、日本でよくCDを聞いていた、
フィリップ・ヘレベッヘ氏のカンタータと、また、運よく、リハーサルも
見学でき、今月は本当に音楽三昧の幸せな日々です。
なかなか個性的な指揮で、
よく演奏者はあの指揮を見て演奏できるなーという
動き方でしたが、リハーサルは、本当に細やかで繊細な指摘でした。
終止音の減衰加減をよく指摘していました。



毎日の生活はというと、、、、

言葉がどうしてもまだうまく話せず、
一般教養で、哲学や、法律も学ばなくてはならないので、
その準備と、レッスンの準備で、今は全てが、中途半端状態なのが、
日々悔しいところです。。。


めまぐるしい一日ですが、
そんな中でも
親しみ易く、温かなベルギー人との触れあいや、
またのんびり時間が流れているベルギーの生活は、
日本のいつもどこか急いで、規律正しく、競争社会の現代とまた違い、
薄暗いアパートで、ゆっくり音楽でも聴いて、
コーヒーでも飲もうかな、、、、
という気分にさせてくれます。

中古チェンバロ

2007年11月03日 | 日記
ベルギーに来て、一人日本人の駐在の方を教え始めました。
彼はチェンバロも趣味で習っているのですが、
フレンチのチェンバロを新しく購入されるので、
今あるフレンチのチェンバロを売りにだされます。
2段鍵盤の美しいチェンバロです。
13500ユーロです。興味のある方は詳細をお伝え致しますので
以下のメールアドレスまでご連絡くださいませ。
写真などもあります。
emi0424@hotmail.com




昨日からベルギーはプチバカンスに入りました。
ブリュッセルでは、バッハの音楽祭が行われており、
音楽院のホールなどで毎日朝から夜遅くまで
プログラムが組まれています。

先ほど大好きな指揮者フィリップ・ヘレベッヘの
コンサートを聴こうと音楽院にいったら、
今日は講演会と、映画の上映でした。。。。

映画はアンナマグダレーナ。(多分、レオンハルトがバッハ役の
あの映画だろう。)
DVDはこちらに持ってきたので、
一旦夕飯を食べに家に帰ってブログを書いております、、、、。

ちゃんと、講演会って書いてあったのに、
見過ごしていました。

ホールの受付でどうしようかなーと思っていたら、
のっこり小さい男が入ってきた。

ヘレベッヘ氏でした。
普通に居るし、立ち話してるし、、、、
うおーーっと思ってじっとしばらく見ていました。

明日は音楽院で彼のバッハ・カンタータが聴けるので
いってきます。

これから
また音楽院で行われる、学校のガンバの先生が指揮する
バッハカンタータを聴きに行ってきます。

しかし、どこの国でもやっぱりバッハは非常に愛されているなあと
感じます。
音楽家にとって大切な存在であり、
神様のような存在なのだと思います。

神様の導きにより作られたかのような
完全な彼の曲は気軽にひょっとは演奏できません。
自我は捨て、音楽に対して真に誠実にならなければ
演奏できないような気がします。
そんな事を思うとなかなか楽譜を手に取れないです。

このバカンス中はバッハの世界に浸りたいと思います。
なんて幸せな事でしょうか。

しかも学生は無料です。
来週からの課題を見て見ぬ振りしながら
出かけてきます・・・