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EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

銀世界

2008年03月25日 | 日記
夜、家の中からの風景。

夜中降り積もった雪は、
朝、こんな風景に変わっていました。
あまり積もる事が無い、ベルギーの雪。
あたり一面、銀世界だったので、隣の公園にお散歩。

いつも開いている公園は閉鎖され、職員さんが、雪掻きをしていた。
おじさんが現れ、
「綺麗なんだから、開けてよ~」

開けてくれた。

春間近で、花も咲き始めていたから、
真っ白な雪の間からは、チラホラ花の色が見え隠れしていて、
美しい光景でした。

子供達は大はしゃぎでした。


写真最後は、この公園に飼われている猫。
多分、3匹いて、このおじさんが、いつも餌をやっている。
ちゃんと猫ハウスの中には、毛布があり、冬も寒くないように
配慮されている。
晴れた日には、こんもり茂った芝生の隙間から、
彼らのまあるい背中が見えていて、
のどかな光景が見られる、私の毎日の通学路。
今日は真っ白。


あ、また雪が降り出しました。






















































ベルギーの雪

2008年03月24日 | 日記
カフェの中から。
この道の奥に以前ブログにも書いたボロボロ音楽院別館があります。


この日は、吹雪でした。
3月ももうすぐ終わりだというのに、夏時間にもうすぐ変わるというのに、
雪。
雨が雹に、ぼたん雪へとコロコロ変わり、とうとう車や草の上雪が積もりました。

直径2、3CMくらいあるぼたん雪。
グレーの空に舞う紙ふぶきには、さすがに笑いしか出ませんでした。


ベルギーの雪景色を初めてみましたが、
古い洋館に雪が降ると、なんとも美しい。


と言っても、屋内での観賞につきます。


ここ何日か寒い、寒すぎる日が続いています。
手袋を無くしてしまい、手がおばあちゃんの手みたいにしわしわしわしわ。。。

待ちに待った春を目前にこの裏切り感は、
ベルギー人もビックリ★
みんなに、ねえ、これ、ベルギーの春?って聞いたら、
うん。そうだよだって。。。

これ春?



この日はフランスのジャン・チュベリーというコルネット奏者の
特別講座、最終日でした。

初期バロックの即興装飾という内容でレッスンを受けました。
今まで日本では取り組んでいたものの、はずかしながら、
ほぼ独学の域だったといえます。もっぱらお手本は色んなCDを聞くことでした。

彼は、少し現実離れしていて、
一たび音楽に入ると、
この時代に存在していたかのような独特の雰囲気を漂わせます。

レッスンはフランス語で行われていて、
それでなくても、語学力に乏しい私は全てを理解できないのですが、
喋る喋る。すごくテンション低いトーンで。
装飾の事になると、急にイタリア語が出てきたり、
その曲のあるフレーズの元の形がルネサンスの歌と同じ形があると、
急にその歌を歌いだし、なんだか、それが、ぶわっと自然に口から溢れ出てくるようなので、急に当時のイタリア人が出没したかのよう。
誰かの生まれ変わりが、私の横に居るみたい。
不思議を通り越して、奇妙な感覚。

また、彼は歌も素晴らしく美声の持ち主。
リコーダーももちろんお手本に吹いてくださるのですが、
中でもコルネットの演奏が感動的で、
彼の音に酔いしれてしまい、
装飾はたとえばこんな風に出来るよなど、
アドバイスをくれているのですが、
何度も自分のレッスン中だと忘れ、
ぽ~っと17世紀イタリアに空想旅行しまう、
そんな時間だったのでした。
人にこんな不思議な感覚を与えてしまうなんて。
そんな人間、やっぱり居るんだなあ。。。

コルネットの音って本当に不思議だな。
まさに崇高な神様の声。


4月は、北欧の即興装飾というリコーダーマスタークラスがあります。
以前から興味のあったCDで演奏されている、CLAIRE MICHONさんが
講師で来てくださるそうです。
彼女の演奏はまだCDでしか聞いたことがないのですが、
とても綺麗な音色。でも結構面白い装飾をしていて、
民族じみた、といえば、少しイメージしてもらいやすいかなあ。
どんなレッスンなのか全然分からないのですが、
新しい発見やアイデアをいただける事は期待大です★
あ、すごい風と共に、また雪が降り出しました。。。

まとめて練習やら資料整理の時間が取れるので、
なんだか、気分が軽い!!

買っちゃった。。。。

2008年03月19日 | 日記
今日買っちゃいました。
パリ行き列車券。。。。

4月の4、5、6日とパリで、古楽器の大きな展示会があります。
迷ったあげく、行く事にしました。

1月にパリに行ったときは、格安チケットを入手できたのですが、
今回は、バカンス中だからなのか、すでに一番安い券は売り切れていました。。。もっと早く購入すべきだった。。。。
なんてアホ、アホスギル、、、、

早朝に出発して、帰りは22時。日帰り。
夜一人で何しよう。。。
せっかく行くのだから、思う存分楽しんでやろうと思います。

昨年行ったユトレヒト(オランダ)の展示会では、出会えませんでした。
運命の楽器に今度こそ出会えますように。


MUSICORA
http://www.musicora.net/France/index.html


来週からバカンスで2週間お休み。
お休みバンザイ!!!晴れますように!!!
4月からは夏時間に戻るようです。
また、夜まで明るい日が来ると思うと、
なんだか、夜型人間の私はそれだけで、うずうずします。


まだまだ寒い毎日ですが、
桜やお花がちらほら咲き始め、ベルギーにもようやく春がもうすぐ。
ハレの森という、
森の中に一面紫のお花が咲くというメルヘンな場所があるらしく、
ちょうどもうすぐ、咲くらしいのです。
写真では見たのですが、なんだか信じられない。
自分の目で見なければ。
ファンタジーをもらいに行ってみるかな。

最近の事

2008年03月15日 | 日記
昨日は、ブリュッセルの素晴らしい広間でイタリアバロックの演奏会にださせてもらいました。
なんで、ヨーロッパって、こんな部屋があるのだ、、、、
と、ぽかーんとなるような絢爛豪華な場所が多々あります。

天井が高く、下には絨毯が敷いてあるにも関わらず、
音の響きが本当に気持ちが良い空間でした。
こういう場所で演奏できるのは、この上ない恵みです。

素晴らしい宮殿や美術館のような建物、
お菓子のおうちみたいなギルドハウスが立ち並ぶなか、
なんだか意味不明な銅像がやたら目に付くブリュッセル。

よく通る場所に置かれた、猿みたいな、人間みたいなヘンテコなでかい像。
いつも通るたびに、これに幾らかかったんだと、
なんだかムカムカしてきます。
そのすぐ近くにも、廃材でつくったらしいけど、
20メートルくらいありそうな、

そ、それは鳥ですか??
みたいな、確かそんな形だったような、、、

今書いてても、思い出せない無意味なオブジェ。
何度も通っているのに。。。。


うーん。こ、これが、芸術の国、、、なのか、



落書きも凄いです。
教会や、歴史的建造物にまで。

みんな思っていると思うのですが、、、
しかも、なぜ、世界各国共通なの?あの落書き。。。


そして、たまに、超芸術的な落書きに出会うときもあり、、、
ここまで書けるなら、仕事出来るよ。。。。


昨日見た落書き。アンモナイト。
何故アンモナイト??
若者の叫びも化石という哲学じみたものだったのであろうか。。。




ところで、今日は、最近間近に触れた音楽家の話をしようと思ったのでした。

音楽史の課題で、ベルギーにゆかりある人を取り上げてレクチャーするというものがあり、わたしは友達と、古楽奏者、クイケン兄弟と、
フォルテピアノのインマーゼルについて取り組む事になりました。


私が古楽を始めたときは、既に良い楽器も、
日本語に訳された専門書も、きちんと改定された楽譜も手に入る時代でしたが、
一旦古楽が忘れられた後、そのよさに人々は気づき、
どのように研究がすすめられたのか、
とても興味がありました。

そして、昨日シギスバルト・クイケンのインタビューが実現しました。

私は演奏会で残念ながら、その場には立ち会う事ができませんでしたが、
彼は学生のために忙しい中45分も熱い古楽への思いや、
未来の音楽家のために語ってくれたのでした。
そんな熱い思いに触れ、大興奮。

当時の絵画から、楽器の製図を起こし、製作家に依頼したり、
文献や楽譜の研究にどれだけの時間が費やされたのか、
計り知れません。
私達はそれをひょいっと手に入れてしまっているのですが、
改めて、熱いメッセージの中、その貴重さに気づいたように思います。

インタビューをお願いするときに、
私も会いに行ったのですが、
なんとも気さくで、ユニークな方でした。
彼の弟子は皆、素晴らしい人柄だと口をそろえて言うのが、
会った瞬間になるほどと思いました。

そのオープンさは、古楽の未来がより良くなるために
自分が居るという使命感のようにも思いました。

今別の授業で、古楽の演奏習慣を見ているのですが、
沢山の事がわかってきた現代でも
録音ももちろん残っていないし、
伝統が一時期途絶えてしまっている部分もあり、
残されたのは楽譜と当時の人の言葉。
作曲家が意図したオリジナルの真意は何なのか。
沢山の人が、それを探し求めて音楽をしている。

謎に包まれた紐を少しずつ解いて、
真実に近づけた時、費やした沢山の時間はきっと救われるのでしょうね。

私はまだ知らない事だらけ・・・

浦島太郎

2008年03月06日 | 日記
今日のベルギーは寒くて、空一面真っ白。。。
雲も隠す白い霧、青空なんて無かったかのように、
ただただ白い。

からっぽ な感じです。
明日は晴れるといいなあ。。


高校生の青春時代に好きだった曲に、


空は今日もこんなに白いのに~憧れのピアノは歌わない~~

という歌詞がありました。
この白は、真っ青で、キラキラした輝きの白。



こんな空を見ていたら、明日晴れるという希望を持てなくなりそうな、
そんな気分にさせられます。


と、なぜこないにネガティブなのだ。

まあ、でも相変わらずマイペースに
いたって元気で楽しくやっているのですが。。。



最近、日本にいつ帰国するかを考えています。
会いたい人は沢山いる。
沢山その人立ちの顔が浮かびます。

それは、きっととても幸せな事だと思うのですが、


なぜか最近、
いつ帰ったらいいのか、
帰りたいのか、帰りたくないのか、、、
まだこちらに来てから、8ヶ月くらいなのですが、
自分が何処に居たらいいのか、
よく分からなくなってきた、、今日この頃。

こちらの生活は程よく満足しているのですが、
ほうれい線が濃くなったような、、、、
と思う今日この頃。

コットンパックとかしてみている、
今日この頃。。。

疲れも取れない今日この頃。



外人が異国に住む、楽しさと、疎外感と、
冒険心や、異聞化コミュニケーション醍醐味を味わったり、
一日中音楽の事を考えられる幸せ、、、、

毎日が、アドベンチャーのようで、
穏やかで、まったりともしているし、
そんなにストイックになっているわけでもなし、
周りの先生や友達はみんな親切で。
一日でも長く此処に居たいと今は思います。




外国人という枠組みはいつまでも消えず、
宙ぶらりん。

日本の事を思えば、
 浦島太郎のように、
なんだか少しずつ、煙が起ちこめ、気づかぬうち
だんだん髭は伸び、白くなっていくかの様。
浦島太郎いや、浦島花子になるなんて、怖く、とっても悲しい事。
そうなれば、太郎くん見たいに、鶴となって飛び立ち
自分の居場所を探し求めて、終わりの無い旅。

先が見えない不安と、自由な事の喜びは複雑ですね。


日本を飛び出てきたくせに、全く勝手だなあと思います。

しかし、今は便利な時代です。
インターネットで日本のニュースは簡単に見れるし、
和食も食べれる。ブリュッセルは日本人も多い。
誠有り難し。


今日の晩御飯は、日本と外国とどっちを取ろうかな~